ヨシノパワージャパンはどこの国の会社?固体電池ポータブル電源の安全性と評判

ヨシノ(YOSHINO)パワーは どこの国の会社? 固体電池ポータブル電源の安全性と評判 ポータブル電源
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近年、キャンプやアウトドア、そして防災対策として一気に注目度が高まっているポータブル電源。その中でも、「固体電池」という新技術を搭載し、特に安全性の面で注目を集めているのが「YOSHINO(ヨシノ)」ブランドです。

しかし、まだ新しいブランドなので、「ヨシノパワージャパンってどこの国の会社?」「固体電池って本当に安全なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、ポータブル電源の安全性に興味がある方に向けて、ヨシノパワージャパンの企業情報から、注目の固体電池の安全性と実際の評判までを詳しく解説します。

ヨシノパワージャパンはどこの国の会社?

ヨシノパワージャパンは、アメリカ発の技術を日本市場に展開するグローバルな背景を持つ企業です。

親会社はアメリカ・カリフォルニア州のYoshino Technology Inc.

ポータブル電源「YOSHINO」ブランドの技術的な源流は、アメリカのYoshino Technology Inc.にあります。同社は革新的な電池技術の開発に特化しており、ヨシノパワージャパンのポータブル電源に使用される固体電池技術の根幹を担っています。

日本法人の「株式会社ヨシノパワージャパン」は東京都中央区新富に本社を置く

日本国内での販売、サポート、アフターサービスを担うのが株式会社ヨシノパワージャパンです。本社は東京都中央区新富という、東京の中心地に位置しています。

設立は2023年1月。アメリカ技術を日本市場に導入する拠点

株式会社ヨシノパワージャパンは2023年1月に設立されました。その役割は、アメリカで開発された先進的なポータブル電源技術を、信頼性の高い日本市場へ導入し、日本国内のユーザーに届けるための拠点となっています。

ヨシノパワージャパン 会社概要

国内の企業情報を確認することで、万が一の際のサポート体制の安心感につながります。

項目詳細
会社名株式会社ヨシノパワージャパン
住所東京都中央区新富1-6-1 GGIC京橋ビルディング9F
資本金1,000万円
代表者桜田徹(櫻田徹)
電話番号03-4400-0375(楽天市場公式情報より)
事業内容蓄電池・ポータブル電源及び関連製品の販売・輸出入

明確な国内拠点と連絡先があるため、製品に関する問い合わせや故障時のサポートなどは、日本法人が対応することになります。

親会社「Yoshino Technology」との関係

ポータブル電源のブランド名と企業名は、親会社が持つ技術に対するこだわりを表しています。

2021年に米国で設立された電池技術スタートアップ

親会社の「Yoshino Technology Inc.」は2021年に米国で設立された、比較的歴史の浅いスタートアップ企業です。新しい技術で市場の課題を解決しようという、意欲的な企業文化を持っています。

固体電池技術の商標を保有、「三元固体電池」として展開

同社は、独自の固体電池技術の商標を保有しており、これを「三元固体電池(Solid State Technology: SST)」として、製品に組み込んでいます。この技術こそが、YOSHINOのポータブル電源の最大の特長であり、高い安全性と性能の根拠となっています。

日本文化への敬意として“Yoshino”を採用

創業者は、Kevin Zhou(ケビン・チョウ)氏であり、日系人ではありません。(RV Newsの記事後半に記載

一つの説として、

ブランド名の「YOSHINO」は、リチウムイオン電池開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏への敬意から名付けられたとされています。

ただし、吉野彰氏ご本人や、その関連企業と直接的な資本・業務提携関係はありません。

また別の説として、

ブランド名「Yoshino」は日本の吉野桜(Yoshino-zakura)に由来するとされており、創業者の一人がその美しさと日本的な信頼感に感銘を受けたことから名付けられたといわれています。ブランドとして、「日本の伝統的な美と信頼性」を象徴する言葉として用いられています。

どちらが正しいかは分かりません。

ヨシノパワージャパンは上場している?

会社の安定性という観点から、上場状況も気になるポイントです。

現時点では未上場企業

株式会社ヨシノパワージャパン(および親会社)は、現時点では未上場企業です。

資金調達や広告展開はスタートアップフェーズ

革新的な技術を持つスタートアップ企業として、現在は積極的に資金調達や技術開発、そして市場での広告展開を行っているフェーズにあります。

未上場だからといって不安視する必要はなく、むしろ新しい技術を市場に浸透させようと勢いのある成長途上の企業と捉えることができます。

どこの国で製造?品質管理体制は?

