「電気毛布って掛けと敷き、どっちで使うのが正解?」「寝るときの温度はどれくらいにすればいい?」と迷っていませんか?
結論からいうと、電気毛布の正しい使い方は「寝る30分〜1時間前に『強』で布団を温め、寝るときは目盛りを下げるか切る」ことです。掛けと敷きの違いはメーカーも「基本的にサイズ」と説明しており、掛け敷き兼用ならどちらで使ってもかまいません。
この記事では、電気毛布の使い方をメーカーの取扱説明書をもとに、寝る前の温め方と温度の目安、掛け・敷きそれぞれの重ね方と注意点、ダニ退治のやり方、シーズンオフのしまい方まで解説します。
電気毛布の基本の使い方:寝る前に温めて、寝るときは下げる
寝る30分〜1時間前に「強」で温め、寝るときは目盛りを下げるか切る

電気毛布は、寝る前に「強」で布団を温めておき、寝るときは目盛りを下げるか、スイッチを切って使うのが基本です。
「強」は布団を温めるための目盛りで、そのまま一晩使うと低温やけどや寝汗・脱水の原因になるからです。
主なメーカーの取扱説明書では、寝る前の温め方と寝るときの目盛りを次のように案内しています。
| メーカー | 寝る前の温め方 | 寝るときの目盛り |
|---|---|---|
| パナソニック(DB-R31M) | 寝る約40分前に「強」で温める | 「切」または「弱」 |
| 山善(YMK-F43P) | 寝る30分〜1時間前に予熱(「強」は予熱用) | 好みの位置まで下げる。低めの温度で |
| 広電(CWB551G-CM) | 寝る60分以上前に「強」で温める | 「中」以下 |
山善の取扱説明書によると、寝るときの「適温」は、一般に快適な寝床内の温度とされる「体温より少し低め」に設定されていて、暖かさは感じにくいものの安眠に適した温度だとしています。布団に入ったときに「少しぬるいかな」と感じるくらいでちょうどいいと考えましょう。
製品事故を調査しているNITE(製品評価技術基盤機構)も、就寝前に温めたあと、就寝時は低い目盛りにするか、就寝中はスイッチを切るよう呼びかけています。
このように、寝るときの目盛りはパナソニックが「切」または「弱」、山善が「低めの温度」、広電が「中」以下と、メーカーによって幅があります。当サイトでは、より安全な使い方として、寝るときはスイッチを切るか、つけたままにする場合も「弱」(いちばん低い目盛り)にすることをおすすめします。「中」のまま寝たい場合は、手持ちの製品の取扱説明書で、就寝時に「中」で使ってよいと書かれていることを確認してください。
温度の目安:「強」の表面温度は約51〜53℃
電気毛布の温度は、メーカーの公表値で「強」が約51〜53℃、中くらいの目盛りで約33〜37℃が目安です。
各メーカーが、室温20℃などの決まった条件で毛布の表面温度を測った値を取扱説明書や仕様表で公表しているからです。
| メーカー(製品) | 強 | 中くらいの目盛り | 弱 |
|---|---|---|---|
| パナソニック(DB-R32Mなど) | 51℃ | 37℃(目盛り3) | ― |
| 山善(YMK-F43P) | 約53℃ | 約33℃(適温) | 約21℃ |
| 広電(CWB551G-CM) | 約52℃ | 約36℃(中) | 約20℃ |
ただし、広電のよくある質問にもあるとおり、これは決まった条件で測った値で、実際に体で感じる温度とは違います。布団の厚さや室温によっても変わるので、目盛りは「寝る前は強、寝るときは切るか弱」を基本にしましょう(広電のように就寝時は「中」以下をすすめるメーカーもありますが、当サイトでは、より安全な使い方として切るか「弱」をおすすめします)。
パナソニック・山善・広電などの電気毛布には室温センサーがついていて、室温に合わせて温度を自動で調節します。たとえばパナソニックの電気毛布は、室温が約5℃下がると設定温度を約1℃上げて運転します。
つけっぱなしで寝るなら低い目盛りで。タイマー付きも便利
電気毛布をつけたまま寝る場合は、「強」ではなく、いちばん低い目盛り(「弱」)にしておきましょう。
パナソニックの取扱説明書は睡眠中は「切」または「弱」に、広電の取扱説明書は「中」以下にするよう案内していて、低い目盛りでの就寝は想定されていますが、各社とも「強」の目盛りで長時間使わないよう注意しているからです。メーカーによって幅があるため、当サイトでは、より安全な「弱」をおすすめしています。
