今の時代、スマートフォンやタブレット、ノートPCなどの持ち運びできる機器がどんどん高性能になり、外出先で仕事をする人が増え、さらには災害への備えとしても、モバイルバッテリーの需要はどんどん高まっています。
5000→10000→20000→40000mahと年々大容量のモバイルバッテリーが登場しています。
そんな中、「スマホを何回充電できるの?」「モバイルバッテリー自体を充電するのにどれくらいかかる?」「持ち運びは重くない?」「飛行機に持っていける?」といった、具体的な疑問を知りたいと思いませんか?
モバイルバッテリーの容量はどれくらいもつ?実際に使える容量の理解
モバイルバッテリーの容量mAhとは何か?
mAh(ミリアンペアアワー)は、モバイルバッテリーがどれくらいの電気をためておけるかを示す単位です。
この数字が大きいほど、スマホなどをたくさん充電できたり、バッテリーが長持ちしたりします。
バッテリーの容量は、mAhのほかに「Wh(ワットアワー)」という単位でも表されます。
ポータブル電源などは、Whで容量を表現されます。
参考記事
Whは、バッテリーがどれくらいの「力」を出せるかを示すもので、飛行機にモバイルバッテリーを持ち込むときのルールでよく使われます。
モバイルバッテリーによく使われるリチウムイオン電池の電圧はだいたい3.7Vなので、「Wh = 3.7(V)× mAh ÷ 1,000」という計算で、mAhからWhに変換できます 。
モバイルバッテリーの実際に使える容量の計算
モバイルバッテリーの箱に書いてあるmAhの数字は、バッテリーが持っている「理論上の」最大の電気の量です。
でも、実際にスマホなどに充電するときは、電気の変換などで少しムダが出てしまいます。
そのため、実際にスマホに送られる電気の量(これを「実用容量」と呼びます)は、箱に書いてあるmAhの数字よりも少なくなります。
一般的に、このムダは3割から4割くらいあるので、実際に使える電気は表示の6割から7割くらいになります。
例えば、10,000mAhと書いてあるモバイルバッテリーでも、実際にスマホに充電できるのは6,000mAh~7,000mAhくらいです。
最近の「PD(Power Delivery)」という速い充電に対応したモデルだと、もっと効率が良くなり、最大で8割くらい使えることもあります。
スマホなどを何回充電できるかは、以下の式で計算できます。
モバイルバッテリーの実際に使える容量 ÷ スマホのバッテリー容量
ただし、充電中にスマホを使ったり、同時に何台も充電したりすると、充電できる回数はさらに減ることがあります 。
皆さんは、モバイルバッテリーの箱に大きく書かれた「mAh」の数字を見て、「これだけ充電できるんだ!」と期待しがちです。
でも、実際には「変換効率」というものがあるので、表示された容量の60%〜70%くらいしかスマホには届きません。
この「表示されている容量」と「実際に使える容量」の差が、「思ったより充電できなかった」「期待外れだった」という気持ちにつながることがあります。
つまり、皆さんが「どれくらい」と検索するときは、単に数字だけでなく、「本当に期待通りに使えるの?」という心配も含まれているのです。
メーカーやお店は、この「実際に使える容量」のことをもっと分かりやすく伝えることで、皆さんの誤解を防ぎ、満足度を上げることができます。
特に、「〇〇mAhのスマホなら約X回充電できます」といった具体的な例を出すことが、皆さんの期待に応え、信頼してもらうためにとても大切です。 家電量販店などで見たことないですか?
