電気を使うシーンが多様化する中で、家庭の日常生活やアウトドアでの電源確保がますます重要になっています。
特に500W以上1000W未満のポータブル電源は、持ち運びやすさと十分な電力供給を両立しており、多くのシチュエーションで活躍します。
この記事では、信頼性の高いブランドとして知られるJackery、Anker、EcoFlow、BLUETTI、Yoshinoのおすすめ製品を中心に、500W以上1000W未満クラスのポータブル電源がどのような場面で役立つかを詳しく解説します。
500W以上1000W未満クラスで何ができる
500Wから1000Wの出力があれば、日常的な家電の多くをサポートできます。
このクラスのポータブル電源は、小型の家電やモバイル機器の充電、キャンプや車中泊での電力供給、非常時のバックアップ電源として非常に有用です。
消費電力が大きい家電
このクラスのポータブル電源で動かせる消費電力が大きい家電には、ポータブル冷蔵庫、電子レンジ、小型電気ヒーターなどが含まれます。
これらの機器は一時的な使用であれば十分に対応可能です。
消費電力が少ない家電
消費電力が少ない家電としては、LEDライト、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなどが挙げられます。
これらは長時間使用してもバッテリーの消耗が少ないため、非常に効率的に使用できます。
メリットとデメリット
メリット
- 持ち運びやすさとパワーのバランス
このクラスのポータブル電源は、持ち運びやすいサイズでありながら、十分な電力を提供できる点が魅力です。 - 多用途対応
アウトドアから非常時まで、さまざまな場面で役立つ汎用性があります。 - 比較的低コスト
高出力モデルに比べてコストが抑えられるため、初めての購入にも適しています。
デメリット
- 連続使用時間の限界
高出力の家電を長時間使用するにはバッテリー容量が不足することがあります。 - 一部の家電には非対応
1000W以上を必要とする家電や長時間の使用には向いていない場合があります。
おすすめのポータブル電源
YOSHINO B600 SST
YOSHINO B600 SSTは、ヨシノパワージャパンが開発した世界初の固体電池を採用したポータブル電源です。
主な用途は、アウトドア活動や非常時の電源供給に適しています。
他機種と比べて高温に耐えられるので、夏場の高温な車内に置いても比較的安全性が高い製品です。
Jackery 600 Plus
本製品は、1000~1500Whクラスで最軽量の10.8kgを実現しました。
製品設計の見直しにより、全体の体積を20%、外殻の重量を31%削減しています。
折りたたみ式ハンドルとフラットな上面設計で収納性も抜群です
Anker Solix C800 Portable Power Station
家庭のバックアップ電源やアウトドア活動、緊急時に最適な高性能ポータブル電源です。
この製品は、1056Whの大容量バッテリーを搭載し、リン酸鉄リチウムイオン電池を使用しており、3000回の充放電サイクルを誇ります。
急速充電技術により、わずか58分で100%充電が可能で、業界初の1時間を切る充電スピードを実現しています。
EcoFlow RIVER 2 Pro
超高速充電機能があり、1時間以内で80%まで充電が可能。
大容量バッテリーで長時間使用可能。
BLUETTI EB70S
高出力でありながら多機能。
太陽光発電パネルと組み合わせることで、さらに便利に使用可能。
高出力でありながら多機能。太陽光発電パネルと組み合わせることで、さらに便利に使用可能。
おすすめしたポータブル電源の比較
ご紹介した5つのモデルは、ブランドとしての人気とシェアが高く実績としても十分です。
その中からさらに絞り込むには、性能や特徴のどこを重視するかで、自分にあったポータブル電源が見つかります。
性能や特徴ごとに比較しました。
容量
容量は、蓄えられる電力の「量」となりますので、多いほど家電を長時間稼働できます。
水に例えると、「どんだけバケツに水をためられるか?」と言った目安です。
モデル | 容量 |
YOSHINO B600 SST | 602Wh |
Jackery 600 Plus | 632Wh |
Anker Solix C800 | 768Wh |
EcoFlow RIVER 2 Pro | 768Wh |
BLUETTI EB70S | 716Wh |
ヘビーユーザーには、少しでも容量が多いタイプがおすすめです。
出力
ドライヤーなど、消費電力の高い家電が、同時に多くの家電を使える目安になります。
水に例えると、「一度に流せる水の量」という感じです。