安全性に関心がある方にとって、どこで製造され、どういう管理体制があるかは重要なポイントです。

生産は中国拠点だが、グローバル水準の安全認証を取得済み

YOSHINOのポータブル電源の生産は中国の拠点で実施されています。これは、ポータブル電源の主要メーカー(Jackery、Ecolfowなど)の多くが採用している一般的な生産体制です。

製造のための、原料や製造設備などが同じエリアに集中していますので生産効率が高く、どうしてもコストパフォーマンスで負けないためには選択肢が限られます。

重要なのは、製造地ではなく品質管理です。

YOSHINOの製品は、日本国内での販売に必要なPSE認証はもちろんのこと、アメリカのUL認証など、グローバル水準の厳しい安全認証を取得しており、高い安全基準をクリアしています。

日本法人によるアフターサービス・回収制度も整備

日本法人である株式会社ヨシノパワージャパンが販売と国内サポートを担当することで、製品に関する問い合わせや、万が一の際の保証対応、そして適切な回収制度が整備されています。

海外メーカーにありがちな「サポート窓口がない」「日本語が通じない」といった不安はありません。

YOSHINOの固体電池とは?

YOSHINOのポータブル電源の最大の特徴である「固体電池」について解説します。

世界初の“固体電池技術搭載”ポータブル電源

YOSHINOは、一般消費者向けのポータブル電源として、世界で初めてとされる固体電池(厳密には三元系リチウム電池と固体電池技術を融合させた独自技術)を搭載した製品を開発しました。

発火リスクを抑える安全設計

一般的なリチウムイオン電池は、電気を流す媒体として「液体の電解質」を使用しています。これが破損や過充電などで発熱・発火するリスクを高める要因の一つとされています。

一方、固体電池は、この液体電解質を固体に置き換えています。これにより、

  • 液漏れのリスクがない
  • 発火の主要因となる可燃性の物質を減らせる
  • 衝撃や変形による安全性の低下が起こりにくい

という、根本的に安全性が高い構造を実現しています。これが「固体電池は安全」と言われる最大の理由です。

正確には少量の液体成分(LiPF₆など)を含む「ハイブリッド固体」または「セミソリッド(半固体)」構造で、液体比率は5%以下と公表されています。これにより、発火するリスクを大きく低下させています。


Yoshino Power JapanのYoutube公式チャンネルより

マイナス温度環境や高温下でも安定動作

固体電解質は、液体電解質よりも温度変化に強く、安定性が高いという特長もあります。

  • 低温環境:マイナスの寒い環境でも、電圧が低下しにくく、高い出力性能を維持します。
  • 高温環境:真夏の車内など高温になる環境下でも、安定して動作し、安全性が保たれやすい構造です。

これにより、キャンプや冬場の車中泊、災害時の厳しい環境下でも、ポータブル電源を安心して使用できます。

Yoshino 固体電池の分解・構造(技術的特徴)

固体電池は、安全性だけでなく、ポータブル電源としての性能も向上させています。

固体電解質採用でリチウムイオン電池より高密度・長寿命

固体電解質の採用は、電池内部の構造をよりシンプルで高密度にすることを可能にします。これにより、従来の同サイズ・同重量のポータブル電源よりもより大きなエネルギーを蓄えやすく(高密度)充放電のサイクル寿命も長くなる傾向があります。

つまり、長期間にわたって高い性能を維持できる、経済的で効率的な電池技術と言えます。

B600 SSTやB1200 SSTシリーズに搭載。高効率変換と軽量化に寄与

YOSHINOの製品の中でも、「B600 SST」や「B1200 SST」など、製品名に「SST(Solid State Technology)」がつくシリーズにこの技術が搭載されています。

この技術により、ただ安全なだけでなく、エネルギー変換効率の向上や、同容量帯の製品と比較しての軽量化にも貢献しています。

Yoshino ポータブル電源の主なラインナップ

YOSHINOは、ユーザーのニーズに合わせた幅広い容量の製品を展開しています。

製品名主な特徴
B300 SST(およびPro)小型・軽量。手軽なキャンプやちょっとした電力確保に。
B600 SSTキャンプや車中泊のスタンダードモデル。使い勝手が良いバランス。
B1200 SST家族キャンプや本格的な防災対策向け。複数の家電が長時間使える。
B2000 SST大容量・高出力でほとんどの家電が稼働可能
B3000 SST業務用や大規模な電力バックアップ向け。高出力・大容量。

製品名にある通り、全シリーズが固体電池技術(SST)を搭載しており、どの容量を選んでも高い安全性を享受できます。

YOSHINOブランドで人気のモデルは?

