ポータブル電源市場に彗星のごとく現れ、その革新的なバッテリー技術で注目を集める「Dabbsson(ダブソン)」。
特にEV(電気自動車)レベルの安全性を誇る「半固体リン酸鉄リチウム電池」の採用は、従来のポータブル電源の概念を大きく変えようとしています。
しかし、「Dabbssonってどこのメーカーなの?」「信頼性は?」「Jackery(ジャクリ)やEcoFlow(エコフロー)と比べてどう?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、Dabbssonの会社概要から、最大の武器であるバッテリー技術、実際の評判、そして最新のラインナップまでを徹底解説します。
Dabbsson(ダブソン)はどこの国のメーカー?
中国メーカー?アメリカ発?会社概要と本社情報を解説
Dabbssonは、ポータブル電源やソーラーパネルの開発を手掛ける中国のメーカーです。
グローバル展開を行っており、正式なグローバル本社は中国・深圳(シンセン)にある「深圳戴普森新能源技術有限公司」です。
| 項目 | 詳細 |
| 正式社名(グローバル) | 深圳戴普森新能源技術有限公司 |
| 本社所在地 | 中国 深圳 |
| 設立 | 2012年 |
ポータブル電源業界では、EcoFlowやBLUETTIなど、高い技術力を持つ中国発のメーカーが世界市場をリードしています。
Dabbssonもその流れを汲む新興ブランドですが、単なる格安ブランドではなく、独自の先進的な技術(半固体電池)を強みとしています。
世界展開と日本市場での販売体制
Dabbssonは世界市場を見据えており、日本市場においても「株式会社DABBSSON JAPAN」という日本法人を設けています。
| 項目 | 詳細 |
| 日本法人 | 株式会社DABBSSON JAPAN |
| 所在地 | 東京都港区東麻布(※投稿時点) |
| 事業内容 | ポータブル電源、ソーラーパネルなどの開発・販売、アフターサポート |
日本法人があることで、日本の法令(PSEマークなど)に適合した製品提供はもちろん、製品保証や使用済みポータブル電源の無料回収サービスなど、国内ユーザー向けの充実したサポート体制を築いています。
Dabbssonの会社概要とブランド特徴
Dabbssonは、ただの家電メーカーではなく、「環境志向のエネルギー企業」としての位置づけを明確にしています。
- 環境志向のエネルギー企業としての位置づけ:
再生可能エネルギーであるソーラーパネルとの連携に力を入れ、持続可能な電力供給ソリューションの提供を目指しています。 - Dabbssonのテクノロジーと開発方針:
最大のコアテクノロジーは、後述する「半固体リン酸鉄リチウム電池」の採用です。従来のポータブル電源に使われるバッテリーの安全性と寿命を飛躍的に向上させることを開発方針の柱としています。 - 公式サイト・アプリ・サポート体制:
公式サイトは日本語対応しており、ポータブル電源の遠隔操作やバッテリー管理ができる専用アプリも提供されています。カスタマーサポートは、フリーダイヤルやメールでの問い合わせ窓口を設けており、迅速な対応が評判です。
国内でのDabbssonの信頼性と評判
SNS・レビューサイトでの口コミ傾向
実際のユーザーからの評判は概ね良好です。特に評価が高いのは以下の点です。ただし、ブランド認知度など評価が分かれる項目もあります。
| 評価が高い点👍 | 評価が分かれる点🧐 |
| 高い安全性:半固体電池への安心感。 | ブランド認知度:JackeryやEcoFlowに比べてまだ低い。 |
| 長寿命:サイクル寿命が長く(4,000回〜4,500回以上)、10年以上の使用に期待できる。 | 本体重量:安全性を高めた設計のため、同容量クラスの他社製品よりやや重いモデルがある。 |
| コストパフォーマンス:高いスペックに対して価格が抑えられている。 | 日本語説明書:モデルや時期によって、説明書のフォントサイズなどが見にくいという意見も一部見られる。 |
| アプリの使いやすさ:遠隔操作や充電設定がしやすい。 | |
| カスタマーサポートの対応速度:問い合わせや保証登録への対応が迅速。 |
他社ブランド(EcoFlow・Jackery等)との比較信頼度
ポータブル電源市場の二大巨頭であるJackery(ジャクリ)とEcoFlow(エコフロー)は、それぞれ異なる強みで市場を牽引しています。Dabbssonは、これらトップブランドに対して、「次世代バッテリー技術」で差別化を図っています。
| ブランド | 主要な強み | バッテリー技術(主流) | Dabbssonに対する優位点 |
| Jackery | 軽量性・操作のシンプルさ | 三元系リチウム/リン酸鉄リチウム | ブランドのパイオニアとしての安心感、アウトドア特化の軽量設計 |
| EcoFlow | 超高速充電・高出力・多機能性 | リン酸鉄リチウム | 圧倒的な充電速度、高性能なアプリ連携と拡張性 |
| Dabbsson | 半固体電池による安全性・長寿命・高コスパ | 半固体リン酸鉄リチウム | バッテリー技術の革新性、長期保証(5年)、極めて低い発火リスク |
特に、半固体リン酸鉄リチウム電池の安全設計は、高温環境での熱安定性に優れ、万が一の釘刺し試験でも発煙・発火リスクを極めて低く抑えられる点が大きな信頼性の根拠となっています。この電池の採用により、Dabbsson製品は4,000サイクル以上という高い寿命を実現し、日常使いから防災用まで、長期にわたる安心を提供します。
Dabbssonポータブル電源の回収・アフターサポートはどこに?