水道のように、蛇口をひねった分だけある程度の流量が増えます。しかし、元の水圧が少ないと蛇口をひねっても思ったほど水が流れない事があるイメージです。
「流れ」と「圧力」を掛け合わせた性能です。
モデル | 定格出力 / 瞬間最大出力 |
YOSHINO B600 SST | 600W / 1200W |
Jackery 600 Plus | 800W / 1600W |
Anker Solix C800 | 1200W / 1600W |
EcoFlow RIVER 2 Pro | 800W / 1600W |
BLUETTI EB70S | 800W / 1,400W |
「Anker Solix C800」が、同時に多くの機器を稼働させる事が期待できます。
重さ
このクラスは外出で持ち出す事も想定しているケースが多いので、軽量であるメリットは高いです。
モデル | 重量 |
YOSHINO B600 SST | 7.7kg |
Jackery 600 Plus | 7.3kg |
Anker Solix C800 | 10.5kg |
EcoFlow RIVER 2 Pro | 7.8kg |
BLUETTI EB70S | 9.7kg |
「Jackery 600 Plus」が、最も軽く、重いモノが苦手な方にやさしいモデルです。
サイズ
コンパクトなほど収納や設置スペースに余裕ができます。
「車での輸送」や「手持ちでの移動」にはコンパクトな方が扱いやすくなります。
モデル | サイズ(三方合計) |
YOSHINO B600 SST | 29.6 x 20.4 x 25.6 cm(75.9 cm) |
Jackery 600 Plus | 30 x 21.9 x 19.7 cm(71.6 cm) |
Anker Solix C800 | 37.1 x 20.5 x 25.0 cm(82.6 cm) |
EcoFlow RIVER 2 Pro | 25.9 × 22.6 × 26.9 cm(75.4 cm) |
BLUETTI EB70S | 32 x 21.6 x 22.1 cm(75.7 cm) |
「Jackery 600 Plus」が、最もコンパクトで、収納性が高いモデルです。
持ち運びにも、一番邪魔にならないですね。
動作温度
酷暑や寒さなどの過酷な環境で利用可能です。
特に発火の心配を考えると高温の耐久性は重要です。
モデル | 動作温度 |
YOSHINO B600 SST | -10℃から60℃ |
Jackery 600 Plus | -10°Cから45°C |
Anker Solix C800 | -20℃~40℃ |
EcoFlow RIVER 2 Pro | -10°C~45°C |
BLUETTI EB70S | -20°C~40°C |
固体電池を採用したYOSHINOの「B600 SST」が最も範囲が広くて、安心して車内に置けます。
近年、夏場は酷暑が続き車内の温度も非常に高くなります。
発火のリスクが少なくてもっとも安心なモデルです。
出力ポート
接続できる家電の種類について、選択肢の多さになります。
ただ、ACがあれば大抵の場合、変換アダプタや充電器と接続できて、いろんな機器に対応できます。
モデル | 出力ポート |
YOSHINO B600 SST | AC: 100V (x3) DC: 10A (x2) USB-A: 20W (x2) USB-C: 20W (x1) , PD100W (x1) |
Jackery 600 Plus | AC: 100V (x2) USB-A: 18W(x1) USB-C: 30W (x1), PD100W (x1) シガーソケット: 12V/10A (x1) |
Anker Solix C800 | AC: 100V (x5) USB-A: 12W (x2) USB-C: 30W (x1), PD100W (x1) シガーソケット: 12V/10A (x1) |
EcoFlow RIVER 2 Pro | AC: 100V (x4) USB-A: 12W (x3) USB-C: PD100W (x1) シガーソケット: 12V/10A (x1) DCジャック: (x2) |
BLUETTI EB70S | AC: 100V (x4) USB-A 5V/3A (x2) USB-C: PD100W (x2) シガーソケット: 12V/10A (x1) 5521ポート: 12V/10A (x2) ワイヤレス充電: 15W (x1) |
ACポートが多い分、Anker Solix C800が有利に感じます。
しかし、そもそもそこまで同時に接続する予定がなければ、それほど重要でありません。
逆に、こだわりとしてスマホのワイヤレス充電がしたい場合は、BLUETTI EB70Sが選択の一つとなります。
