充電式カイロは使える?使い捨てとの違い・何時間もつか・低温やけどと捨て方

充電式カイロは使える?使い捨てとの違いと注意点 家電
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「充電式カイロ(電気カイロ)って実際どうなの?」「使い捨てカイロと比べて何時間もつの?低温やけどや発火は大丈夫?」と気になっていませんか?

結論からいうと、充電式カイロはUSBで充電してくり返し使え、温度を約40〜55℃の範囲で切り替えられる便利な暖房グッズですが、温かさが続く時間は設定温度によって約1.5〜13時間と製品差が大きく、リチウムイオン電池を内蔵しているぶん、充電・持ち歩き・飛行機・捨て方に使い捨てカイロにはない注意点があります。低温やけどを防ぐための「肌に直接当てない」「寝るときは使わない」は、確認したどのメーカーも共通です。

この記事では、充電式カイロ4製品のメーカー公式の仕様(温度・持続時間・充電時間)を表で比べながら、使い捨てカイロとの違い、メリット・デメリット、何時間もつか、低温やけどの目安を解説します。電池の発火を防ぐ使い方、飛行機への持ち込み、捨て方も、消費者庁・NITE(製品評価技術基盤機構)・国土交通省の資料をもとにまとめました。

充電式カイロ(電気カイロ)とは?使い捨てカイロとの違いと何時間もつか

充電式カイロは内蔵電池でヒーターを温める電気製品

充電式カイロは、本体に入っているリチウムイオン電池(スマートフォンなどにも使われる、くり返し充電できる電池)に電気をためておき、その電気でヒーターを温める電気製品です。「電気カイロ」「USBカイロ」とも呼ばれます。

使い捨てカイロが中の鉄と空気中の酸素の化学反応で熱を出すのに対し(日本カイロ工業会)、充電式カイロは電池の電気で発熱するしくみだからです。消費者庁も、充電式カイロを電熱インソールなどと並ぶ「リチウムイオン電池内蔵型」の暖をとる製品の例として挙げています。

今回確認した製品は、どれもUSBケーブルで充電し、電源ボタンで温度を切り替えて使うタイプでした。なかには、スマートフォンなどに給電できるモバイルバッテリー兼用の製品もあります。お湯や蓄熱液を温めて使う「充電式湯たんぽ」とはしくみが違う製品で、湯たんぽについては充電式湯たんぽは危険?で解説しています。

メーカー公式の温度・持続時間・充電時間を比較

充電式カイロの温度は約40〜55℃、温かさが続く時間は設定温度によって約1.5〜13時間と、製品ごとの差が大きいのが特徴です。

内蔵電池の容量や温度の段階がメーカーによって違い、同じ製品でも温度を上げるほど電池の減りが早くなるからです。メーカーが公表している仕様を並べると次のとおりです。

製品温度の段階連続使用時間充電時間内蔵電池重さ給電(モバイルバッテリー)機能
スリーアップ 充電式エコカイロ ぬくぬく(EWT-2330)強:約45〜50℃
弱:約40〜45℃
強:約1.5〜4時間
弱:約2〜6時間
約3時間リチウムイオン 3.7V 約3,000mAh約100gなし
スリーアップ 充電式ペアカイロ ぬくぬく(EWT-2450)強:約50〜55℃
中:約45〜50℃
弱:約40〜45℃
強:約3〜8時間
中:約4〜11時間
弱:約5〜13時間
約4〜5時間リチウムイオン 3.7V 約5,000mAh(片側)約240g(2個)あり
多摩電子工業 充電式エコカイロ(TEW001)約40℃/約50℃/約55℃約9時間/約6時間/約4時間約4時間(2Aで充電した場合)リチウムイオン 約5,000mAh約140gあり
サンワダイレクト 充電式カイロ(400-TOY052W)約40℃/約45℃/約50℃約5〜5.5時間/約4〜4.5時間/約3〜3.5時間約4〜4.5時間リチウムイオン 約4,800mAh約123g記載なし
出典:スリーアップ EWT-2330 取扱説明書、スリーアップ EWT-2450 取扱説明書、多摩電子工業 EW001(TEW001) 取扱説明書・製品ページ、サンワダイレクト 400-TOY052W 製品ページ(2026年10月22日確認)。温度・時間はメーカー公表の目安で、使用環境(周りの気温など)によって変わる

最高温度は4製品とも約50〜55℃ですが、温かさが続く時間は「強で約1.5時間から」の製品も「弱で約13時間」の製品もあります。電池の容量(mAh)が大きいほど長くもつ傾向がありますが、そのぶん重くなります。

使い捨てカイロとの違い(比較表)

