近年、アウトドアや非常時の備えとしてポータブル電源の需要が高まっています。
その中でも1000W以上2000W未満のクラスは、キャンプや車中泊はもちろん、家庭内での予備電源としても非常に優秀です。
このクラスのポータブル電源は、消費電力の高い家電も問題なく動作させることができるため、幅広い用途に対応可能です。
この記事では、各ブランドの特長を踏まえたおすすめのモデルを紹介します。
1000W以上2000W未満クラスで何ができる
消費電力が大きい家電
このクラスのポータブル電源は、消費電力が大きい家電もサポート可能です。
例えば、電子レンジやドライヤー、冷蔵庫などの一般的な家庭用電化製品が挙げられます。
これらの家電製品は短時間の使用であれば、問題なく動作します。
また、アウトドアや非常時の電源確保としても安心です。
消費電力が少ない家電
一方で、消費電力が少ない家電に対しては長時間の使用が可能です。
例えば、LEDライト、スマートフォンやタブレットの充電、ノートパソコンの使用などが挙げられます。
特に災害時には、これらのデバイスの電源供給を確保することで情報の取得や連絡手段を維持できます。
メリットとデメリット
メリット:
- 幅広い対応力: 消費電力の高い家電も使用可能。
- 汎用性: キャンプから非常時まで、多用途に対応できる。
- ポータビリティ: コンパクトな設計で、持ち運びが容易。
デメリット:
- 価格: 高性能であるがゆえに、他のクラスと比べて高価なものが多い。
- 重量: 高出力モデルは重量があり、持ち運びがやや不便な場合がある。
おすすめのポータブル電源
YOSHINO B2000 SST
YOSHINOのポータブル電源 B2000 SSTは、固体電解質技術を採用した高性能で安全な世界発の固体電池を搭載しています。
1326Whの大容量と定格出力2000W、最大4000Wの高出力を誇り、家庭用電化製品やキャンプ、災害時の電力供給に最適です。
11個の出力ポートを備え、複数のデバイスに同時に電力を供給可能です。
また、約45分で80%まで充電できる高速充電機能も特徴です。
Jackery 1000 new
本製品は、1000~1500Whクラスで最軽量の10.8kgを実現しました。
製品設計の見直しにより、全体の体積を20%、外殻の重量を31%削減しています。
折りたたみ式ハンドルとフラットな上面設計で収納性も抜群です。
Anker Solix C1000 Portable Power Station
家庭のバックアップ電源やアウトドア活動、緊急時に最適な高性能ポータブル電源です。
この製品は、1056Whの大容量バッテリーを搭載し、リン酸鉄リチウムイオン電池を使用しており、3000回の充放電サイクルを誇ります。
急速充電技術により、わずか58分で100%充電が可能で、業界初の1時間を切る充電スピードを実現しています。
DELTA 3 Plus
超高速充電機能があり、1,500W AC入力、56分で100%充電
最大2,000W、99%の電化製品に電力を供給
大容量拡張バッテリーで最大5kWhの蓄電で長時間使用可能。
BLUETTI AC180T
高出力でありながら多機能。太陽光発電パネルと組み合わせることで、さらに便利に使用可能。
比較
ご紹介した5つのモデルは、ブランドとしての人気とシェアが高く実績としても十分です。
その中からさらに絞り込むには、性能や特徴のどこを重視するかで、自分にあったポータブル電源が見つかります。
性能や特徴ごとに比較しました。
容量
蓄えられる電力の「量」になりますので、多いほど家電を長時間稼働できます。
モデル | 容量 |
YOSHINO B2000 SST | 1326Wh |
Jackery 1000 new | 1002Wh |
Anker Solix C1000 | 1056Wh |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,024Wh |
BLUETTI AC200P | 1433Wh |
1000Whもあれば、キャンプや車中泊などであれば、十分なケースが多いとおもいます。
ヘビーユーザーには少しでも容量が多いタイプがおすすめです。
出力
ドライヤーなど、消費電力の高い家電が同時に多くの家電を使える目安になります。
モデル | 定格出力 / 最大出力 |
YOSHINO B2000 SST | 2000W / 4000W |
Jackery 1000 new | 1500W / 3000W |
Anker Solix C1000 | 1500W / 2000W |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,500W / 3000W |
BLUETTI AC200P | 1,800W / 2700W |
B2000 SSTが同時に多くの家電を稼働させる事ができます。
ファミリーなど複数人で使用するのにも安心です。
出力ポート
接続できる家電の選択肢の多さになります。
モデル | 出力ポート |
YOSHINO B2000 SST | AC100V(50/60Hz)x4 12V DC出力: 12.6VDC/10A、合計126W (x2) ワイヤレス充電: 15W (x1) USB-A出力: 20W (x2) USB-C出力: 20W (x1) USB-C PD出力: 100W (x1) |
Jackery 1000 new | AC100V(100V/10A, 60Hz) x3 シガーソケット (12V/10A) x1 USB-A出力: 5V/2.4A USB-C出力: 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A (x2) QC3.0出力: 5~6V/3A, 6.5~9V/2A, 9~12V/1.5A (x1) |
Anker Solix C1000 | AC100V(50/60Hz) x 6 USB-A x 2(12W) USB-C x 2(1つは最大100W、もう1つは最大30W) シガーソケット x 1 |