例えば、
AmazonでAnkerのモバイルバッテリーAnker 347 Power Bank (PowerCore 40000) 40000mAhの説明を見ると「iPhone 14を約7.5回、Galaxy S22を約6.8回、MacBook Airを約2.6回満充電できます」などと説明されています。

スマホ、タブレット、ノートPCのバッテリー容量の目安
モバイルバッテリーでどれくらい充電できるかを知るには、充電したいスマホやタブレット、ノートPCのバッテリーがどれくらいの容量かを知っておく必要があります。
一般的なスマホのバッテリーは3,000mAh~4,000mAhくらいで、高性能なスマホだと4,000mAh~6,000mAhくらいが多いです。
最近のスマホは、ほとんどが4,000mAh以上あります。
タブレットのバッテリーはスマホより大きく、だいたい6,000mAh~10,000mAhくらいです。
ノートPCのバッテリーは、だいたい10,000mAhくらいですが 、Whという単位で書かれていることも多いので注意が必要です。
これらの容量を知っておくと、モバイルバッテリーが「どれくらい」自分の持っている機器を充電できるか、より具体的にイメージしやすくなります。
ちなみに、iPhoneの歴代バッテリー容量は以下の記事にまとめています。
モバイルバッテリーの充電回数と持ち運びやすさはどれくらい?
超小型・軽量モデル(2500mAh, 4000mAh, 5000mAh)
スマホ充電回数(目安)どれくらい?
このくらいの容量のモバイルバッテリーは、主に「もしもの時」にスマホを充電するために使われます。
2500mAhだと、小容量のスマホを1回フル充電するのが「やっと」というくらいです。
4000mAhだと、スマホをだいたい1回フル充電できます 。
ダイソーの4000mAhモデルも「約1回」充電できると書いてあります。
5000mAhだと、スマホを1回フル充電するのに十分な量で、機種によっては1回から1.5回くらい充電できます。
つまり、この容量帯は「急なバッテリー切れの時に1回だけ充電したい」とか「ちょっとした外出の予備」といった、最低限の充電をしたい人向けです。
持ち運びやすさはどれくらい? 重さ・サイズ
この容量帯の一番の魅力は、とにかく「軽くて小さい」ことです。
5000mAhくらいまでなら、ほとんどの航空会社で飛行機の中に持ち込めるので、旅行でも安心です。
5000mAhクラスだと、軽いものなら110gくらいから選べ、とてもコンパクトで軽いです。
例えば、CIO SMARTCOBY SLIMは117gで、厚さ8.9mmと「すごく」軽くて小さいデザインです 。
しかもワイヤレス充電に対応しています。
どれくらいで本体が充電できるか?:充電時間
モバイルバッテリー本体を充電する時間も大切です。5000mAhのモバイルバッテリーなら、だいたい2時間40分から3時間くらいで満タンになります 。
本体の充電が短いので、毎日使う人や、急いで出かける前にサッと充電したい人にも便利です 。
主な使い方とどんな人におすすめか?
この容量帯は、スマホの充電だけに使いたい人や、荷物をできるだけ軽くしたい人にぴったりです。
急な時や、普段使い、ちょっとした外出で「安くて良いもの」を探している人によく選ばれます。
毎日持ち歩きたい人にもおすすめです 。
2500mAh、4000mAh、5000mAhといった小さいモバイルバッテリーは、スマホを1回くらいしかフル充電できないという弱点があります 。
でも、その代わりに「すごく軽くて小さい」という大きなメリットがあります。
それに、モバイルバッテリー本体の充電も短い時間で終わるので、毎日気軽に充電できます。
つまり、この容量のモバイルバッテリーを選ぶ人は、「何回充電できるか」よりも「どれくらい軽くて持ち運びやすいか」や「どれくらい早く充電できるか」を重視していると言えます。
普段から荷物を少なくしたい人や、もしもの時のために「お守り」として持ち歩きたい人に人気です。
小型容量モバイルバッテリーの性能比較
容量 (mAh) | スマホ充電回数 (目安) | 重量 (g) | 本体充電時間 (h) | 主な用途 | 参考価格帯 |
2500 | 1回ギリギリ | 100g前後 | 2-3時間 | 緊急時、サブバッテリー | 低価格帯 |
4000 | 約1回 | 100-150g | 2-3時間 | 緊急時、普段使い、超コンパクト | 300-500円 |
5000 | 1回〜1.5回 | 110-200g | 2.5-3時間 | 普段使い、機内持ち込み、軽量重視 | 500-700円 |
ちなみに筆者もお守り代わりに財布に収まる2500mAhタイプのモバイルバッテリを持っています。
フル充電でなくても良いと考えています。

標準・バランス型モデル(10000mAh)
スマホ、タブレット充電回数(目安)どれくらい?