使用済みポータブル電源の正しい回収・リサイクル方法
Dabbsson Japanは、日本法人として、環境負荷低減のために使用済みポータブル電源の無料回収・リサイクルサービスを提供しています。ユーザーは指定の方法で回収を依頼でき、長期的に安心して製品を利用できます。
Dabbssonのサポート窓口と保証対応の概要
- サポート窓口:フリーダイヤル、メールでの問い合わせ窓口を設けています。
- 保証期間:多くの主要モデルで5年間という長期保証を設定しています。これは、従来のポータブル電源の保証期間(2〜3年)と比較して非常に長く、半固体電池の耐久性に対する自信の現れと言えます。
長期使用時のバッテリー劣化対策と交換目安
半固体リン酸鉄リチウム電池は、従来の電池に比べ劣化しにくいですが、長期使用の際は以下の対策が推奨されます。
- 保管対策:専用アプリで充電上限を70%〜80%程度に設定し、高温多湿を避けた場所で保管する。
- 交換目安:充放電サイクルが規定回数(例:4,000回)を超えたり、フル充電しても容量が初期容量の80%を下回ったりした場合が交換・買い替えの目安となります。
Dabbssonポータブル電源シリーズのラインナップ
Dabbssonの主要なポータブル電源は「DBS」シリーズとして展開されています。
Dabbsson DBSシリーズとは?特徴と用途ごとの選び方
DBSシリーズは、安全性・長寿命・高コスパを追求したモデルで、すべての主要機種で半固体リン酸鉄リチウム電池を採用しているのが最大の特徴です。
| モデル名 | 容量(Wh) | 最大出力(W) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 300E | 336Wh | 300W | コンパクトかつ軽量、小型機の新星 |
| 600L | 640Wh | 700W | 手軽に持ち運べる小容量モデル |
| DBS1300 | 約1330Wh | 1800W | 半固体リン酸鉄電池搭載の標準モデル |
| DBS1400 Pro | 約1430Wh | 1800W | 中容量で主力モデル |
| DBS2300 | 2300Wh | 2200W | 大容量で家庭防災にも対応 |
| DBS2300 Plus | 2330Wh | 2200W | DBS2300の改良版で急速充電対応 |
| 2000L | 約2150Wh | 2400W | 2025年製造の価格と容量のバランスモデル |
| 3000L | 約3072Wh | 3000W | 2025年発売のフラッグシップLシリーズ |
| DBS3500 | 約3430Wh | 3000W | 業務用・大型モデルのハイエンド機 |
型番に「L」や「Pro」が付くモデルもあります。
Dabbsson ポータブル電源 600L・2000L など型番表記の意味
Dabbssonのポータブル電源の型番は、基本的に搭載しているバッテリーの容量(Wh:ワット時)をおおよその目安として表しています。たとえば、
- DBS1400 Pro:容量が約1400Whクラスのプロフェッショナルモデル
- DBS2000L:容量が約2000WhクラスのLシリーズモデル
- DBS300E:容量が約300Whクラスのエントリーモデル
のように容量の数値を中心に型番を付けています。
さらに、末尾に「Pro」や「Plus」などが付くモデルは、基本モデルに対する高出力化や機能強化、大容量化などの進化版を示すことが多いです。
例えば、「DBS2300 Plus」は「DBS2300」の改良型で急速充電対応など機能アップがされています。
Dabbsson ポータブル電源の評判の良い人気のモデル
以下の商品が人気が高く購入後のレビュー評価も良いモデルになります。
Dabbssonが採用する半固体リン酸鉄リチウムポータブル電源とは?