充電時間
限られた時間に多く充電したい時に、使い勝手がよい目安となります。
モデル | 充電時間 |
YOSHINO B600 SST | AC: 3時間 |
Jackery 600 Plus | AC:最短60分 通常1.7時間 |
Anker Solix C800 | AC:約58分 |
EcoFlow RIVER 2 Pro | AC:約70分 |
BLUETTI EB70S | AC:約3.75時間 |
温度や環境、バッテリーの劣化により多少変わりますので、5分ぐらいの差は比べても大差はないと考えられます。
急速充電モードと通常モードがあり、あまり急速充電に依存しすぎるとバッテリーの劣化を早めるので、常に上記の時間で充電できるとは期待しない方が良いです。
UPS・パススルー対応
UPSは、瞬間停電でも、機器が稼働し続ける。
パススルーは、ポータブル電源を充電しながら、機器で電力を供給できる。(充電待ちしなくてよい)
両方対応していると安定して電源供給がし続けられる目安になります。
モデル | UPS | パススルー |
YOSHINO B600 SST | 20ms | 〇 |
Jackery 600 Plus | 20ms | 〇 |
Anker Solix C800 | 20ms | 〇 |
EcoFlow RIVER 2 Pro | 30ms(EPS機能) | 〇 |
BLUETTI EB70S | 20ms | 〇 |
今どきのポータブル電源はどれも対応しているので、機種の大きな違いはないです。
逆にこれら以外を選ぶ場合、充電しながら使うメリットや停電対応で機器を安定稼働させたい人にとっては、確認しておくべき機能になります。
サイクル寿命
購入後、いつまで性能が維持されるかの目安になります。
高い買い物になりますので、長く使える事が重要です。
モデル | 充放電回数 |
YOSHINO B600 SST | 約4,000回(初期容量の80%以上を維持) |
Jackery 600 Plus | 約4,000回 |
Anker Solix C800 | 3,000回以上、電子部品の寿命は50,000時間 |
EcoFlow RIVER 2 Pro | 約3,000回(初期容量の80%以上を維持) |
BLUETTI EB70S | 2,500回以上で容量80%以上 |
固体電池を採用しているYOSHINOの「B600 SST」が長く安心して使えます。
ただし、発想を変えれば、短期で中古として売却し、新しい機種に乗り換える事も手段としては考えられます。
売却タイミングでポータブル電源にある程度値がつくなら、新しい機種に乗り換えやすいです。
回数が最も多い事が重要とは限りません。
「リサイクルショップ」や「メルカリ」のような個人での売却などが考えらます。
自分の活用方法や考え方次第で判断基準もわかります。
価格
*記事投稿・更新時の価格になります。
*本体のみ価格です。太陽光パネルなどのオプションセットは公式サイトで、ご確認いただけます。
モデル | 公式サイト価格(税込み) |
YOSHINO B600 SST 【公式サイト】 | ¥99,900 |
Jackery 600 Plus 【公式サイト】 | ¥86,000 |
Anker Solix C800 【公式サイト】 | ¥99,990 |
EcoFlow RIVER 2 Pro 【公式サイト】 | ¥88,000 |
BLUETTI EB70S 【公式サイト】 | ¥79,800 |
上記の価格は、公式サイトでもキャンペーンやセールにより、取り消し線が引かれて安くなっているケースがよくあります。あくまでのベースの価格比較と考えてください。
公式サイトでもキャンペーンで安く販売している期間がありまので、公式サイトでチェックしてみてください。
いつものECサイトで確認
キャンペーン期間などで安くなっている場合があります。タイミングが良ければ安く購入できるので、チャックしてみましょう。
YOSHINO B600 SST
Jackery 600 Plus
Anker Solix C800
EcoFlow RIVER 2 Pro
BLUETTI EB70S
まとめ
500Wから1000Wのポータブル電源は、さまざまな用途に対応できるため、家庭やアウトドア, キャンプ、 車中泊、災害時での電源確保に非常に便利です。
自分に合った「必要な電力の容量」と「持ち運びやすさ」から製品を選び、日常生活や非常時に備えましょう。
Jackery、Anker、EcoFlow、BLUETTI、Yoshinoといった長期サポートが期待できる信頼性の高いブランドから製品を選ぶ事をおすすめします。大切な時間を安心して過ごす事ができます。