10,000mAhのモバイルバッテリーは、一般的なスマホをだいたい2回フル充電できるくらいの容量です。
実際に使える容量で考えると、2回から2.3回くらい充電できます。
例えば、iPhone SE(第3世代)のような小さめのスマホなら約3.4回、普通のiPhone(バッテリー容量3,000mAhくらい)なら約3回、バッテリーが大きいAndroidスマホ(4,000mAh以上)なら約2回フル充電できます。
タブレットや、もっとたくさんの電気を使う機器への充電は、スマホより少し効率が落ちますが 、短時間の充電や補助としてなら使えます。
ただし、一般的なノートPCのバッテリーはだいたい10,000mAhくらいあるので、ノートPCを完全に充電するには15,000mAh以上のモバイルバッテリーが必要です 。
10,000mAhのモデルでは、ノートPCをしっかり充電するには足りないことが多いです 。
持ち運びやすさはどれくらい? 重さ・サイズ
10,000mAhのモデルは、スマホを約2回充電できる十分な容量がありながら、気軽に持ち運べる「軽くて小さい」のが大きな魅力です。
この容量帯の重さは商品によって違いますが、200gより軽いものから500g近いものまであります。
でも、軽いモデルもたくさんあります。
例えば、Anker PowerCore 10000はたった180gと、とてもコンパクトです。
20,000mAhのようなもっと大きいモデルと比べると、重さや大きさが気にならないので、普段使いにとても便利です。
どれくらいで本体が充電できるか?:充電時間
10,000mAhのモバイルバッテリー本体を充電する時間は、使う充電器によって変わりますが、だいたい6時間くらいで満タンになります。
これは、帰宅して寝るまでの様々な用事をしている間に充電しておけば、使えるくらいの時間なので、普段使いで困ることは少ないでしょう。
主な使い方とどんな人におすすめか?
10,000mAhのモバイルバッテリーは、スマホと一緒に持ち運びやすい軽さと、十分な充電容量を両方持っているので、色々な場面で使えます。
例えば、旅行先で地図を見たり、コンセントがないカフェや飛行機の中で使ったりするのに便利です。
スマホの充電だけでなく、ワイヤレスイヤホンなどの小さい機器も一緒に充電したい人や、外出先でスマホを長く使う人におすすめです。
10,000mAhのモバイルバッテリーは、一般的なスマホをだいたい2回フル充電できるので、「1日以上外出してもバッテリー切れの心配がない」という安心感があります。
しかも、この容量帯には200g台の軽いモデルも多く、ポケットや小さなカバンにも入るコンパクトさなので、持ち運びも楽です。
さらに、モバイルバッテリー本体の充電も約6時間で、別の用事をしている間に充電できる現実的な時間なので、普段使いにとても便利です。
これらの特徴を考えると、この容量を選ぶ人は、充電できる回数、持ち運びやすさ、そしてモバイルバッテリー本体の充電時間の「バランス」を一番重視していると言えます。
10,000mAhは、充電能力と持ち運びやすさのバランスが一番良く、多くの人にとって「ちょうどいい」容量だと考えられています。
一言で言うなら、この容量は「日帰りから1泊くらいの旅行まで使える万能さ」という価値を提供してくれます。
10000mAhモバイルバッテリーの充電回数と物理特性
容量 (mAh) | スマホ充電回数 (目安) | タブレット充電回数 (目安) | 重量 (g) | 本体充電時間 (h) | 主な用途 |
10000 | 約2回〜3回 | 短時間の補助充電 | 180g〜500g | 約6時間 | 日常使い、1泊旅行、複数小型デバイス充電 |
大容量・多用途モデルのモバイルバッテリー(20000mAh)
スマホ、タブレット、ノートPC充電回数(目安)はどれくらい?