使い捨てカイロと比べると、充電式カイロは「温度を選べて、くり返し使える」代わりに「温かさが続く時間は短めで、電池の扱いに気をつける必要がある」製品です。

熱の出し方が化学反応か電気かで、温度の調節のしやすさや、使い終わったあとの扱いが変わるからです。主な違いは次のとおりです。

左に電源ボタンとUSBケーブルのついた充電式カイロ、右に袋入りの使い捨てカイロを並べ、充電式は充電してくり返し使えて温度を切り替えられること、使い捨ては開けると長く温かく使い終わったら捨てることを、アイコンで対比したイラスト
比べる点充電式カイロ使い捨てカイロ
温まるしくみ内蔵のリチウムイオン電池の電気でヒーターが発熱鉄が空気中の酸素と反応するときの熱
温度約40〜55℃をボタンで切り替え(確認した4製品)例:桐灰カイロ はるは最高約63℃・平均約53℃
温かさが続く時間設定温度により約1.5〜13時間(確認した4製品)例:桐灰カイロ はるは約14時間
オン・オフいつでも切れる開けたら使い切り
くり返し使えるか使える(スリーアップは充放電約300回)1回で使い切り
使うたびの費用充電1回の電気代約0.6〜0.9円(スリーアップ公表)使うたびに新しいものを買う
捨て方リチウムイオン電池入り。ふつうのごみに混ぜず、自治体の電池のルールで出す市区町村の区分に従って捨てる
出典:日本カイロ工業会「カイロについて」、小林製薬「桐灰カイロ はる」、上の表の各メーカーの取扱説明書・製品ページ、サンワダイレクト(オン・オフ)。使い捨てカイロの温度・時間は製品の表示値

なお、使い捨てカイロの「持続時間」と充電式カイロの「連続使用時間」は、測り方が同じではありません。日本カイロ工業会によると、使い捨てカイロの持続時間は、試験で40℃以上を保った時間の平均です。数字は目安として比べましょう。

充電式カイロのメリット・デメリット

充電式カイロのいちばんのメリットは、必要なときだけ電源を入れて、温度を選びながらくり返し使えることです。デメリットは、充電の手間と、電池を内蔵していることによる注意点が増えることです。

使い捨てカイロは一度開けると止められませんが、充電式カイロはオン・オフや温度の切り替えが自由にできるからです。一方で、電池がなくなれば温かさは止まり、充電には数時間かかります。

  • メリット:電源を入れるとすぐ温まる(スリーアップ・多摩電子工業は約10秒、サンワダイレクトは約30秒でちょうどよい温度)。温度を2〜3段階で選べる。必要なときだけ使える。充電1回の電気代は約1円未満
  • デメリット:充電に約3〜5時間かかる。強だと数時間で切れる製品もある。重さが約100〜240gある。電池は使うほど劣化する。充電・飛行機・捨て方に電池ならではの注意が必要

通勤・通学など「使う時間が決まっていて、こまめに充電できる人」には充電式カイロが向いています。一日中屋外にいる日や充電できない旅行先では、長時間もつ使い捨てカイロのほうが安心な場面もあります。暖房器具全体の電気代を比べたい方は、暖房器具の電気代比較もご覧ください。

何時間もつ?温かさを長持ちさせるコツ

充電式カイロを長くもたせるいちばんのコツは、温度を「弱」にし、付属の袋(ポーチ・巾着)に入れて使うことです。

温度を上げるほど電池の減りが早くなり、本体がむき出しのままだと熱が逃げやすいからです。スリーアップは、寒い環境では使用時間が短くなることがあり、付属の巾着袋に入れたりハンカチなどでくるんだりすると放熱が抑えられ、使用時間が延びる場合があるとしています。サンワダイレクトも、ポーチに入れると連続使用時間が大きく伸びると説明しています。

モバイルバッテリー兼用の製品でスマートフォンを充電すると、そのぶんカイロとして使える時間は短くなります(スリーアップ EWT-2450 取扱説明書)。外出が長い日は弱から使い始め、寒いときだけ強に上げるとよいでしょう。

電池の寿命は充放電約300回。長持ちさせる充電と保管

充電式カイロは、内蔵電池がへたってくると、満充電でも温かさが続く時間が短くなっていきます。電池を長持ちさせるには、取扱説明書どおりの充電と保管が大切です。

リチウムイオン電池は、充電と放電をくり返すほど劣化するからです。スリーアップは、充放電できる回数を約300回とし、くり返すうちに連続使用時間が少しずつ短くなり、充電にかかる時間は長くなると説明しています。

