モバイルバッテリーは私たちの日常生活に欠かせない便利なアイテムですが、使い方を誤ると発火などの事故を引き起こすことがあります。
本記事では、モバイルバッテリーの発火事故が起きる理由や、避けるべき危険な行為、防止策について詳しく紹介します。
安全に使用するために、知識を深めましょう。
発火事故が起こる主な理由
以下の4つの理由が考えられます。
バッテリーの劣化
モバイルバッテリーの発火事故は、内部のリチウムイオン電池が劣化することで発生することがあります。
長期間使用していると電池が劣化し、異常な発熱や発火のリスクが高まります。
バッテリーの寿命を理解し、適切なタイミングで交換することが重要です。
また、劣化したバッテリーを使い続けることで、安全性が低下することも念頭に置いておく必要があります。
品質の低い製品の使用
品質の低いモバイルバッテリーの使用は、発火事故の大きな原因の一つです。
安価な非正規品や品質基準を満たしていない製品は、安全機能が不十分な場合があり、異常発熱や発火のリスクが高まります。
PSEマークなどの安全基準を満たしているか確認し、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
特にオンラインで購入する際は、口コミやレビューを確認することも大切です。
過充電・過放電
過充電や過放電が繰り返されると、バッテリー内部に異常が発生し、最終的に発火の原因となることがあります。
過充電はバッテリーに過度の負荷をかけ、寿命を縮めるだけでなく、発熱による事故のリスクを高めます。
過放電も同様に、内部のセルが損傷しやすくなるため、適切な充電管理を行うことが大切です。
過充電とは
過充電とは、モバイルバッテリーが充電容量の最大限を超えて電力を受け取り続ける状態を指します。
過充電が続くと、内部のリチウムイオン電池が過熱し、劣化が進みやすくなり、最悪の場合、発火の原因となります。
モバイルバッテリーには通常、過充電を防止するための保護回路が備わっていますが、長時間の充電を避けることが推奨されます。
過放電とは
過放電とは、バッテリーの電力が限界を超えるまで使い続ける状態を指します。
過放電になると、内部のセルが損傷し、バッテリーの性能が低下するだけでなく、充電できなくなることもあります。
過放電を防ぐために、バッテリーが完全に空になる前に充電を行うことが重要です。
多くのバッテリーには、過放電を防ぐための機能が備わっていますが、適切な管理が必要です。
高温環境での使用
モバイルバッテリーは高温に非常に弱い製品です。
直射日光の当たる場所や車内などの高温環境で使用・保管することは、発火の原因となる可能性があります。
特に夏場の車内は非常に高温になるため、バッテリーを放置しないようにしましょう。
また、冬場でも暖房機器の近くに置くことは避けるべきです。
危険なNG行為
私たちが行う可能性のある危険な行為をまとめました。
充電中の過度な使用
モバイルバッテリーを充電中にスマートフォンなどを過度に使用すると、バッテリーが過熱しやすくなります。
特に大容量アプリやゲームなどを長時間使用すると、バッテリー自体の温度が急上昇し、最悪の場合発火のリスクが高まります。
充電中はできるだけ使用を控え、バッテリーが十分に充電された後に利用するよう心がけましょう。
パススルー対応のモバイルバッテリーなら、そういったリスクを避ける事ができます。
物理的な衝撃
モバイルバッテリーを落下させたり、強い衝撃を与えたりすると、内部のセルが損傷し、発火や爆発の原因となります。
特にリチウムイオン電池は衝撃に弱く、内部の構造が変化することで短絡(ショート)を引き起こす可能性があります。
日常的に持ち歩く際には、しっかりとしたケースに入れ、衝撃を与えないように取り扱いましょう。
不適切なケーブルやアダプターの使用
モバイルバッテリーには、規定の電流・電圧を守るための専用ケーブルやアダプターを使用することが推奨されています。
不適切なケーブルやアダプターを使用すると、過電流が発生し、内部の回路が故障することがあります。
必ず付属のケーブルを使用するか、正規品で互換性のあるものを選ぶようにしましょう。
発火事故を防ぐための対策
モバイルバッテリーの発火事故を防ぐためには、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
以下の対策を実践することで、発火のリスクを大幅に減らすことができます。
信頼性のある製品を選ぶ
モバイルバッテリーの品質は安全性に直結します。
信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、発火事故のリスクを大幅に減らすことができます。
製品選びの際には、PSEマークなどの安全基準を満たしているかどうかを確認しましょう。
また、製品レビューや他のユーザーの評価を参考にして、安全性の高い製品を選ぶことが推奨されます。
正規販売店で購入することで、品質の保証を得ることができます。
適切な保管場所を選ぶ
モバイルバッテリーを安全に保管するためには、高温多湿の場所を避けることが大切です。
例えば、直射日光が当たらないクローゼットや涼しい棚の上など、風通しが良く温度が安定している場所に保管することをおすすめします。
直射日光が当たらない、風通しの良い場所に保管することを心掛けましょう。
また、車内に長時間放置することは避けるべきです。
特に夏場の高温状態は、バッテリーにとって非常に危険です。
使用時の注意を払う
モバイルバッテリーが充電中や使用中に異常に熱くなった場合は、すぐに使用を中止し、安全な場所で冷ますことが重要です。
異常が続く場合は、専門家に相談することを検討してください。
また、充電が完了した後は充電器から外し、過充電を避けるようにしましょう。
長時間の過充電はバッテリーの寿命を縮めるだけでなく、発火のリスクも高めます。
充電管理アプリなどを利用して、適切な充電サイクルを保つことが推奨されます。
まとめ
モバイルバッテリーは便利なアイテムですが、正しい使い方を理解しないと発火などの危険が伴います。
以下のポイントを守ることで、安全に利用することができます。
- 信頼できる製品を選ぶ
- 過充電や過放電を避ける
- 高温環境での使用を避ける
- 充電中の過度な使用を控える
- 適切な保管場所を選ぶ
日常のちょっとした心がけで事故のリスクを大幅に減らせるため、安全な使用を心掛けましょう。
モバイルバッテリーを正しく使い、安全で快適な生活を送りましょう。