B1200 SST

B1200 SSTは、「コンパクトで大容量」「安全性の高い三元固体電池技術」「UPS機能搭載」「充電速度が速い」などの特徴で、2025年に非常に注目を集めています。

性能とサイズのバランスで多くのユーザーから支持が集中しており、防災・アウトドア・車中泊の多用途で選ばれています。

デザインもハンドバッグのようなデザインで女性にも人気です。

B1200 SST + 200W ソーラーパネルセット

容量1085WhのB1200 SSTに200Wの高効率ソーラーパネルを組み合わせたセットです。

UPS機能やソーラー充電対応など、多用途に最適化

全モデルで、UPS(無停電電源装置)機能に対応しています。これは、電源が落ちた瞬間にポータブル電源からの給電に自動で切り替わる機能で、PCやサーバーのバックアップ電源として非常に有用です。

また、ソーラー充電にも対応しているため、災害などで電力網が途絶えても、太陽光さえあれば電力を自給自足することが可能です。

災害時・キャンプ・業務用バックアップに幅広く活用される

高い安全性、大容量、多機能性を兼ね備えたYOSHINOのポータブル電源は、一般家庭の防災対策としてだけでなく、趣味のキャンプや車中泊、さらには工事現場やイベント会場での業務用バックアップ電源としても幅広く活用されています。

ヨシノパワージャパンの評判・口コミ

実際に製品を使ったユーザーはどのように評価しているのでしょうか。

「軽くて静か」「充電が速く発熱が少ない」と高評価

製品レビューでは、固体電池による軽量化が評価され「持ち運びがしやすい」という声が多く見られます。また、充電・使用時に従来のポータブル電源に比べて「発熱が少ない」「動作音が静か」という点も、ユーザーの満足度を高める要因となっています。これらは、固体電池の高いエネルギー効率と安全性の高さがもたらすメリットと言えます。

ただ、無負荷時は約25dBと静かですが、出力が上がると35〜52dB程度まで上昇し、「静音設計ではあるが、大出力時はやや耳障り」と指摘されています。そのため、他社よりファン音が大きいと感じるユーザーも存在します。

一方で「情報が少なく不安」という口コミも見られる

比較的新しい会社・ブランドであるため、「まだ情報が少なく、大手メーカーほどの安心感がない」という意見も一部で見られます。

しかし、製品の性能やサポート体制が整っていることが認知されるにつれて、このような不安は徐々に解消されつつあります。

ちなみに

ヨシノパワーは法人との取引が多い企業です。主な取引パターンとして、自治体・防災関連機関、建設会社、大手電機・電子メーカーなどの法人顧客向けに大量導入やシステム応用事例が複数紹介されています。

安全性を重視する法人組織の信頼は厚いようです。

総じて製品性能への満足度が高く、特に安全性と使いやすさに支持

全体的に見ると、「固体電池による安全性の高さ」と、「軽量・高効率といった使いやすさ」の両面で、ユーザーからの満足度が高い製品です。

まとめ:ヨシノパワージャパンはどこの国の会社?

ポータブル電源初心者で、特に安全性を重視したい方にとって、ヨシノパワージャパンは有力な選択肢となるのかをまとめます。

アメリカ発・日本展開のグローバル企業であり「日本法人による国内サポート」体制あり

ヨシノパワージャパンは、アメリカの先進技術を基盤としつつ、販売・サポートは日本法人がしっかりと担っています。

技術はグローバル、サポートは国内という体制は、ユーザーにとって非常に安心感が高いと言えます。

固体電池技術で高い安全性とエネルギー効率を実現

YOSHINO最大の魅力は、「発火リスクを抑えた固体電池」という、ポータブル電源の安全性に対する根本的な課題を解決する技術を搭載している点です。液体電解質を使わない構造は、特に防災・屋内での使用を考える上で大きな安心材料となります。

実用的・高品質なポータブル電源を探すユーザーに有力な選択肢

高水準の安全性を確保しつつ、軽量化、長寿命化、高効率を実現しているYOSHINOのポータブル電源は、「性能が高く、万が一の時も安心して使える製品が欲しい」というユーザーにとって、非常に有力な選択肢と言えるでしょう。

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