同社の取扱説明書では、電池をある程度使ってから充電する、シーズンオフは満充電にしてからしまい6か月に1回を目安に充電する(電池切れのまま長く放置すると寿命が極端に短くなる場合がある)、直射日光や高温多湿の場所を避けて保管する、汚れは乾いたやわらかい布でふき取り水洗いはしない、と案内しています。多摩電子工業も、6か月に1回程度の充電を求めています。明らかに温かさが続かなくなったら、無理に使い続けず買い替えを考えましょう。

充電式カイロの低温やけど・発火・飛行機・捨て方の注意点

40〜50℃台でも低温やけどは起こる

充電式カイロの温度は「熱すぎない」と感じる約40〜55℃ですが、この温度帯こそ、長く当て続けると低温やけどになる温度です。

低温やけどは、温かく心地よいと感じる程度の温度でも、皮膚の同じところが長時間温められることで起こるやけどだからです。痛みや見た目の変化が少ないまま皮膚の奥まで傷み、植皮手術が必要になることもあります。NITEは、低温やけどになるまでの目安を次のように示しています(体調など体の状態によって異なります)。

皮膚に触れている温度低温やけどになるまでの時間の目安
約44℃約3〜4時間
約46℃約30分〜1時間
約50℃約2〜3分
出典:NITE「低温やけど」の事故防止について(注意喚起)

上で比べた4製品は、いちばん低い設定でも約40〜45℃、強では約50〜55℃です。肌に直接当てれば、強なら数分で低温やけどの目安に入る温度です。NITEに寄せられた低温やけどの事故77件(1996年4月〜2009年10月)のうち、カイロ(使い捨て式)によるものも8件あり、うち3件が重傷でした。充電式・使い捨てを問わず、カイロは「当て方」に気をつける製品です。

肌に直接当てず、袋に入れて使う(メーカーの説明と当サイトの推奨)

充電式カイロは、本体を肌に直接当てず、付属の袋(ポーチ・巾着)やハンカチで包んで使いましょう。

今回確認したメーカーはいずれも、本体を直接肌に触れさせないよう注意しているからです。ただし、袋に入れることを「必須」としているかどうかは、メーカーで書き方が違います。

充電式カイロを付属の布の袋に入れて手で包むように持つ正しい使い方に丸印、本体を素肌のおなかに直接当てる使い方と、ベルトで体に押さえつける使い方にバツ印をつけて比べたイラスト
  • 多摩電子工業(TEW001):本製品は必ず専用ポーチに入れて使用する。直接肌に触れる箇所に当てない。熱いと感じたら、ポーチをタオルや布などで巻く
  • スリーアップ(EWT-2330/EWT-2450):本体を直接肌に触れないようにする。熱いと感じたら「弱」に切り替えるか、付属の巾着袋に入れたりハンカチなどでくるんだりする(FAQでは、巾着袋に入れずに使うこともできるが直接肌に触れないように、と説明)
  • サンワダイレクト(400-TOY052W):低温やけどに十分注意し、長時間同じ箇所に当てて使わない

当サイトでは、より安全な使い方として、メーカーを問わず、充電式カイロは付属の袋に入れて使い、熱いと感じたらさらにハンカチなどで包むか温度を下げることをおすすめします。あわせて、次の使い方も守りましょう。

  • 同じ場所に当て続けず、時々当てる位置を変える(スリーアップ・多摩電子工業)
  • 1時間に1回程度、肌の状態を確かめる。かゆみや痛みなど異常があればすぐにやめて専門医を受診する(スリーアップ)
  • ベルトやサポーターなどで体に押さえつけない(多摩電子工業。NITEも、血流を圧迫する使い方は低温やけどを受けやすいとしている)
  • こたつの中やストーブの近くなど、ほかの暖房器具と一緒に使わない(仕様以上の温度になることがある。スリーアップ・多摩電子工業)

寝るときは使わない

充電式カイロは、寝るときや布団の中では使わないでください。

眠っている間は熱さや痛みに気づけず、同じ場所が長時間温められてしまうからです。今回確認した3社とも、就寝時(就寝中)は使用しないよう注意しています。多摩電子工業は、就寝中に布団の中で使うと熱がこもり、表示の最高温度を超える場合があるとしています。使い捨てカイロでも、NITEは「絶対に就寝時には使わないでください」と注意しています。

寝る前に布団を温めたい場合は、布団を温める用途の製品を取扱説明書に従って使いましょう。充電式湯たんぽなら「布団が温まったら出す」のが当サイトのおすすめです(充電式湯たんぽの使い方)。電気毛布の低温やけどの注意点は電気毛布は体に悪い?で解説しています。

