ホットカーペットの下に敷くもの・上に敷くもの|断熱シート・テーブル・床材の注意点

ホットカーペットの下に敷くもの・上に敷くもの(断熱シート・テーブル・床材の注意) 家電
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ホットカーペットの下に敷くものは、床材が熱に弱いかどうかで変わり、熱に弱い床なら「ホットカーペット用」とされた耐熱性のある断熱シートが必要です。上には、カバーが別売りのタイプなら必ずカバーを掛け、テーブルやソファは当て板(脚の下に敷く板)をして置き、布団・座布団・重い家具は置きっぱなしにしないのが、メーカーの取扱説明書に共通するルールです。

この記事では、各社の取扱説明書と資源エネルギー庁の情報をもとに、断熱シートの選び方と敷く順番、床材ごとの注意、テーブル・ソファ・ベッドとの組み合わせ方をまとめました。

ホットカーペットの下に敷くもの:断熱シート・アルミシートの選び方と敷く順番

ホットカーペットの下には断熱シートを敷くのが基本

ホットカーペットの下には、断熱シート(熱を床に逃がしにくくするシート。アルミシート・銀マット・保温シートなどの名前でも売られています)を敷くのが基本です。床が熱に弱い場合は床を守るため、そうでない場合も電気代を抑えるために役立ちます。

ホットカーペットの熱は上の人だけでなく下の床にも伝わるため、床材によっては変色や変形が起き、床に逃げた分だけヒーターも長く働くからです。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、電気カーペットを「床にじかに敷くと、熱が床に逃げて暖房効率が下がる」として、下に断熱マットなどを敷くことを省エネのコツに挙げています。さらにパナソニックの取扱説明書(DC-15NK・DC-2NK・DC-3NK)と山善の取扱説明書(YZCシリーズ)は、どちらも「熱に弱い床材には断熱をする」ことを注意事項に入れており、断熱しないと床材の変色・変形・割れなどの原因になるとしています。

また、大理石などの石の床やコンクリートの床は熱が奪われやすく、十分に暖まらないことがあるため、両社とも断熱シートを使うよう案内しています。床を守る意味でも、暖かさと電気代の面でも、まずは断熱シートを用意しておくと安心です(電気代の目安はホットカーペットの電気代で解説しています)。

アルミシート・銀マットは使える?耐熱温度とメーカーの指定を確認

市販のアルミシートや銀マットは、ホットカーペットの下に敷く物として売られていますが、どれでも使えるわけではなく、ホットカーペット側の取扱説明書の指定とシートの耐熱温度を確認してから選ぶ必要があります。

耐熱性の低いシートは、ホットカーペットの熱で溶けて本体や床にくっつくおそれがあり、メーカーによって求める条件が違うからです。

メーカーごとの記載をまとめると、次のとおりです。

メーカー(製品)下に敷くシートについての記載
パナソニック(DC-15NK・DC-2NK・DC-3NK)熱に弱い床材には別売のフローリング用シート(耐熱温度120℃相当品。2畳相当 DQ-21P・3畳相当 DQ-33P)を使う。市販の耐熱性の低いシート(断熱・省エネ・すべり止めシート等)は、熱で溶けて本体や床に固着したり、本体や床材を傷めたりするので使わない
山善(YZCシリーズ)熱に弱い敷物・床面の上では、市販の「ホットカーペット用断熱シート」を下に敷く。すべりやすい床では、市販の「ホットカーペット対応すべり止めシート」を敷く
アイリスオーヤマ(PHC-CR20A)熱に弱い床の上では、ホットカーペットの下に断熱シートなどを敷く
出典:パナソニック DC-15NK/2NK/3NK 取扱説明書(p.7・9・22・24)、山善 YZC-109FL/169FL/209FL/309FL 取扱説明書(p.3・4)、アイリスオーヤマ PHC-CR20A 取扱説明書(WEB)「安全上の注意」

市販のアルミシートの耐熱温度は製品ごとに違います。たとえばニトリのアルミシート(2mm厚・180×180cm)は、表面がPETアルミ蒸着シート・裏面がポリエチレンで、耐熱温度は70℃と表示されています。パナソニックの製品を熱に弱い床で使うなら、同社が指定する耐熱温度120℃相当の専用シートを選ぶのが確実です。ほかのメーカーの製品では、取扱説明書の指定に合う「ホットカーペット用」「ホットカーペット対応」と表示されたシートを選び、耐熱温度の表示も確かめてください。