EcoFlow DELTA 3 Plus | AC100V(50Hz/60Hz) x6 USB-A急速充電 x2(36W) USB-C x2(140W) シガーソケット x1, DC5521(12.6V/3A) x2 |
BLUETTI AC180T | AC100V x 4 USB-A x 2(?W) USB-C x 2(?W) シガーソケット出力 x 1 |
ACがあれば、大抵は変換アダプタや充電器と接続できて、いろんな機器に対応できます。
ACが6個あるのにコンパクトな「Anker Solix C1000」が少し優位性がありますね。
重さ
モデル | 重量 |
YOSHINO B2000 SST | 14.2kg |
Jackery 1000 new | 10.6kg |
Anker Solix C1000 | 12.9 kg |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 12.5kg |
BLUETTI AC180T | 26.5kg |
サイズ
コンパクトなほど収納や設置スペースに余裕ができます。
モデル | サイズ(三方合計) |
YOSHINO B2000 SST | 44.5×21.8×23.1 cm(89.4cm) |
Jackery 1000 new | 33.2 x 23.3 x 24.3cm(80.8cm) |
Anker Solix C1000 | 37.6 x 20.5 x 26.7 cm(84.8cm) |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 39.8 x 20.0 x 28.4 cm(89.2cm) |
BLUETTI AC180T | 39 x 28 x 39.5 cm(106.5cm) |
動作温度
酷暑や寒さなどの過酷な環境で利用可能です。
特に発火の心配を考えると高温の耐久性は重要です。
モデル | 動作温度 |
YOSHINO B2000 SST | -18~60℃ |
Jackery 1000 new | -10℃~40℃ |
Anker Solix C1000 | -20℃~40℃ |
EcoFlow DELTA 3 Plus | -10°C~45°C |
BLUETTI AC180T | -20°C~40°C |
充電時間
限られた時間に多く充電したい時に使い勝手がよい目安となります。
モデル | 充電時間 |
YOSHINO B2000 SST | AC: 約55分 |
Jackery 1000 new | AC:最短60分 |
Anker Solix C1000 | AC:約58分 |
EcoFlow DELTA 3 Plus | AC:約56分 |
BLUETTI AC180T | AC:約1.1時間(高速モードで) |
温度や環境、バッテリーの劣化により多少変わりますので、5分ぐらいの差は比べても大差はないと考えられます。
UPS・パススルー対応
UPSは、瞬間停電でも、機器が稼働し続ける。
パススルーは、ポータブル電源を充電しながら、機器で電力を供給できる。(充電待ちしなくてよい)
両方対応していると安定して電源供給がし続けられる目安になります。
モデル | UPS | パススルー |
YOSHINO B2000 SST | 20ms | 〇 |
Jackery 1000 new | 20ms | 〇 |
Anker Solix C1000 | 20ms | 〇 |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 10ms | 〇 |
BLUETTI AC180T | 20ms | 〇 |
サイクル寿命
購入後、いつまで性能が維持されるかの目安になります。
高い買い物になりますので、長く使える事が重要です。
モデル | 充放電回数 |
YOSHINO B2000 SST | 約4,000回(初期容量の80%以上を維持) |
Jackery 1000 new | 約4,000回 |
Anker Solix C1000 | 3,000回以上、電子部品の寿命は50,000時間 |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 約4,000回(初期容量の80%以上を維持) |
BLUETTI AC180T | 3000回以上で容量80%以上 |
ただし、発想を変えれば、中古として売却し、新しい機種に乗り換える事も手段としては考えられます。
売却タイミングでポータブル電源の価値があるなら、回数が最も多い事が重要とは限りません。
自分の活用方法次第で判断基準もわかります。
価格
*記事投稿・更新時の価格になります。
モデル | 公式サイト価格(税込み) |
YOSHINO B2000 SST 【公式サイト】 | ¥249,900 |
Jackery 1000 new 【公式サイト】 | ¥139,800 |
Anker Solix C1000 【公式サイト】 | ¥139,900 |
EcoFlow DELTA 3 Plus 【公式サイト】 | ¥149,600 |
BLUETTI AC180T 【公式サイト】 | ¥199,800 |
公式サイトでもキャンペーンで安く販売している期間がありまので、公式サイトでチェックしてみてください。
ECサイトで確認
キャンペーン期間などで安くなっている場合があります。タイミングが良ければ安く購入できるので、チャックしてみましょう。
YOSHINO B2000 SST
Jackery 1000 new
Anker Solix C1000
EcoFlow DELTA 3 Plus
BLUETTI AC180T
まとめ
1000Wから2000W未満のクラスのポータブル電源は、その高い「対応力」と「汎用性」から、多くのシチュエーションで活躍します。
特に、消費電力の高い家電を扱う際には非常に便利です。
各ブランドが提供するモデルは、それぞれに特徴があり、自分のニーズに合った製品を選ぶことが重要です。