子ども・高齢者・肌の弱い人が使うとき

小さな子どもや高齢者、自分で温度を調節できない人に充電式カイロを使わせるときは、特に慎重になりましょう。

熱さを伝えられなかったり、感覚が鈍くなっていたりすると、低温やけどに気づくのが遅れるからです。取扱説明書の書き方はメーカーで強さが違い、多摩電子工業は「小さな子どもや高齢者、身体の不自由な人は付き添いなしでは使わない」としているのに対し、スリーアップは「乳幼児やお年寄りなど自分で温度調節のできない人、糖尿病などで血行に障害のある人、肌の弱い人、眠気を誘う薬を飲んだ人、深酒をした人などは使用しない」と警告しています。

当サイトでは、より安全なスリーアップの説明に合わせて、乳幼児や自分で温度を調節できない人には使わせず、子どもや高齢者が使うときは付き添って当てる場所を時々変えることをおすすめします。妊娠中・授乳中の人や持病のある人は、使う前に医師に相談しましょう(両社の取扱説明書)。

充電・持ち歩きで発火させないための注意

充電式カイロは、決められた電源で、目の届く安全な場所で充電し、充電が終わったらケーブルを抜きましょう。

リチウムイオン電池は熱や衝撃に弱く、扱いを誤ると発煙・発火することがあるからです。消費者庁によると、電熱ウェアや充電式カイロなど「リチウムイオン電池を使用して暖がとれる製品」の事故情報は、2014年4月〜2024年9月に68件(うち充電式カイロ3件)登録されていて、2020年度以降増える傾向にあります。電池が原因と考えられる32件では、使用中(13件)と充電中(11件)が多く、充電後に不思議なにおいがした充電式カイロをポケットに入れて使っていたら発煙・発火した事例も紹介されています。

充電式カイロの充電と持ち歩きで守りたいこと

・定格に合ったUSB電源で充電する(スリーアップの製品はDC5V 2A)。
・充電中は袋に入れたり衣類・毛布で覆ったりせず、ポケットやバッグ、布団の中など熱のこもる場所で充電しない。使った直後で本体が熱いときは、冷めてから充電する(スリーアップ・多摩電子工業)。
・充電はなるべく起きている時間に、周りに燃えやすい物のない場所で行い、終わったらケーブルを抜く(消費者庁)。
・落としたり、強く押しつぶしたりしない。高温になる車内や直射日光の当たる場所に置かない。
・充電中に触れないほど熱い、焦げくさい、変色・変形・膨らみがあるときは、すぐに使うのをやめて販売元に相談する。

買うときは、販売元と型番がはっきりしていて国内の問い合わせ先が表示されている製品を選ぶよう、消費者庁はすすめています。モバイルバッテリーについてはPSEマーク(電気用品安全法にもとづく表示)を必ず確認するよう呼びかけているので、兼用の製品を選ぶときの目安にしましょう。リコール対象かどうかは消費者庁のリコール情報サイトで調べられます。

飛行機に持ち込める?国の基準と航空会社のルール

充電式カイロを飛行機に持っていくなら、預け荷物ではなく機内持ち込みの手荷物に入れ、電源を切っておき、事前に利用する航空会社に確認するのが安全です。

国の基準では、熱を出す機器やモバイルバッテリーに別の条件があり、充電式カイロそのものの扱いを明記した公的な資料は見当たらなかったからです。確認できた範囲は次のとおりです。

  • リチウム電池を内蔵した携帯型電子機器:リチウムイオン電池のワット時定格量(電池の容量を表す値。mAh×V÷1,000で計算)が160Wh以下なら、機内持ち込み・預け入れとも可能。不測の作動を防ぎ、損傷しないよう保護すること、預け入れる場合は電源を切ること、などが条件。また「熱を発生する電子機器は、熱を発生する部分とリチウム電池とに分けること」という条件もある(国土交通省 告示 別表第18)
  • モバイルバッテリー(他の電子機器に電力を供給する目的のもの):預け入れは禁止。2026年4月24日からは、機内持ち込みは1人2個(160Wh以下)まで、機内でモバイルバッテリーを充電すること、モバイルバッテリーからほかの機器を充電することも禁止(国土交通省)

電池の容量は、スリーアップ EWT-2330なら3.7V×3,000mAh÷1,000=約11.1Wh、EWT-2450は片側で約18.5Whと、160Whを大きく下回ります。ただ、電池を取り外せない充電式カイロが「熱を発生する部分と電池とに分ける」条件にどう当てはまるのか、モバイルバッテリー兼用の製品をモバイルバッテリーとして扱うのかは、確認した国土交通省・ANAの公開資料には書かれていませんでした。航空会社が国より厳しいルールを設けている場合もあります。

