「電気毛布を毎晩使うと、電気代はどれくらいかかるの?」「エアコンより本当に安いの?」と気になっていませんか?
結論からいうと、電気毛布の電気代は1時間あたり約0.4〜1.8円です。毎晩8時間使っても、1ヶ月あたり約100〜420円に収まります。
この記事では、電気毛布の電気代をメーカーが公表している数値をもとに、1時間・1日・1ヶ月の目安、エアコンやホットカーペットとの比較、つけっぱなしにした場合の電気代まで解説します。
電気毛布の電気代は1時間・1ヶ月いくら?メーカー公表値で確認
電気毛布の電気代は1時間あたり約0.4〜1.8円

電気毛布の電気代は、温度の目盛りによって変わり、1時間あたり約0.4〜1.8円です。
電気毛布はヒーター線で布団の中だけを温める家電なので、部屋全体を暖める暖房器具よりも使う電力がずっと少ないからです。
メーカーが公表している1時間あたりの電気代は、次のとおりです(電力料金の目安単価31円/kWhで計算)。
| 製品(タイプ・定格消費電力) | 強 | 中くらいの目盛り | 弱 |
|---|---|---|---|
| パナソニック DB-R32M(掛け敷き・75W) | 約1.7円 | 約1.0円(目盛り3) | ― |
| パナソニック DB-U13T(敷き・54W) | 約1.0円 | 約0.6円(目盛り3) | ― |
| 山善 YMK-F43P(掛け敷き・75W) | 約1.8円 | 約0.9円(適温) | 約0.4円 |
「強」で使っても1時間2円未満、ふだん使いの中くらいの目盛りなら1時間1円前後と覚えておけば十分です。
1日8時間使ったときの1ヶ月の電気代の目安
毎晩8時間、30日使った場合の電気代は、1ヶ月あたり約100〜420円が目安です。
1時間あたりの電気代に、使う時間(8時間×30日=240時間)を掛ければ求められるからです。
上の表の製品で計算すると、次のようになります。
どの使い方でも、ひと冬(3〜4ヶ月)の電気代は数百円〜1,600円程度に収まる計算です。
電気代の計算方法:定格消費電力のままでは計算しない
電気毛布の電気代は「1時間あたりの消費電力量(kWh)×31円」で計算できますが、箱や本体に書かれた定格消費電力(W)をそのまま使うと高めに出てしまいます。
電気毛布は設定温度に近づくとヒーターを止めたり弱めたりするため、定格の電力を1時間ずっと使い続けるわけではないからです。
たとえば、定格75Wの掛け敷き毛布でも、メーカーが公表している「強」の電気代は1時間約1.7円で、使った電力量にすると約55Wh(0.055kWh)です。75W(0.075kWh)のまま計算すると約2.3円になり、実際より高くなります。
計算に使う31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている電力料金の目安単価(税込、2022年7月改定)で、家電のカタログの電気代表示はこの単価で計算されています。
手元の電気毛布の電気代を知りたいときは、取扱説明書や仕様表の「1時間あたりの電気代」または「消費電力量」の欄を確認するのが確実です。ご家庭の契約している電気料金の単価が31円と違う場合は、その単価に置き換えて計算してください。
電気毛布の電気代をエアコン・ホットカーペットと比較
エアコン暖房との比較:電気毛布は数分の1

1時間あたりの電気代で比べると、電気毛布はエアコン暖房のおよそ3分の1〜5分の1です。
エアコンは部屋の空気全体を暖めるのに対し、電気毛布は体のまわりだけを温めるので、必要な電力が大きく違うからです。
パナソニックが公表しているエアコン暖房の電気代(6畳用、暖房シーズンの平均)と比べると、次のとおりです。
| 暖房器具 | 1時間あたりの電気代の目安 |
|---|---|
| 電気毛布(掛け敷き・中くらいの目盛り〜強) | 約1.0〜1.7円 |
| エアコン暖房(6畳用) | 約4.6〜5.3円 |
| ホットカーペット(2畳・中〜高) | 約7.1〜10.1円 |
ただし、エアコンは部屋そのものを暖め、電気毛布は布団の中だけを温めるもので、役割が違います。寝るときの寒さ対策なら電気毛布、起きて過ごす部屋を暖めるならエアコン、と使い分けると無駄がありません。
エアコン暖房の電気代については、エアコン暖房の電気代は1ヶ月いくら?で詳しく解説しています。
ホットカーペットとの比較:電気毛布のほうが安い
同じ「体に近いところを温める」暖房でも、電気毛布はホットカーペットよりかなり電気代が安くなります。
2畳のホットカーペットの定格消費電力は480W前後と、75W前後の電気毛布の6倍ほどあり、温める面積も広いからです。
上の表のとおり、2畳のホットカーペットは1時間約7.1〜10.1円で、電気毛布の約1.0〜1.7円とは数倍の差があります。
なお、ソファや床でくつろぐときに使いたい場合は、「電気ひざ掛け」として売られている製品を選びましょう。掛け敷き用の電気毛布をひざ掛け代わりに使うのは、取扱説明書で禁止されていることがあります(詳しくは電気毛布の正しい使い方で解説しています)。
電気毛布のつけっぱなしと電気代を抑える使い方
電気毛布をつけっぱなしにした場合の電気代
電気毛布を「強」で24時間つけっぱなしにすると、1日約41円、30日で約1,200円かかります。
1時間約1.7円(定格75Wの掛け敷き毛布の「強」)を24時間・30日分積み上げた計算だからです。
就寝中の8時間だけ使う場合(1日約14円)と比べると、つけっぱなしは約3倍の電気代になります。
電気代そのものはエアコンに比べれば小さいものの、使わない時間までつけておく必要はありません。外出するときや使わないときは、電源プラグを抜くようメーカーも注意を呼びかけています。
寝る前に温めて、寝るときは弱めるか切る

