【焦らないで】モバイルバッテリーを飛行機に預けてしまった時の対処法!没収や罰金の可能性は?

モバイルバッテリーを 飛行機に預けてしまった時の対処法! 没収や罰金の可能性は? その他
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「あ、モバイルバッテリーをスーツケースに入れたまま預けちゃった……」

空港のチェックインカウンターを離れた後、あるいは保安検査場でハッと気づいた時のあの焦り、生きた心地がしませんよね。

「飛行機が遅れたらどうしよう」「没収されるのかな?」「もしかして罰金?」と不安が頭をよぎるかもしれませんが、今すぐ適切な行動をとれば、トラブルを最小限に抑えることができます。

モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、貨物室での発火リスクがあるため、航空法で「預け入れ」が厳しく制限されています。しかし、うっかりミスは誰にでもあるもの。大切なのは、気づいた時点でどう動くかです。

この記事では、今まさに空港で困っている方へ向けた「タイミング別の対処法」から、2025年最新の機内持ち込みルール、万が一没収されてしまった際の影響まで、詳しく解説します。

この記事を読めば、今のピンチをどう乗り切るべきか、そして次からのパッキングで何を気をつければいいのかが全てわかります。

まずは落ち着いて、今のあなたの状況に合わせた解決策を確認しましょう。

モバイルバッテリーを飛行機に預けてしまった時にするべき事

1. 【即確認】預けてしまったことに気づいた時のタイミング別対処法

もし、あなたが「モバイルバッテリーを飛行機に預けてしまった💦」と気づいた時のタイミング別に「今すぐ何をすべきか」を伝えます。

  • チェックイン直後の場合:
    すぐに航空会社のカウンターへ戻り、スタッフに申し出る。タグの番号を伝えれば、荷物を一旦戻してもらえる可能性があります。
  • 保安検査を通過した後(搭乗待ち)の場合:
    搭乗口(ゲート)のスタッフにすぐに伝えてください。地上係員が貨物室から荷物を特定し、取り出してくれる場合があります。
  • 飛行機が離陸してしまった場合:
    すでに手出しはできません。😢
    到着地の空港で手荷物を受け取る際、中身が確認されているか、あるいは没収されているかをチェックします。

❶ チェックイン”直後”(まだロビーにいる場合)

すぐに航空会社のカウンターへ引き返してください。

預け荷物はベルトコンベアに乗った後、仕分けエリアに運ばれます。まだトラックに積み込まれる前であれば、地上係員が荷物を呼び戻し、その場でバッテリーを取り出すことが可能です。

この際、手荷物預け入れ時の「控え(タグ)」が必要になるので、すぐに提示できるよう準備しましょう。

❷ 出国審査後・搭乗待ちの間

このタイミングで気づいた場合は、搭乗ゲートのスタッフに正直に伝えてください。

「飛行機を止めてしまうのでは?😰」と不安になるかもしれませんが、隠したままにして万が一上空で発火するリスクに比べれば、地上で対応する方が遥かに安全です。

スタッフが無線で貨物担当者に連絡し、機体から荷物を降ろして確認するなどの措置が取られます。

❸ 到着後に気づいた場合

すでにフライトが終わっているなら、到着地のターンテーブルで荷物を確認しましょう。

多くの場合、空港のX線検査でバッテリーが検知され、航空会社によって中身が開封・没収されています。 荷物の中に「制限品が入っていたため取り出しました」という通知の書面が入っているはずです。

モバイルバッテリーではないですが、10年くらい前にノートPC(内蔵のリチウムイオンバッテリー含む)を何も考えずスーツケースに入れたまま、離陸してから気づいた経験があります。

ヒヤヒヤして旅行の気分が台無しになりました。😅

そういった経験から

飛行機にのる前は、バッテリー内蔵製品のルールに対して、気配りができるようになりました。

2. なぜモバイルバッテリーの預け入れは禁止されているのか?「持ち込み」はOKなのか?

多くの人が疑問に思う「なぜ機内には持ち込んでいいのに、預けるのはダメなの?」という点について深掘りします。

貨物室で起きる「熱暴走」の恐怖

モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、衝撃や短絡(ショート)によって急激に温度が上がる「熱暴走」を起こす可能性があります。

  • 客室なら:
    もし煙が出ても、客室乗務員がすぐに気づき、専用の消火バッグや消火器で初期消火が可能です。
  • 貨物室なら:
    誰もいない密閉空間で火災が発生すると、発見が遅れます。飛行機の貨物室には消火システムがありますが、リチウム電池の火災は酸素を自給自足して燃え続けるため、完全に消火するのが非常に困難なのです。

通常の火災なら酸素を遮断すれば鎮火しますが、リチウムイオン電池の場合は中の正極材(金属酸化物)が高温になると分解して酸素を放出します

これが燃料となり、火は自家発電的にどんどん激しくなってしまいます。

これが、国際的に「予備バッテリーは絶対に客室(目の届く場所)へ」と定められている最大の理由です。

3. 預けてしまった荷物はどうなる?(没収・遅延・罰則)