そこで当サイトでは、充電式カイロは機内持ち込みの手荷物に入れて電源を切っておき、機内では使わず充電もしないことをおすすめします。持っていく前に、製品名と電池の容量(mAh・V)を伝えて航空会社に確認しておくと確実です。

捨て方:不燃ごみに混ぜず、自治体の電池のルールで出す

使わなくなった充電式カイロは、ふつうの燃えないごみ(不燃ごみ)などに混ぜず、お住まいの自治体の「充電式電池・電池内蔵製品」のルールに従って出しましょう。

リチウムイオン電池が入った製品をほかのごみに混ぜると、ごみ収集車や処理施設で押しつぶされて火災が起きるおそれがあるからです(消費者庁)。環境省も、家庭から出るリチウムイオン電池は市区町村のごみ捨てルールに従って捨てるよう呼びかけています。

使わなくなった充電式カイロの電池をできるだけ使い切り、USB端子にテープを貼って絶縁し、ほかの燃えないごみとは別の袋に入れて充電式電池と書いて出す流れを、左から順に示したイラスト

出し方は自治体によって違いますが、たとえば次のように案内されています。

  • 世田谷区:充電式電池内蔵製品は電池を使い切り、端子部分をテープなどで絶縁してから、ほかの不燃ごみとは別の袋に入れて「充電式電池」などと表示する。膨張・変形したものは集積所に出さず、回収窓口に持ち込む(世田谷区)
  • 横浜市:2025年12月1日から、燃やすごみの日に電池類をまとめて一つの袋で出す。バッテリーを取り外せない小型家電は別の袋で出す。膨張・破損したものは集積場所に出さず、資源循環局の事務所に持ち込む(横浜市)

メーカーの説明は少し違い、スリーアップは各自治体の指導に従い普通ごみ・不燃ごみとして捨てないよう、多摩電子工業は一般家庭ごみにせずリサイクル協力店の「小形充電式電池リサイクルBOX」に入れるよう案内しています。ただし、このBOXを運営するJBRCは、機器からバッテリーを取り外せないものは回収対象外で、機器ごと回収できるのは現在モバイルバッテリーのみとしています。当サイトでは、まずお住まいの自治体の出し方を確認し、販売店のBOXを使う場合は受け付けてもらえるかを店頭で確かめることをおすすめします。自分で分解して電池を取り出すのはやめましょう。

充電式カイロについてよくある質問

充電式カイロの電気代はいくら?

充電1回あたり約1円未満です。スリーアップは、EWT-2330の電気代を充電1回あたり約0.6円、EWT-2450を片側約0.9円としています(いずれも31円/kWhで計算)。電池の容量が大きい製品ほど1回の電気代は上がりますが、どの製品もごくわずかです。

充電しながら使える?

今回確認した製品では使えません。スリーアップの製品は、充電中は電源を押しても運転せず、運転中にケーブルをつなぐと運転が止まって充電が始まります。多摩電子工業も、カイロとモバイルバッテリーの機能は同時に使えないとしています。

低温やけどかもしれないときはどうする?

すぐに使うのをやめ、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。消費者庁は、低温やけどは皮膚の深いところまで達することがあり、見た目より重症の場合があるので、皮膚の変色や痛み、違和感などに気づいたらすぐに受診するよう呼びかけています(消費者庁 子ども安全メール Vol.572)。日本カイロ工業会は、痛みや赤みが出始めた早い段階なら、流水で10〜30分くらい冷やすよう案内しています。水ぶくれはつぶさないでください。

まとめ:充電式カイロは「袋に入れて・寝るときは使わない・電池は正しく扱う」

充電式カイロ(電気カイロ・USBカイロ)は、内蔵のリチウムイオン電池でヒーターを温める電気製品です。今回確認した4製品は約40〜55℃を2〜3段階で切り替えられ、充電1回の電気代も約1円未満とくり返し使いやすい一方、温かさが続く時間は設定温度により約1.5〜13時間と、長くもつ使い捨てカイロより短い製品もあります。

40〜50℃台でも、長く当て続ければ低温やけどになります。当サイトでは、付属の袋に入れて肌に直接当てない、同じ場所に当て続けない、寝るときは使わない、乳幼児や自分で温度を調節できない人には使わせない、という使い方をおすすめします。

電池を内蔵しているため、充電は決められた電源で目の届く場所で行い、膨らみや異常な熱に気づいたらすぐにやめましょう。飛行機には電源を切って機内持ち込みにし、事前に航空会社へ確認を。捨てるときは不燃ごみに混ぜず、お住まいの自治体の充電式電池のルールで出してください。