20,000mAhのモバイルバッテリーは、スマホを3回から4回フル充電できる大容量が魅力です。
最新のスマホでも約4.5回充電できるとされています。
Ankerの製品では、iPhone 11/11 Pro/16やGalaxy S10/S24を4回以上充電できると宣伝されています。
タブレットも充電でき、だいたい1.6回から2回くらいフル充電が目安です。
例えば、iPad mini 5を2回以上充電できる製品もあります。
ノートPCの充電もできますが、約1回から2回フル充電が可能です。
ただし、ノートPCを充電するには、スマホ用よりも高い出力(PD対応で45W~60Wくらい)に対応したモデルを選ぶことが大切です。
持ち運びやすさとのバランスはどれくらい? 重さ・サイズ
この容量帯のモバイルバッテリーは、10,000mAhのモデルと比べると、どうしても大きくて重くなります。
だいたい350gから500gくらいが一般的です。
例えば、オウルテックOEC-LPB20015-RBKは約340gです。
でも、片手で持てるくらいの大きさで大容量なのが魅力で 、持ち運びやすさと容量のバランスを求める人には十分使える範囲です。
ノートPCの中でも充電時の出力がPD60Wではパワー不足の場合、もう少し重い製品になります。
パワーに余裕があるモデルは最大100W出力が可能なUGREENのモバイルバッテリー 20000mAh があります。重さは420g
どれくらいで本体が充電できるか?:充電時間
容量が大きいので、モバイルバッテリー本体を充電する時間も長くなりがちです。
昔の充電方法だと、20,000mAhのモバイルバッテリーは、だいたい10時間くらいかかっていました 。
でも、最近の「PD(Power Delivery)」という速い充電に対応したモデルなら、本体の充電時間がぐっと短くなります。
例えば、PD30W対応の製品だと、空っぽの状態から満タンまでモバイルバッテリーを約3時間で充電できます。
この技術のおかげで、大容量バッテリーがもっと便利になりました。
主な使い方とどんな人におすすめか?(旅行、複数機器、防災)
20,000mAhのモバイルバッテリーは、容量が大きいので色々な使い方ができます。
2泊以上の出張や旅行、スマホを2台持っている人、スマホとタブレットなど複数の機器を持ち歩く人に特におすすめです。
家族や友達とバッテリーを分け合いたい時や、複数の電子機器を同時に充電したい時にも便利です。
長く充電できない旅行やキャンプなどのアウトドア、停電などの災害対策としてもおすすめの容量です。
20,000mAhのモバイルバッテリーは、スマホを何回も、タブレット、さらには一部のノートPCまで充電できる、とても高い充電能力を持っています。
でも、以前の充電方法だと、この大容量のせいでモバイルバッテリー本体の充電に約10時間もかかってしまうという問題がありました 。
しかし、「PD(Power Delivery)」という速い充電に対応した製品が出てきたことで、モバイルバッテリー本体の充電時間が約3時間へと大幅に短くなり、大容量バッテリーが格段に便利になりました。
この技術の進歩は、皆さんが「どれくらい」たくさんの機器を充電できるかだけでなく、「どれくらい」効率よく(速く)充電できるか、特にモバイルバッテリー本体をどれくらい早く充電できるかをとても重視していることを示しています。
つまり、20,000mAhのモバイルバッテリーを選ぶ人は、ただ「たくさん充電できる」だけでなく、「どれくらい速く充電できるか」という点、特にモバイルバッテリー本体の充電速度を気にしていると考えられます。
これは、PDのような高出力充電技術が、大容量モバイルバッテリーの使いやすさを大きく向上させ、皆さんの購入を決める大きな理由になっていることを示しています。
20000mAhモバイルバッテリーの充電性能と用途
容量 (mAh) | スマホ充電回数 (目安) | タブレット充電回数 (目安) | ノートPC充電回数 (目安) | 重量 (g) | 本体充電時間 (h) (通常/PD対応) | 主な用途 |
20000 | 3回〜4.5回 | 1.6回〜2回 | 約1回〜2回 | 346g〜500g | 通常: 約10時間 / PD対応: 約3時間 | 2泊以上の旅行・出張、複数デバイス充電、防災 |
モバイルバッテリー(30000mAh, 40000mAh):超大容量・特別な使い方モデル
スマホ、タブレット、ノートPC充電回数(目安)はどれくらい充電できるか?