切り忘れが心配な人は、タイマー付きの製品を選ぶと安心です。たとえば広電の電気毛布には、電源を入れてから約8時間で自動的に通電が止まるタイマーがついたものがあります(タイマーの有無や時間は製品によって違います)。
つけっぱなしで寝るときのリスクや、使うときに注意が必要な人については、電気毛布は体に悪い?やめたほうがいい人と注意点で詳しく解説しています。
電気毛布は掛けと敷きどっちがいい?重ね方と注意点
掛けと敷きの重ね方

電気毛布の重ね方は、掛けで使うなら「敷布団→体→電気毛布→掛け布団」、敷きで使うなら「敷布団→電気毛布→シーツ→体→掛け布団」の順です。
電気毛布は布団の中で使う前提で作られていて、外気に熱を奪われないよう、必ず掛け布団の内側に入れる必要があるからです。
メーカーの取扱説明書をもとにした、重ね方のポイントは次のとおりです。
広電の取扱説明書では、掛け布団が薄すぎると暖かく感じられない場合があるとして、大きめで保温性の高い掛け布団を使うようすすめています。保温性のよい布団を使えば、低い目盛りでも暖かく、電気代の節約にもなります。
どっちがいいかはサイズと使い方で選ぶ
掛けと敷きのどちらがいいかは、毛布のサイズと「体のどこを温めたいか」で選べば十分です。
掛け敷き兼用の電気毛布はどちらで使ってもよいとされていて、メーカーも「掛けと敷きのどちらが暖かい」とは説明していないからです。
広電のよくある質問では、「しき毛布」と「かけしき毛布」の違いについて「基本的には毛布のサイズが異なる以外の違いはありません」と説明し、体全体に使いたい場合はサイズの大きいかけしき毛布をすすめています。パナソニックの例では、かけしき毛布が約188×137cm、しき毛布が約140×80cm前後です。
背中や腰を下から温めたいなら敷き、体を上から包むように温めたいなら掛け、と使い分けてみて、自分が暖かく眠れるほうを選びましょう。なお、敷き専用の製品を掛けて使うと正しい性能が得られないとしている機種(日立の旧製品)もあるので、敷き専用・掛け専用の製品は取扱説明書の使い方に合わせてください。
電気代は、サイズの小さい敷き毛布のほうが安い傾向があります。詳しくは電気毛布の電気代は1時間・1ヶ月いくら?をご覧ください。
掛け・敷きどちらでも守りたい注意点
掛けと敷きのどちらで使う場合も、ヒーター線を傷めない使い方と、熱がこもらない使い方を守りましょう。
ヒーター線が重なったり、ほかの暖房器具の熱が加わったりすると、局部的に熱くなって低温やけどや故障の原因になるからです。
取扱説明書に共通する主な注意点は次のとおりです。
電気毛布でダニ退治するやり方
ダニ退治の手順:ポリ袋に入れて約3時間温める

ダニ退治機能(ダニ対策・ダニ目盛り)のある電気毛布は、毛布を折りたたんでポリ袋に入れ、布団に挟んで約3時間温めることで、毛布についたダニを退治できます。
折りたたんでポリ袋に入れることで熱が逃げにくくなり、毛布全体の温度を上げられるからです。ポリ袋を使うのは裏ワザではなく、パナソニック・山善・広電・日立の取扱説明書に共通する、メーカー公式の手順です。
山善・広電の取扱説明書をもとにした、ダニ退治の手順は次のとおりです。
- 毛布をたたむ:
コントローラーをつないだまま、毛布をポリ袋(市販のごみ袋など)に入る大きさに折りたたむ - ポリ袋に入れる:
毛布をポリ袋に入れ、空気を抜いて口をセロハンテープでとめる。コントローラーは袋の外に出しておく - 布団に挟んで温める:
敷布団の上に置いて掛け布団をかけ、「強」(ダニ退治の目盛り)で約3時間通電する - 掃除機をかける:
スイッチを切ってポリ袋から取り出し、毛布を広げて掃除機でダニの死骸などを吸い取る(山善は吸じん力を弱めにするよう案内)。使ったポリ袋は捨てる
パナソニックの取扱説明書(DB-R31M)では、ダニ対策はシーズンの始めと終わりに行うようすすめています。
メーカーごとのダニ退治の時間と目盛り
ダニ退治の時間と合わせる目盛りは、メーカーや製品によって少しずつ違います。
専用の「ダニ」目盛りがある製品と、「強」で行う製品があり、通電時間も2〜4時間と幅があるからです。