敷く順番は「床→断熱シート→ホットカーペット→カバー」

床の上に断熱シート、その上にホットカーペット本体、いちばん上にカバーを重ねる順番を、層を少しずつずらして描いたイラスト

ホットカーペットを敷く順番は、下から「床→断熱シート(アルミシート)→ホットカーペット本体→カバー」です。

断熱シートは床と本体の間で熱をさえぎるもの、カバーは本体の上で人の肌と本体の間に入るもので、それぞれ役割の場所が決まっているからです。

パナソニックの取扱説明書の図も、床材の上にフローリング用シート、その上にカーペットを重ねる形になっています。アルミシートの表裏は、たとえばニトリのアルミシートでは「アルミ面を上にして、ホットカーペット本体やこたつ敷きの下に敷く」と案内されています。表裏の向きは製品ごとの表示に従ってください。

  • 床:ほこりや汚れを取り、ワックスを塗った直後なら完全に乾かしてから敷く(乾燥が不十分だと貼り付きや変色の原因になるとアイリスオーヤマ・ニトリが注意)
  • 断熱シート:ホットカーペットより少し大きめに。大きすぎる分ははさみで切れる製品が多い
  • ホットカーペット本体:しわや折れ目を伸ばして平らに広げる(折り曲げたままの使用は故障の原因と両社が記載)
  • カバー:カバーが別売りのタイプは必ず掛ける(カバーと一体のタイプは本体がいちばん上になる)

ずれ防止にはホットカーペット対応のすべり止めシート

フローリングの上でホットカーペットがずれるときは、「ホットカーペット対応」のすべり止めシートを下に敷くのが、メーカーの示す対策です。

ずれた拍子に本体がしわになるとヒーター線(本体の中の発熱する線)を傷める原因になり、上を歩くときに滑って転ぶおそれもあるからです。

山善の取扱説明書は、フローリング床やワックスなどで表面加工した床などすべりやすい場所では、カーペット本体を直接敷かず、下にホットカーペット対応すべり止めシート(市販)を敷くよう求めています。なお、同社のYZCシリーズは本体の裏面にすべり止め加工がされています。一方、毛足のあるラグやじゅうたんの上に敷くと、ラグとホットカーペットがずれてしわになりやすいと、パナソニック・山善の両社が注意しています(山善は、毛足の長さに関係なく起こると記載)。

パナソニックは耐熱性の低いすべり止めシートも使わないよう求めているので、ホットカーペットに使えると表示されたものを選び、ずれたら本体をときどき敷き直しましょう。

床材別:畳・フローリング・クッションフロアにホットカーペットを敷くときの注意

熱に弱い床材・敷物の一覧

フローリング・畳・クッションフロアの3種類の床を並べ、それぞれの上にホットカーペットを敷く前に断熱シートを挟む様子を描いたイラスト

ホットカーペットの熱に弱い床材として、メーカーは白木(塗装していない木)、塗装した木の床、ワックスがけした床、塩化ビニールのクッションフロアやビニールシート貼りの床などを挙げています。

これらは長時間温められると、変色・変形・割れ・すき間などが起きるおそれがあるためです。

取扱説明書に挙がっている床材と敷物を整理すると、次のようになります。

床材・敷物取扱説明書の記載対策
白木(無塗装の木)熱に弱い床材(パナソニック)断熱シートを敷く
寄せ木床など塗装した床、ワックスなどで表面加工した床熱で床面が変色・変形することがある(山善)断熱シートを敷く。すべりやすい床はすべり止めシートも
フローリング床全般通電の熱で変色・変形・割れ・すき間が発生するおそれ(パナソニック)。新築などのフローリング床で長期間使うと変色・変形・割れなどが生じる場合がある(山善)断熱シートを敷き、ときどき床面を確認する
塩化ビニール製クッションフロア、ピータイル、ビニールシートなどプラスチックシート貼りの床熱に弱い床材(パナソニック・山善)。塩化ビニル樹脂系床材は床面が変色する場合がある(アイリスオーヤマ)断熱シートを敷く
ポリプロピレン・アクリル・シルクなどのカーペット熱に弱い敷物(山善)断熱シートを敷く
大理石などの石の床、コンクリートの床熱が奪われて十分に暖まらないことがある(パナソニック・山善)断熱シートを敷く
出典:パナソニック DC-15NK/2NK/3NK 取扱説明書(p.7・9・22)、山善 YZCシリーズ 取扱説明書(p.4)、アイリスオーヤマ PHC-CR20A 取扱説明書(WEB)「使用上の注意」