このすごく大きい容量のモデルは、たくさんの機器を同時に充電したり、長い期間電気を供給したりできる、圧倒的な充電能力を持っています。
30,000mAhのモデルは、スマホをだいたい5.7回から9回フル充電できる、とても大きな容量です。
例えば、iPhone 16/15なら約6.5回充電できるとされています。
Ankerの調べでは、iPhone 15シリーズへの充電は5回未満とされています。
ノートPCだと、MacBook Airを約1.7回充電できるというデータもあります。
40,000mAhのモデルは、スマホを約7.5回(iPhone 14)から8.8回(iPhone 13)、Galaxy S22を約6.8回充電できるなど、さらにたくさんの充電ができます。
ノートPCだと、MacBook Airを約2.3回から2.6回フル充電できる能力があります。
「持ち運びやすさはどれくらい? 重さ・サイズ:持ち運びやすさの限界
すごく大きい容量のモデルは、その容量の分だけ、サイズも大きく、重さもかなり増えます。
30,000mAhくらいになると、重くて持ち運ぶのが大変だと感じる人も多いでしょう。
製品によって重さは違いますが、だいたい339g から1.1kg になるものもあります。
40,000mAhのモバイルバッテリーは、一般的に500gから1kgくらいの重さがあります。(軽重量のノートPCぐらい)
Anker 347 Power Bank (PowerCore 40000)は約898gです。だだしPD30WなのでノートPCの充電は厳しいでしょう。
でも、中には322gと比較的軽い40,000mAhモデルもあります。
これらの容量帯は、毎日持ち歩くのには向いていません。
机に置いてPCにつないだり、カバンに入れて持ち運ぶなど、特定の使い方に向いています 。
この容量容量帯は大手ブランドが少なく、購入時には注意が必要かもしれません。
物理的には容量を増やすためには、これらの活物質をより多く詰め込む必要があります。その分、電池そのものが大きく・重くなります。
同じ材料を使っているのに極端に軽いモバイルバッテリーは慎重に確認して購入してください。
「どれくらい」で本体が充電できるか:充電時間
容量がとても大きいので、モバイルバッテリー本体を充電する時間も長くなります。
でも、「PD(Power Delivery)」という速い充電に対応した充電器を使えば、時間を短くできます。
30,000mAhのモバイルバッテリーなら、PD45W以上の充電器を使うと約5時間10分で充電できます。
実際に測ってみると約3時間で充電できるモデルもあります 。
18WのPD充電器を使うと40,000mAhのモバイルバッテリーを約6.5時間で充電できます 。
実際に約5時間で充電できるモデルもあり 、「一晩で満タンになる」という声もあります。
主な使い方とどんな人におすすめか(長期旅行、アウトドア、災害対策、高出力機器)
このすごく大きい容量のモデルは、普段使いというよりは、特別な使い方に特化しています。
例えば、長い出張や旅行、長期間のキャンプやアウトドア、停電などの災害時など、しばらく充電できない場所や、たくさんの機器を頻繁に充電する必要がある時にとても便利です。
特に、ノートPCや、USBで動く小さい機器(例えば空調服のファンなど)に安定して電気を送るのに向いていて、電気をたくさん使う機器を長く動かすことができます。
災害の時には、スマホやタブレットだけでなく、ノートPCを1.5日から2日くらい使える電気を供給できるので、とても役立つ備えになります。
飛行機に持ち込みが可能か