| メーカー(製品) | 目盛り | 通電時間 |
|---|---|---|
| パナソニック(DB-R31M) | ダニ目盛り | 3〜4時間 |
| 山善(YMK-F43P) | ダニ退治・強 | 約3時間 |
| 広電(CWB551G-CM) | 強 | 約3時間 |
| 日立(HLM-141C) | ダニ退治 | 約2時間+裏返して約1時間 |
手元の製品にダニ退治の機能があるか、どの目盛りで何時間通電するかは、必ず取扱説明書で確認してください。ダニ退治の手順が書かれていない製品で、折りたたんだまま通電するのはやめましょう(日立の取扱説明書は、ダニ退治以外で折りたたんだ状態で通電しないよう注意しています)。
ダニ退治の注意点:そのまま寝ない・死骸は掃除機で取る
ダニ退治をするときは、ダニ退治の目盛りのまま寝ないこと、終わったら掃除機で死骸を吸い取ることを守りましょう。
ダニ退治の目盛りは毛布の温度を上げるためのもので、そのまま体に触れると低温やけどのおそれがあり、ダニは死骸やフンもアレルギーの原因になるからです。
使い始めとシーズンオフのポイント
使い始めのにおい・ぬるさは心配いらないことが多い
買ったばかりの電気毛布や、シーズン初めの電気毛布で、においがしたり、ぬるく感じたりするのは、多くの場合故障ではありません。
新しい製品は使い始めににおいが出やすく、しまっている間や洗濯のあとは、毛布が湿気を吸って温まりにくくなっていることがあるからです。
パナソニックの取扱説明書では、購入後しばらくのにおいは使うにつれて少なくなるので心配ないとしています。また、ぬるく感じるときは、2〜3日、「強」で5〜8時間本体を温めるよう案内しています。
ただし、「こげ臭い」においがする、コードを動かすと暖かくなったりぬるくなったりする、といった場合は故障や劣化のサインです。すぐに使うのをやめて、販売店やメーカーに相談してください。
シーズンオフのしまい方
シーズンが終わったら、洗ってよく乾かしてから、重いものを載せない場所にしまいましょう。
湿ったまましまうとカビやにおいの原因になり、押しつぶしたり圧縮したりするとヒーター線が傷むからです。
洗い方の手順は、電気毛布の洗い方|洗濯機・手洗いの手順とドラム式・乾燥機の注意点で詳しく解説しています。
電気毛布の使い方についてよくある質問
電気毛布は布団乾燥機の代わりになる?
なりません。電気毛布のダニ退治は毛布本体のダニを退治するための機能で、布団を乾燥させる機能ではなく、メーカーも布団乾燥機の代わりとしての使い方は案内していません。布団の湿気やダニ対策には、天日干しや布団乾燥機を使いましょう。なお、電気毛布そのものに布団乾燥機を使うのは、熱でヒーターを傷めるためNGです(パナソニック)。
ホットカーペットの上で電気毛布を使ってもいい?
おすすめしません。パナソニック・日立・広電の取扱説明書は、ほかの暖房器具と電気毛布を一緒に使わないよう注意しています。熱が重なって局部的に熱くなり、故障ややけどの原因になるおそれがあるからです。
電気毛布をひざ掛けとして使ってもいい?
掛け敷き用の電気毛布をひざ掛け代わりに使うのは、取扱説明書で禁止されていることがあります(広電「ひざ掛け代わりに使用しない」、日立「たたんで座布団、足温器、ひざかけなどは故障や事故の原因」)。ソファやデスクで使いたい場合は、「電気ひざ掛け」として売られている製品を選びましょう。
まとめ:電気毛布の使い方は「寝る前に温めて、寝るときは下げる」
電気毛布の使い方の基本は、寝る30分〜1時間前に「強」で布団を温め、寝るときは目盛りを下げるか切ることです。「強」の表面温度は約51〜53℃あるので、そのまま一晩使うのは避けましょう。
掛けと敷きの違いは基本的にサイズで、掛け敷き兼用ならどちらで使ってもかまいません。掛けなら体の上に、敷きなら敷布団の上に広げてシーツをかけ、どちらも掛け布団の内側で使います。折りたたんだまま使わない、ほかの暖房器具と併用しない、コントローラーは布団の外に出す、といった注意点も守りましょう。
ダニ退治の機能がある製品は、毛布をたたんでポリ袋に入れ、布団に挟んで約3時間温め、最後に掃除機で死骸を吸い取ります。
正しい使い方を身につけて、冬の夜を安全に、暖かく過ごしてください。