一般的なリン酸鉄リチウム電池との違い
ポータブル電源の主流は「リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)」ですが、Dabbssonが採用する「半固体リン酸鉄リチウム電池」は、その電解質に違いがあります。
| 項目 | リン酸鉄リチウム電池(従来型) | 半固体リン酸鉄リチウム電池(Dabbsson採用) |
| 電解質 | 液体電解質 | ゲル状(半固体)電解質 |
| 安全性 | 高い | さらに高い(発熱・発火リスクが極めて低い) |
| サイクル寿命 | 約2,000〜4,000回 | 約4,000回以上(長寿命) |
| エネルギー密度 | 標準的 | やや高い(同容量でも軽量・小型化しやすい) |
| EV採用例 | 少ない | 次世代EVなどでの採用が進む |
安全性・安定性・耐久性の面でのメリット
- 安全性:
電解液がゲル状のため、液漏れのリスクが低減され、高温時の熱安定性が向上します。熱分解温度が非常に高く、釘刺しなどの過酷な条件下でも発火・爆発リスクが極めて低いことが証明されています。 - 安定性:
高い充放電性能を維持しやすく、高出力かつ高速充電にも優れています。 - 耐久性・長寿命:
充放電サイクルが非常に長く、モデルによっては4,500回以上を実現しています。これは毎日充放電しても15年近く使える計算になり、ポータブル電源を「長期間使える資産」として捉えることができます。
Dabbssonが採用している半固体電池の技術的特徴
Dabbssonが採用している半固体電池は、EV用のバッテリー技術を応用しており、高いエネルギー密度と優れた安全性を両立しています。長寿命に加え、満充電に近い状態で長期保管しても劣化しにくいという特徴もあり、防災用途での「常時満充電待機」に適しています。
ソーラーパネル連携と専用アプリの使い勝手
対応ソーラーパネルの出力・入力対応
Dabbssonのポータブル電源は、純正のソーラーパネルはもちろん、市販のソーラーパネル(MC4コネクタなど)にも対応しています。
特に大容量モデルでは、最大2400Wといった非常に高いソーラー入力に対応しており、最短2時間程度での満充電も可能です。これは、災害時やオフグリッド環境において、非常に重要な復旧能力となります。
アプリでできるバッテリー管理・遠隔操作機能
専用アプリ(Dabbsson App)を使用すると、スマートフォンからポータブル電源を遠隔で操作・管理できます。
- 遠隔操作:AC/DC出力のオン/オフ切り替え
- 充電管理:AC充電の入力W数を50W〜最大W数まで細かくカスタマイズ設定可能。
- 充放電設定:バッテリー残量の上限/下限を設定し、過充電や過放電を防ぎ、バッテリー寿命をさらに延ばすことが可能。
- 状況確認:入出力W数、バッテリー残量、サイクル回数などの詳細な状態をリアルタイムで確認可能。
アウトドア+家庭両用の活用シーン
半固体電池の安全性と長寿命により、Dabbssonのポータブル電源は以下のシーンで活躍します。
- アウトドア:キャンプや車中泊で、調理家電や照明を安心して長時間使用。
- 家庭防災:冷蔵庫、照明、通信機器(Wi-Fi、スマホ)を数日間にわたってバックアップ。特にEPS機能(無停電電源装置)搭載モデルは、停電時にも瞬時に給電を継続できるため、PC作業中のデータ消失リスクを減らせます。
- 日常節約:アプリでAC充電を安価な夜間電力時間帯に設定し、日中の家電に使用する「ピークシフト」を実現。
まとめ:Dabbsson(ダブソン)はどこの国のメーカー?信頼性・評判
- 中国・深圳発の新興ブランドでありながら、日本法人(株式会社DABBSSON JAPAN)を設立し、国内向けサポート体制が充実。
- 最大の特徴は「半固体リン酸鉄リチウム電池」の採用。EVレベルの安全性を誇り、発火・発煙リスクが極めて低い。
- サイクル寿命は4,000回以上と非常に長く、10年以上の長期使用にも耐える設計。
- 5年間の長期保証+無料回収サービスで、環境配慮とユーザー安心の両立を実現。
- アプリ連携が優秀:遠隔操作、入出力管理、バッテリー上限設定など細かな制御が可能。
- ソーラー充電対応:最大2,400Wの入力性能で、非常時でも短時間で満充電が可能。
- 価格性能比が高く、高コスパ。JackeryやEcoFlowと比較しても、技術革新性と安全性で優位。
- アウトドアから家庭防災、日常の節電まで幅広く活躍できる汎用性。
- 次世代バッテリー技術を備えた“信頼できる新興ブランド”として、今後の成長が期待される。