すごく大きいモバイルバッテリーを買う時に、飛行機に持ち込めるかどうかはとても大事なポイントです。
モバイルバッテリーは熱くなったり火が出たりする危険があるので、飛行機の中に手荷物として持ち込むことはできますが、預ける荷物に入れることは禁止されています。
飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの容量は、Wh(ワットアワー)という単位で制限されていて、だいたい160Wh(約43,243mAh)以下と決まっています。
これより大きいものは持ち込めません 。
具体的には、100Wh(約27,027mAh)以下なら、ほとんどの航空会社で何個でも持ち込めますが 、100Whを超えて160Wh以下(約27,027mAh~43,243mAh)のものは、一人2個まで持ち込めますが、航空会社によっては「事前に許可をもらう」必要がある場合もあります。
これらの容量のモバイルバッテリーを選ぶ人は、普段使いではなく、長い旅行や本格的なアウトドア、災害対策など、特別な状況でたくさんの電気を使う機器を充電したいと考えていることがわかります。
つまり、すごく大きいモバイルバッテリーを選ぶ人は、ただ「何回充電できるか」だけでなく、「どれくらい厳しい状況で長く使えるか」をとても重視していると言えます。
この市場は、一般的な人向けとは違う、特別なニーズを持つ人たち向けなので、そのニーズに合わせた特別な製品が求められます。
超大容量モバイルバッテリーの充電性能、物理特性、航空機規制
容量 (mAh) | スマホ充電回数 (目安) | タブレット充電回数 (目安) | ノートPC充電回数 (目安) | 重量 (g) | 本体充電時間 (h) (PD対応) | 主な用途 |
30000 | 5.7回〜9回 | 複数回 | 約1.7回 | 339g〜1.1kg | 約3〜5.2時間 | 長期旅行、アウトドア、災害時、USB給電式設備 |
40000 | 6.8回〜8.8回 | 複数回 | 2.3回〜2.6回 | 312g〜1kg | 約5〜6.5時間 | 長期旅行、アウトドア、災害時、ノートPC長時間稼働 |
ポータブルん電源という選択肢
これ以上の容量になってくると小型のポータブル電源の方が使い勝手が良い場合も考えられます。
例えば、usbではなくAC100Vの電源も供給できるなど
まとめ
モバイルバッテリーの容量(mAh)が大きくなるほど、スマホやタブレット、ノートPCを何度も充電できるようになりますが、重さやサイズ、充電時間も増えていきます。
この記事では、2500mAhから40000mAhまでのモバイルバッテリーを容量別に詳しく紹介し、それぞれの充電回数、使いやすさ、本体充電時間、持ち運びのしやすさなどを解説しました。
「どれくらい充電できるの?」という疑問には、実際に使える容量(6~8割)での計算がポイントです。
自分の使い方に合った容量を選ぶことで、日常の安心や非常時の備えとしても、より満足できるモバイルバッテリーを選ぶことができます。
この記事のポイント
- モバイルバッテリーの表示容量(mAh)と実際に使える容量は異なる(6〜8割が目安)
- スマホ1回のフル充電目安:3000〜5000mAh程度
- 5000mAh以下:軽量・お守り代わり、1回充電用
- 10000mAh:日常使いに最適、スマホ約2回分、軽量モデルも豊富
- 20000mAh:出張・旅行・災害時向け、複数台を同時充電可能
- 30000〜40000mAh:長期滞在や非常用、ノートPCも充電可能な超大容量
- 飛行機への持ち込みにはWh換算での制限あり(160Wh以下)
- 最新のPD対応機種なら、本体の充電時間も大幅短縮