表のとおり、よく見る床の多くが「断熱したほうがよい床」に入るため、迷ったら断熱シートを敷くのが無難です。

フローリング・無垢床に敷くときは断熱と定期的な確認を

フローリングにホットカーペットを敷くときは、断熱シートを敷いたうえで、ときどき本体をめくって床の状態を確かめることが大切です。無垢床(一枚の木から切り出した床材)のように木そのものの床では、特に気をつけましょう。

フローリングは熱によって変色や変形、割れ、すき間が出ることがあり、長く敷きっぱなしにすると気づかないうちに進んでいることがあるからです。

パナソニックはフローリング床について、通電の熱で床材が変色・変形・割れ・すき間を起こすおそれがあるとしてフローリング用シートでの断熱を勧め、熱に弱い床材の例に「白木」を挙げています。山善も、新築などのフローリング床で長期間使うと変色・変形・割れなどが生じる場合があるとして、ときどき床面を確認するよう求めています。今回確認した取扱説明書には「無垢」という言葉での記載はありませんでしたが、無塗装の木の床は「白木」にあたるため、断熱は欠かさないほうがよいでしょう。

オイル仕上げなど特別な塗装をした床や、床暖房対応かどうかが分からない床は、床材のメーカーや住宅の施工会社に、上でホットカーペットを使ってよいか確認しておくと確実です。

畳の上に敷くときは日焼けの差と湿気に注意

畳の上にホットカーペットを敷くこと自体はメーカーも想定していますが、敷いた部分と敷いていない部分で畳の色に差が出ることと、湿気によるかびには注意が必要です。

畳は日光(紫外線)で色が変わる素材で、湿気も吸いやすいため、上を長く覆っておくと周りとの違いが出やすいからです。

パナソニックの取扱説明書には、畳などの上に敷いたまま放置すると、紫外線で敷いた部分と敷かない部分の色に差が出ること、梅雨の時期などに敷いたままにすると結露してかびが発生することがあると書かれています。対策として、ときどきカーペットと畳の間に空気を入れたり日光に当てたりして、床の湿気を防ぐよう求めています。山善も、新しい畳の上で使うと下の畳が変色することがあり、これは青畳が直射日光で変色するのと同じ現象だと説明しています。

畳の部屋では、寒い時期が終わったら敷きっぱなしにせず片付け、使っている間もときどきめくって風を通しましょう。片付け方はホットカーペットのしまい方・お手入れで紹介しています。

クッションフロア・ジョイントマット・プレイマットとの組み合わせ

クッションフロアの上では断熱シートを敷き、ジョイントマットやプレイマットの上に敷くのは、マット側が「ホットカーペット対応」と表示している場合に限るのが安全です。

クッションフロアは塩化ビニール製で熱に弱い床材とされており、ジョイントマットやプレイマットは素材の耐熱性が製品ごとに違ううえ、つなぎ目のすき間や段差がホットカーペットにとって望ましくないからです。

山善は「塩化ビニール製クッションフロアの上」を断熱シートが必要な場所に挙げ、アイリスオーヤマも塩化ビニル樹脂系の床材の上では床面が変色する場合があるとしています。また、パナソニックとアイリスオーヤマは「凹凸や段差のある場所で使用しない」ことを求めています(ヒーター線を傷める原因になるため)。ジョイントマットの上に敷く場合は、すき間や段差ができないように平らに並べ、マットのメーカーがホットカーペットとの併用を認めているか確認してください。

反対に、ホットカーペットの上にプレイマットを重ねる場合は、パナソニックが市販カバーについて「極端に厚いものは避ける(十分暖まらなかったり本体を傷めたりする)」としている点が参考になります。厚いマットを置きっぱなしにすると熱がこもりやすいので、ホットカーペット対応と表示されたものを選び、赤ちゃんを寝かせたままにしないようにしましょう。赤ちゃんと使うときの注意はホットカーペットは体に悪い?で詳しく解説しています。