電気代と安全の両方の面でおすすめなのは、寝る前に布団を温めておき、寝るときは低い目盛りに下げるか、スイッチを切る使い方です。
目盛りが低いほど電気代は下がり、就寝中に高い温度で使い続けると低温やけどの原因にもなるからです。
製品事故を調査しているNITE(製品評価技術基盤機構)は、電気毛布は就寝前に温めたあと、就寝時は適度な低い目盛りに下げ、就寝中はスイッチを切って眠るよう呼びかけています。東京都も、低温やけどを防ぐために「就寝前に温めて就寝中は高温で使用しない」ことを挙げています。
先ほどの表のとおり、「強」から中くらいの目盛りに下げるだけで1時間の電気代は約4割下がります。温まったら目盛りを下げる習慣をつけるだけで、電気代と低温やけどのリスクを同時に減らせます。
タイマー・室温センサー付きを選ぶと無駄が減る
これから電気毛布を買うなら、切り忘れを防げるタイマー付きや、室温に合わせて温度を調節する室温センサー付きのモデルを選ぶと、電気代の無駄を減らせます。
「寝る前に切るつもりが、そのまま朝まで強でつけっぱなし」という使い方を、機能で防げるからです。
たとえばパナソニックの電気毛布(DB-R32M・DB-U13Tなど)は室温センサーを搭載しています。また、同じメーカーでも敷き毛布(54W)は掛け敷き毛布(75W)より定格消費電力が小さく、1時間の電気代も安くなっています。
購入前に仕様表の「1時間あたりの電気代」と機能を見比べて、自分の使い方に合うものを選びましょう。
電気毛布の電気代についてよくある質問
電気毛布の消費電力は何ワット?
この記事で取り上げた製品では、掛け敷き毛布で定格75W、敷き毛布で定格54Wです。ただし、実際に1時間で使う電力量は目盛りによって変わり、「強」でも定格より少なくなります(例:定格75Wの「強」で約55〜57Wh)。
電気毛布は一晩つけっぱなしにしても大丈夫?
電気代は一晩(8時間)で約14円以内と小さいですが、NITEは就寝中はスイッチを切って眠るよう呼びかけています。長時間同じ部分が温まり続けると低温やけどのおそれがあるため、寝る前に温めて、寝るときは切るか低い目盛りにしましょう。
掛け毛布と敷き毛布、電気代が安いのはどっち?
同じメーカーで比べると、サイズの小さい敷き毛布のほうが定格消費電力が小さく、電気代も安い傾向があります。パナソニックの例では、敷き毛布(DB-U13T)は「強」で1時間約1.0円、掛け敷き毛布(DB-R32M)は約1.7円です。
まとめ:電気毛布の電気代は1ヶ月数百円。温めたら弱めて賢く節約
電気毛布の電気代は1時間あたり約0.4〜1.8円で、毎晩8時間使っても1ヶ月約100〜420円が目安です。
1時間あたりで比べるとエアコン暖房の3分の1〜5分の1、ホットカーペットの数分の1と、暖房器具の中でも電気代はかなり安い部類です。
電気代を計算するときは、定格消費電力ではなく、取扱説明書や仕様表に載っている「1時間あたりの電気代」や「消費電力量」を使いましょう。
そして、寝る前に温めて寝るときは目盛りを下げるか切る使い方が、電気代の節約にも低温やけどの予防にもつながります。電気代を気にせず、冬の夜を暖かく過ごしてください。


