キャンプや車中泊でポータブル電源を使用していると、突然故障してしまうことがあります。
稼働環境や使用方法によって、故障の原因となる場合があります。
未然に故障を防ぐ管理方法であったり、「故障かな?」と思われる時の初期対応を知っておくと効率よく対応できます。
この記事では、ポータブル電源が故障する代表的な原因と、その解決方法について詳しく解説します。
ポータブル電源故障の原因
ポータブル電源が故障する原因はさまざまです。
ここでは、よく見られる故障原因を詳しく見ていきます。
ポータブル電源の過放電
ポータブル電源が充電した電力を使い切ってしまい、バッテリーが完全に空になってしまう事で過放電となります。
過放電とは
過放電とは、バッテリーの電圧が極端に低下し、バッテリーが通常の方法で充電できなくなる状態を指します。
この状態が続くと、バッテリーの内部化学構造が変化し、容量が著しく低下することがあります。
これはバッテリーにとって非常に有害で、過放電状態が続くと復活が難しくなることがあります。
過放電を避けるためには、使用後は早めに充電を行い、バッテリーを完全に放電させないようにすることが重要です。
ポータブル電源 急に0
ポータブル電源の残量が突然0になる場合、バッテリーの劣化や内部の短絡が考えられます。
また、充電回路の不具合や電力供給の問題も原因として挙げられます。
バッテリーの寿命は、ご購入のモデルによって充放電の回数が違います。
使用頻度が多い方の場合、寿命が尽きている可能性もあるため、バッテリーの交換が必要です。
しかし、残念ながら、JackeryやEcoflowなど多くのメーカーは、バッテリーのみの交換はサービスは行っていません。
バッテリー交換をサポートしているメーカー
日本メーカーのPowerArQであれば、こういったサポートも対応しています。
ポータブル電源 ショート
ショート(短絡)は、「ポータブル電源内部」や「利用機器側」で電気回路が短絡し、過電流が流れる状態です。
これにより、バッテリーや回路が破損することがあります。
ポータブル電源側でショートさせる原因として、
防水対応でないモデルで、雨などの影響で水を被るなどが考えられます。
その他、過度の衝撃を避け、適切な使用方法を守ることが重要です。
ショートが疑われる場合は、すぐに使用を中止し、専門家に相談することが推奨されます。
温度環境
ポータブル電源は特定の温度範囲内でのみ正常に動作します。
例えば、Jackery製品では0℃から45℃といった温度範囲が設定されています。
この範囲を超えると温度保護機能が働き、充電が停止することがあります。
夏場の車内温度は、非常に高くなります。45℃を超える場合も十分ありますので、できるだけ車内でも温度が高くならない場所に置いておく気配りも重要です。
固体電池を採用しているYoshino Power Japanのポータブル電源は、動作温度範囲が広く、より過酷な環境でも動作してくれます。
ポータブル電源 残量表示 おかしい
ポータブル電源の残量表示が正確でない場合、バッテリーのキャリブレーションが必要かもしれません。
「フル充電」と「残量0」の状態を長く経験させない事で、測定の更正タイミングが無く、ズレが生じたりするのかもしれませんね。
上限(100%)、下限(0%)の実測基準値をバッテリーのコンディションに合わせて、更正する事が必要なのだと思われます。
その他、バッテリーの劣化や高出力の家電を使用するなど、何かのきっかけで、測定回路の計測値がズレてくるようです。
また、表示回路の不具合も考えられるため、専門家に相談することが推奨されます。
ポータブル電源故障の解決方法
ポータブル電源の故障を解決するためには、適切な対処方法を知ることが重要です。
以下に、一般的な解決方法を紹介します。
過放電からの復活方法
過放電からポータブル電源を復活させるためには、以下の手順を試してみてください:
長時間充電
過放電状態のリチウムイオン電池は、24時間以上の長時間充電を行うことで回復することがあります。
*充電が開始されるまで数時間かかることもあります。
複数回の充電試行
1回の充電で復活しない場合、何度か充電ケーブルを抜き差しして、充電を繰り返すことでバッテリーが回復することがあります。
メーカーサポートへの連絡
上記の方法で改善しない場合は、メーカーのサポートセンターに連絡し、他の対応方法についてアドバイスを求めたり、修理サポートの保証について確認しましょう。
ポータブル電源 急に0になる場合の対処方法
使用環境の温度が高い場合は、少し涼しい環境で稼働させると回避できるかもしれません。
そもそも、以下のようにポータブル電源事態に不具合がある場合は、
どちらにしても修理という形でメーカーに修理依頼する事になります。
- バッテリーの寿命
- ポータブル電源を落下させたりして、「内部の短絡」による破損
保証期間内であれば、使い方に問題がない限り、性能を保証してもらえるので、メーカーに確認してみる事をおすすめします。
ショート対策
ショートを防ぐためには、ポータブル電源を適切に取り扱うことが重要です。
以下の点に注意してください:
- ポータブル電源を高温や湿気の多い場所で使用しない。
- 過度の衝撃を避ける。
- 使用家電との正しい接続方法を守る。
- 異常が発生した場合はすぐに使用を中止し、専門家に相談する。
ポータブル電源 リセット
一部のポータブル電源にはリセット機能が搭載されています。
電源が動作しない場合、リセットボタンを押すことで初期状態に戻し、正常に動作することがあります。
リセットの手順は製品の取扱説明書を参照してください。
残量表示ズレを修正するキャリブレーション
ポータブル電源の残量表示が正確でない場合、キャリブレーションを行うことで解決できることがあります。以下の手順を試してみてください:
- ポータブル電源を完全に放電させます。
- フル充電を行います。
- このサイクルを数回繰り返すことで、残量表示が正確になることがあります。
過放電の事もありますので、完全に放電を長時間放置しないよう気をつけてください。
その他、不具合への対処
ポータブル電源の不具合が発生した場合、以下の対処法を試してみてください。
- 内部のクリーニングを行う。
- 接続部を確認し、緩んでいる場合はしっかりと接続し直す。
- 電源の再起動を試みる。
- 不具合が解消しない場合は、専門家に相談する。
主要メーカーの問い合わせ先
Jackery
サポートページには、問い合わせフォームやメールアドレスもご確認いただけます。
電話サービスには対応していないようです。
JackeryのサポートページへEcoFlow
EcoFlowには、問い合わせページには、問い合わせフォーム、メールアドレス以外に電話対応しています。
電話対応に関しては、保証・修理のご相談のみとなってます。
先ずは、問い合わせフォームから初期の相談する方が、うまく取り合っていやすいと思われます。
Anker
チャットサポートとメールで問い合わせに対応しています。
スマホから電話での問い合わせも対応しいるようです。
まとめ
キャンプや車中泊での使用中にポータブル電源が故障することは避けられない場合があります。
しかし、適切な対処方法を知っていれば、問題を迅速に解決し、快適なアウトドア体験を続けることができます。
過放電やショート、不具合など、さまざまな原因が考えられますが、定期的なメンテナンスと適切な使用方法を守ることで、ポータブル電源を長く使用することが可能です。
必要に応じて、専門家のアドバイスを受けながら、トラブルを未然に防ぎましょう。
ポータブル電源の健康を保つための定期的なチェックを欠かさずに行い、アウトドアでの電源トラブルを回避してください。