賃貸で床の変色が心配なときの敷き方

賃貸の部屋で床の変色が心配なら、断熱シートを敷き、物を置きっぱなしにせず、ときどき本体を持ち上げて床を乾かす、の3つを習慣にしましょう。

取扱説明書に書かれている床の変色の原因は、熱そのもののほか、一か所に熱がこもる置き方と、床との間にたまる湿気(結露)だからです。

  • 断熱シートを敷く:熱に弱い床材の変色・変形を防ぐ(パナソニック・山善・アイリスオーヤマ)
  • 座布団や布団を置きっぱなしにしない:保温性のよい物を長時間同じ場所に置くと、置いた物や床材が変色する原因になる(パナソニック)
  • ときどき持ち上げて乾かす:1か月に1回程度持ち上げて結露していないか確認する(アイリスオーヤマ)。長時間敷いたままにすると、まれに床材への貼り付きや変色が起きることがあるので、時々場所を動かすか週1回程度は通気や掃除をする(同)

山善のYZCシリーズのように表面が防水構造で通気性のない製品では、カビにも注意し、ときどきたたんで床面を乾かすよう求められています。万一床が変色したときにどちらが費用を負担するかは契約内容や状況によって変わるため、気になる場合は使い始める前に管理会社へ確認しておくと安心です。

ホットカーペットの上に敷くもの・置くもの:カバー・テーブル・ソファ・ベッド

ホットカーペットの上に敷くものはカバー(別売りタイプは必須)

ホットカーペットの上に敷くものは、基本的に専用のカバーです。本体(ヒーター)とカバーが別売りになっているタイプでは、カバーを掛けずに使ってはいけません。

カバーは、本体の熱を人の肌にちょうどよく伝えるための部品で、カバーなしでは表面の温度が想定より高くなるおそれがあるからです。

パナソニックの取扱説明書は「カバー(別売品)を外して使用しない」を最も重い「危険」の区分に挙げ、カバーなしで使うと低温やけどや熱中症(脱水症状など)を起こすおそれがあるとしています。市販の電気カーペット用カバーを使う場合も、極端に薄いもの・極端に厚いものは避けるよう求めています(表面温度が高くなりすぎたり、十分暖まらなかったり、本体を傷めたりするため)。山善のYZCシリーズのように表面材と一体になったタイプは、カバーなしでそのまま使う設計です。

手持ちのホットカーペットが「カバー別売り」か「一体型」かは取扱説明書で確認できます。上に敷くカバーやラグの選び方、ホットカーペットに対応していないラグを使う危険は、ホットカーペットカバー・対応ラグの選び方でまとめています。

ホットカーペットの上にテーブル・机を置くときは脚の太さで判断

ホットカーペットの上にテーブルや机を置くことはできますが、テーブルの重さに対して脚が細い場合は当て板が必要です。

細い脚に重さが集中すると、その一点で本体の中のヒーター線が押しつぶされ、故障の原因になるからです。

パナソニックは、4本脚のテーブルについて、脚の太さごとに置ける重さの目安を示しています。

脚の形脚の太さ置けるテーブルの重さの目安
丸脚直径約2.0cm以上約25kg
丸脚直径約2.5cm以上約40kg
丸脚直径約3.0cm以上約50kg
丸脚直径約3.5cm以上約75kg
丸脚直径約4.0cm以上約100kg
丸脚直径約6.0cm以上約200kg
角脚一辺約1.5cm以上約18kg
角脚一辺約2.0cm以上約32kg
角脚一辺約2.5cm以上約50kg
角脚一辺約3.0cm以上約72kg
角脚一辺約3.5cm以上約100kg
角脚一辺約5.0cm以上約200kg
出典:パナソニック DC-15NK/2NK/3NK 取扱説明書 p.11「カーペットにテーブルやソファーを置く場合」(4本脚の場合)。他社製品の目安は各社の取扱説明書を確認

ただし、メーカーによって考え方が違う点に注意してください。山善のYZCシリーズは、机や応接セットを置く場合は大きめの当て板を使って重さが均等にかかるようにし、キッチンテーブル・テレビ・ピアノ・タンスなど極端に重い物や脚の細い物は、本体の上に置かないよう求めています。ダイニングテーブルの下にホットカーペットを敷きたいときは、手持ちの製品の取扱説明書でテーブルを置けるか確認しましょう。迷ったときは、当サイトではより安全な山善の考え方に合わせ、重いテーブルや脚の細い家具はホットカーペットの上に載せず、載せる場合も必ず当て板を使うことをおすすめします。

