災害時には、情報収集や家族や友人との連絡手段としてスマートフォンが非常に重要です。
しかし、停電が発生すると、スマートフォンのバッテリーもやがて尽きてしまう可能性があります。
そうなると、必要な情報を得たり、大切な連絡を取ったりすることが困難になってしまいます。
そのため、防災対策としてモバイルバッテリーを用意しておくことは非常に重要です。
本記事では、災害に備えて確実に電力を確保するためのモバイルバッテリーの選び方と、緊急時に役立つ充電手段について詳しく解説します。
これにより、災害時にも安心して情報収集や連絡ができるようになります。
モバイルバッテリーの選び方
4つのポイントに着目して、モバイルバッテリーを選ぶ目安してみてください。
容量(mAh)
モバイルバッテリーの容量は、どの程度の電力を蓄えられるかを示す指標で、”mAh”(ミリアンペアアワー)で表されます。
容量が大きければ大きいほど、多くの電力を保持することができ、スマートフォンを複数回充電することが可能です。
災害時には長時間の電源確保が重要となるため、最低でも10,000mAh以上の容量を持つモバイルバッテリーを選ぶと安心です。
これにより、停電が長引いた場合でもスマートフォンのバッテリー切れを防ぐことができます。
出力ポート
出力ポートの数と種類も、モバイルバッテリー選びにおいて重要なポイントです。
複数のデバイスを柔軟に充電するためには、充電の柔軟性と多様性が求められます。
複数のデバイスを同時に充電する状況が考えられるため、少なくとも2つ以上のUSBポートがあるモデルを選ぶと便利です。
例えば、家族全員のスマートフォンやタブレットを同時に充電する必要がある場合や、緊急時に複数の機器を使う場面で特に役立ちます。
また、スマートフォンやタブレット、ポータブルWi-Fiルーターなど、複数の機器を同時に充電する際に役立ちます。
急速充電に対応しているUSB-Cポートがあれば、スマートフォンや他の機器を短時間で効率的に充電できます。
USB-C対応のモデルは、災害時の限られた時間で素早く充電できるため特に有用です。
災害時には情報収集や連絡手段を確保する必要があり、充電にかける時間を最小限に抑えることが重要です。
耐久性
災害時は、モバイルバッテリーが落下や衝撃、さらには雨やほこりなどの過酷な環境にさらされる可能性があります。
そのため、防水・防塵性能を持った耐久性の高いモデルを選ぶことが重要です。
防水・防塵性能は”IP規格”という指標で確認できます。
例えば、IP65以上のモデルであれば、粉塵や水の飛沫に対して十分な耐性を持っています。
耐久性に優れたモバイルバッテリーを選んでおけば、災害時にも安心して使用することができます。
自己放電率
自己放電率とは、長期間使わずに保管していてもどの程度電力を保持できるかを示す指標です。
自己放電率が低いモバイルバッテリーを選ぶことで、長期間保存していても必要な時にすぐ使える状態を保つことが可能です。
災害に備えて長期的に保管しておく場合、この点も非常に重要な要素となります。
自己放電率が低い製品であれば、日常的に使わなくても安心して備蓄しておけます。
万一の際の充電手段
充電手段についても考えておく必要があります。
ソーラーチャージャー
太陽光を利用してモバイルバッテリーを充電できるソーラーチャージャーは、停電時の心強い味方です。
太陽さえ出ていれば電力を得ることができるため、災害時でも電力確保が可能です。
特に、効率の良いソーラーパネルが搭載されたチャージャーを選ぶことで、少ない日照時間でも最大限に充電を行うことができます。
例えば、Ankerの21W高効率ソーラーパネルなどは、限られた日照条件でも効果的に電力を確保できる優れたモデルです。
災害用として備えておくことで、安心感を得られます。
手回し充電器
天候に左右されない充電手段として、手回し充電器も有効です。
手回し充電器は手動で回すことで発電できるため、夜間や曇りの日でも使用が可能です。
モバイルバッテリーを直接充電することも可能で、電源が全くない状況でも充電ができるため、非常に頼りになります。
備えておけば、緊急時に手元の力だけで電力を得ることができるという大きな利点があります。
車のシガーソケット
車を持っている場合、車のバッテリーを利用して充電する方法も選択肢に入ります。
シガーソケットからUSBに変換するアダプターを使用すれば、車のエンジンをかけて充電ができます。
ただし、車のバッテリーが上がってしまうリスクがあるため、使用には注意が必要です。
特に災害時には、車は重要な移動手段であるため、充電に使用する際はバッテリー残量を十分に管理し、車の機能を維持することが必要です。
緊急用の乾電池式充電器
乾電池を利用してスマートフォンを充電できる緊急用の充電器も非常に有効です。
乾電池は長期間保存が可能であり、災害時の電源として備蓄しておくと安心です。
市販の乾電池を使用することで、停電が続く場合でも手軽に電力を確保できます。
特に、乾電池は入手しやすく、備蓄にも適しているため、緊急用として一つ備えておくことをお勧めします。
まとめ
災害に備えたモバイルバッテリーを選ぶ際には、容量、出力ポートの数、耐久性、自己放電率といったポイントを重視することが重要です。
また、万一の際の充電手段として、ソーラーチャージャーや手回し充電器、車のシガーソケット、そして乾電池式充電器を用意しておくことで、停電時にも安心して電力を確保できます。
普段から災害に備えて準備を万全にしておくことで、非常時にも冷静に対応することが可能です。
この記事を参考に、皆さんの防災準備に役立ててください。