多くの人が最も気にするポイントです。

  • X線検査で発見された場合:
    多くの場合は、荷物を開けられてバッテリーだけが没収・破棄されます。その際、スーツケースの中に「中身を確認しました」という通知の紙が入っているのが一般的です。
  • 荷物の到着が遅れる:
    バッテリーの取り出し作業のため、荷物が同じ便に乗らず、後日の配送になることがあります。
  • 罰金はあるのか?:
    日本の航空法では「50万円以下の罰金」という規定はありますが、うっかりミスで初犯の場合、いきなり罰金を取られるケースは稀です。ただし、厳重注意を受ける可能性はあります。

モバイルバッテリーを飛行機に預けてはダメ!正しい持ち込み方法

4. 正しい持ち込み方法の再確認(容量・個数ルール)

モバイルバッテリーを飛行機に持ち込む正しい方法

「預けるのはダメだけど、持ち込むのはOK」というルールを整理します。

  • 100Wh未満(約27,027mAh以下):
    制限なしで機内持ち込み可能(※個数制限がある航空会社もあり)。
  • 100Wh〜160Wh(約43,243mAh以下):
    最大2個まで機内持ち込み可能な場合が多い。
  • 160Wh以上:
    持ち込みも預け入れも不可

空港で「これは何Wh(ワットアワー)ですか?」と聞かれて答えられる人は多くありません。しかし、この数値が持ち込みの合否を分ける境界線です。

160Whを超えるものは「持ち込みも不可」

大容量のポータブル電源などは160Whを超えることが多く、これらは飛行機に乗せること自体ができません。

100Wh〜160Whの中容量(ノートPC用など)については、「1人2個まで」という制限が一般的です。

計算式で自分の持ち物を確認する

製品に「mAh」しか書かれていない場合は、以下の式で計算できます。

Wh = V(電圧) *  mAh(バッテリー容量) /  1000

※一般的なモバイルバッテリーの電圧(V)は3.7Vで計算します。

例:20,000mAhのバッテリーの場合

3.7V * 20,000mAh / 1000 = 74Wh

これなら100Wh未満なので、個数制限を気にせず持ち込めるケースがほとんどです。(ジェットスター等を除く)

注意が必要なケース

  • 容量の記載がないもの:
    経年劣化で文字が消えていたり、安価な製品で記載がなかったりする場合、保安検査で没収・破棄される可能性が非常に高いです。
  • 「本体一体型」の家電:
    ノートPCやカメラなど、バッテリーが内蔵されている機器は、条件(電源を完全に切る等)を満たせば「預け入れ」ができる場合もありますが、「予備のバッテリー(モバイルバッテリー単体)」は絶対に預けられません。

2025年最新ルール:機内での「保管場所」にも注意が必要

これまでは「機内に持ち込めばOK」でしたが、現在はさらにルールが具体化されています。

「座席の上の棚」ではなく「足元」へ

2025年現在、日本の航空各社は「モバイルバッテリーは座席上の収納棚(オーバーヘッドビン)には入れず、座席の下など目に見える場所に保管すること」を推奨、または義務付けています。

これは、収納棚の中で他の荷物に押し潰されて発火した場合、気づくのが遅れるのを防ぐためです。

また、リクライニングの隙間にバッテリーを落としてしまい、座席を動かした際にバッテリーを押し潰して発火させる事故も多発しているため、管理には細心の注意が求められます。

航空会社別 モバイルバッテリー機内持ち込み制限一覧

原則として、どの航空会社も「預け入れ(受託手荷物)は不可、機内持ち込みのみ」というルールは共通です。

記事を書いた時点では以下のようなルールになっていました。

航空会社100Wh未満(約27,027mAh以下)100Wh〜160Wh(約43,243mAh以下)160Wh超備考
ANA / JAL制限なし
(個人の使用範囲内)
最大2個まで持ち込み不可100Wh超はカウンターでの申告を推奨。
スカイマーク制限なし最大2個まで持ち込み不可大手2社とほぼ同様の基準です。
ピーチ (Peach)制限なし最大2個まで持ち込み不可予備電池として1人あたりの個数が制限される場合あり。
ジェットスター最大2個まで最大2個まで持ち込み不可100Wh未満でも合計2個までと厳しめの規定があります。
海外航空会社会社により異なる最大2個が一般的ほぼ全て不可中国系などは100Wh未満でも個数制限が厳しい傾向。

まとめ:パッキングの「最終チェック」を習慣に

モバイルバッテリーの預け入れミスは、最悪の場合、飛行機の遅延や重大な事故を招きます。

  • パッキングの最後に「電子機器」を再確認。
  • モバイルバッテリーは「手出ししやすいポケット」に入れておく。
  • ワイヤレスイヤホンや加熱式タバコも同様に「預け入れ不可」なので注意。

「自分は大丈夫」という油断が最大の禁物です。もし今まさに空港でこの記事を読んでいるなら、一刻も早くスタッフへ相談してください。

また、最近は半固体電池のモバイルバッテリーも多く見受けられるようになってきたので、持ち込みのルールだけでなく、安全性の高いモバイルバッテリーを持つようにすると安心して飛行機に乗れる旅ができます。

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