また、勉強机やパソコンデスクでよく使うキャスター付きのいすは、パナソニック・山善・アイリスオーヤマのいずれも、ホットカーペットの上では使わないよう求めています。机の下で足元を温めたいなら、キャスターのないいすに替えるか、ホットカーペットを机の下だけに収まる小さいサイズにしましょう(サイズの目安はホットカーペットのサイズを参照)。

ソファは脚の太さに関係なく当て板をする

ホットカーペットの上に置いたソファの4本の脚それぞれの下に、四角い当て板を敷いている様子を描いたイラスト

ホットカーペットの上にソファを置くときは、脚の太さに関係なく、すべての脚の下に当て板を敷きます。

ソファは人が座ったり立ったりするたびに大きな重さが脚にかかるため、テーブルより本体への負担が大きいからです。

当て板の大きさと耐えられる重さは、メーカーごとに次のように示されています。

  • パナソニック:ソファーなど人が座るものは脚の太さに関係なく当て板をする。当て板は5cm角・厚さ1cm以上、重さは200kgまで
  • 山善:カーペット本体は1cm²あたり2kgまで載せられる。5cm×5cm角・厚さ約1cmの当て板1枚あたり50kg程度、4本脚なら200kgまでが目安
  • アイリスオーヤマ:脚付きのソファやいすを置くときは当て板を敷く。人が乗るものには必ず当て板をする(10cm角・厚さ1cm以上のかたいもの)

当て板の条件は製品によって違うので、まず手持ちの取扱説明書の大きさに合わせ、木の板など硬い素材のものを使いましょう。取扱説明書が手元にないなど迷うときは、重さがより分散する大きめの当て板(アイリスオーヤマの10cm角・厚さ1cm以上)を使うと安心です。山善は、いすなどの脚にゴムキャップが付いている場合、カーペットを汚したり傷めたりするおそれがあるので、金属ホイルやポリエステル樹脂製のフィルムシートを挟むよう求めています。脚のないローソファや座椅子は、座布団と同じように熱がこもる置き方になるため、長時間同じ場所に置きっぱなしにするのは避けたほうが安心です。

ホットカーペットの上に置いてはいけないもの

ホットカーペットの上には、たんす・ピアノなどの重い家具、座布団や布団など熱がこもる物の置きっぱなし、スプレー缶など熱で危険になる物を置かないでください。

重い家具はヒーター線を傷めるうえ、家具自体も熱で変形や割れを起こし、熱がこもる物は一か所だけを過熱させ、スプレー缶などは圧力が上がって破裂するおそれがあるからです。

パナソニック・山善・アイリスオーヤマの取扱説明書に挙がっている主なものは次のとおりです。

  • たんす・ピアノ(熱で家具が変形・割れる原因。山善はテレビ・キッチンテーブルなども挙げる)
  • 座布団・クッション・布団など保温性のよい物の長時間の置きっぱなし(ヒーター線に沿った変色、故障、床面の変色・変形の原因。山善は、重い物の長期間の放置も含め、部分的に温度が高くなってヒーター線を傷めると発火のおそれがあるとしている)
  • スプレー缶や灯油・シンナーなど揮発性の高い物(熱で爆発や火災の原因)
  • アイロンや調理器具など熱を出す物(アイロン台にしない)
  • 携帯電話などのバッテリー内蔵製品(熱でバッテリーが膨張する原因。山善)
  • コントローラー(操作部)の上に物や布団をかぶせない(温度調節が正しく働かなくなる原因)

やぐらこたつは扱いがメーカーで分かれます。パナソニックは、こたつをカーペットの中央に置き、こたつの目盛りを「弱」〜「中」にすれば併用できるとしていますが、山善は、カーペットの中央に置いたうえでこたつの電源を切るよう求めています。当サイトでは、より安全な使い方として、山善のようにこたつの電源は切り、ホットカーペットだけで温める使い方をおすすめします。併用する場合は、手持ちの製品の取扱説明書で併用できると書かれていることを確認してください。どちらの場合も、こたつ布団をコントローラーにかぶせないようにしましょう。

ホットカーペットと布団・ベッドの組み合わせは避ける

ホットカーペットの上に布団を敷いたり、ベッドの上や布団の下に敷いたりして寝るのは避けてください。

ホットカーペットは寝具用の暖房器具ではなく、寝ている間に同じ場所が温まり続けると、低温やけど(体温より少し高い程度の温度で起きるやけど)や脱水症状につながるおそれがあるからです。

パナソニック・山善・アイリスオーヤマはいずれも「就寝用暖房器具(機器)として使用しない」ことを最も重い「危険」の区分で挙げています。パナソニックは「上に布団を敷いてもよいか」という質問に、就寝用には使わないこと、布団や座布団など熱のこもりやすい物は床材の変色や本体を傷める原因になるので長時間敷かないことを答えています。ベッドの上はマットレスの凹凸があり、メーカーが避けるよう求める「凹凸や段差のある場所」にもあたると考えられます。ベッドの下(床とベッドの脚の間)に敷くのも、重い家具を載せることになるうえ、うっかり通電したときに熱がこもるので避けましょう。

寝るときの寒さ対策には、就寝中の使い方が決められている電気毛布などを取扱説明書どおりに使うのが安全です(電気毛布の使い方参照)。ホットカーペットでうたた寝したときのリスクはホットカーペットは体に悪い?で解説しています。

ホットカーペットの下・上に敷くものについてよくある質問

ホットカーペットを床に直接敷いてもいい?

熱に弱い床材でなければ、床に直接敷くことをメーカーが禁じているわけではありません。ただし、パナソニックはフローリング床全般で変色・変形などのおそれがあるとして断熱を勧めており、資源エネルギー庁も床にじかに敷くと熱が床に逃げて暖房効率が下がるとしています。床を守るためにも電気代のためにも、下に断熱シートを敷くのがおすすめです。

ラグやじゅうたんの上にホットカーペットを敷いてもいい?

敷くことはできますが、毛足のあるラグやじゅうたんの上では、歩くたびに本体がずれてしわになりやすいとパナソニック・山善が注意しています。ずれたらときどき敷き直してください。また、ポリプロピレン・アクリル・シルクなど熱に弱い素材のカーペットの上では、山善は下に断熱シートを敷くよう求めています。

汚れ防止に、上に防水シートやビニールシートを敷いてもいい?

上に敷くものは、ホットカーペットに使えると表示された専用のカバーやラグを選んでください。パナソニックは、市販のカバーでも極端に薄いもの・厚いものは避けるよう求めており、耐熱性の低いシートは熱で溶けて本体に固着するおそれがあるとしています。ホットカーペット対応の表示がないビニールシートやレジャーシートは、避けたほうが安心です。防水・撥水タイプのカバーはホットカーペットカバー・対応ラグの選び方で紹介しています。

断熱シートのサイズが合わないときはどうする?

ホットカーペットの大きさに合わせて切って使うのが一般的です。パナソニックは、1.5畳相当のホットカーペットには2畳用のフローリング用シートを買って本体の大きさに切って使うよう案内しており、ニトリのアルミシートもはさみで切れると表示しています。シートが本体より小さいと、はみ出した部分の床が直接温められるので、本体と同じかひと回り大きいサイズにしましょう。

まとめ:ホットカーペットの下には耐熱の断熱シート、上にはカバーと当て板

ホットカーペットの下に敷くものは断熱シートが基本で、フローリング・クッションフロア・塗装やワックスがけした床など熱に弱い床では、メーカーの指定に合う耐熱性のある「ホットカーペット用」のシートを選びます。敷く順番は「床→断熱シート→ホットカーペット→カバー」で、すべりやすい床ではホットカーペット対応のすべり止めシートも使います。

ホットカーペットの上に敷くものは、カバー別売りのタイプなら専用カバーが必須です。テーブルは脚の太さと重さを確認して細ければ当て板を使い、ソファは脚の太さに関係なく当て板をします。たんす・ピアノなどの重い家具、キャスター付きのいす、座布団や布団の置きっぱなしは避けましょう。

畳では日焼けの差と結露に、賃貸や無垢床では変色に気をつけ、ときどき本体を持ち上げて床を乾かすと安心です。そして、ホットカーペットの上やベッドで寝ないことが、床にも体にもいちばんの注意点です。細かな条件は製品ごとに違うため、最後は手元の取扱説明書で確認してください。