電気自動車(EV)、ハイブリッド車(PHEV)のV2H対応車種

V2H対応 V2H
V2H対応
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電気自動車(EV)やハイブリッド車(PHEV)のV2H(Vehicle to Home)対応車種は、停電時のバックアップ電源や電力コストの削減に関心を持つ方々にとって非常に魅力的です。

V2Hを活用することで、電気自動車のバッテリーを家庭用電源として利用することができ、エネルギー効率を最大限に高めることができます。

本記事では、V2H対応車種の一覧や選び方、導入に必要な情報を詳しく紹介し、家庭での安心・快適な電力供給を実現する方法について解説します。

主な対応車種

国産

トヨタ

トヨタは複数のV2H対応車種を展開しています。

プリウスPHV

  • 種別: プラグインハイブリッド車(PHEV)
  • バッテリー容量: 8.8kWh
  • EV走行換算距離: 60km

bZ4X

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 71.40kWh
  • 航続可能距離: 559km

その他のV2H対応車種には、クラウンSPORT RS、クラウンセダンFCEV、MIRAI(FCV車)などがあります。

日産

日産は早くからEV車を展開し、複数のV2H対応車種があります。

リーフ

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 40kWh / 60kWh
  • 航続可能距離: 322km / 450km

アリア

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 66kWh / 91kWh
  • 航続可能距離: 470km / 640km

サクラ

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 20kWh
  • 航続可能距離: 180km

e-NV200

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 40kWh
  • 航続可能距離: 300km

ホンダ

ホンダのV2H対応車種は以下の通りです。

Honda e

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 35.5kWh
  • 航続可能距離: 259.0km

三菱

三菱のV2H対応車種には以下があります。

エクリプスクロスPHEV

  • 種別: プラグインハイブリッド車(PHEV)
  • バッテリー容量: 13.8kWh
  • EV走行換算距離: 57km

アウトランダーPHEV

  • 種別: プラグインハイブリッド車(PHEV)
  • バッテリー容量: 22.7kWh
  • EV走行換算距離: 102km

eKクロス EV

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 20kWh
  • 航続可能距離: 180km

i-MiEV

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量:  16.5kWh
  • 航続可能距離: 164.0km

MINICAB-MiEV

  • 種別: 電気自動車(EV)
  • バッテリー容量: 16kWh
  • 航続可能距離: 113.0km
  • バンとトラックのモデルがあり

ただし、V2Hに対応しているかどうかは、車種やグレードによって異なります。

具体的な対応状況については、各メーカーの公式サイトや取扱説明書などで確認することが必要です。

輸入車

輸入車でもV2H対応車種が増えてきています。

メルセデス・ベンツ

  • EQS
  • EQS SUV
  • EQE
  • EQE SUV
  • S 580 e 4MATIC long
  • GLC 350 e
  • C 350 e
  • E 350 e

などがV2Hに対応しています。

特にEQSは107.8kWhという大きなバッテリー容量を持っています.

BYD

  • ATTO 3、DOLPHIN、DOLPHIN Long Range、J6、K8、e6などの電気自動車モデル

現代自動車(HYUNDAI)

  • IONIQ5

V2H対応車種は今後も増加していくと予想されます。

購入を検討する際は、最新の情報を確認し、各車種の特徴や性能を比較検討することをおすすめします。

テスラは、現時点でV2Hに対応していないようです。

特に、テスラのモデル(モデルS、モデル3、モデルX、モデルYなど)は、V2Hシステムに対応していないため、家庭用電源としての利用はできません

古いガソリン車を電気自動車(EV)に・・・EV変換キット

EV変換キットは、古いガソリン車を電気自動車(EV)に改造するためのキットであり、近年注目を集めています。

以下に、EV変換キットの種類やその利用可能性について詳しく説明します。

コンバートEVキットの種類:

具体的には、VWタイプ1(クラッシックビートル)やクラシックミニなど、特定の車種向けに設計されたプロ用コンバートEVキットが存在します。

これらは、エンジンを電動モーターに置き換え、ガソリンタンクをバッテリーに変更することで、古い車両を現代の電気自動車として再生することができます。

費用とプロセス:

コンバートEVの費用は、仕様によって大きく異なりますが、一般的には500万円以上から始まることが多いです。特に、レストア作業が必要な場合は、その費用が数百万円に達することもあります。完成までの期間は、通常3ヶ月から6ヶ月程度ですが、作業の進行状況によってはさらに長くなることもあります。

DIYとプロフェッショナルサービス:

一部のユーザーは、自分で部品を選定して製作するDIY方式を選ぶこともできますが、安全基準をクリアした部品を使用するためには専門的な知識と技術が必要です。

プロフェッショナルによるサポートを受けることで、より安全で信頼性の高い改造が可能になります。

市場の動向:

日本国内でもコンバートEVに関心が高まっており、多くの企業がこの分野に参入しています。

特にオズモーターズなどの企業は、コンバートEVの実績が豊富であり、多様な車両への改造サービスを提供しています。

このように、EV変換キットは特定の車両向けに設計されており、その利用には専門的な知識や技術が求められます。

興味がある方は、専門業者への相談をお勧めします。

EV変換キットは自己責任で改造する必要があり、改造後の車両は保証対象外となる場合があります。

また、法律や規制に違反する可能性があるため、事前に確認することが必要です。

V2H技術のメリットとデメリット

V2H(Vehicle to Home)技術には、いくつかの重要なメリットとデメリットがあります。以下にそれぞれを詳しく説明します。

メリット

  • 電気代の削減: V2Hを利用することで、電気自動車(EV)の充電を安価な深夜電力で行い、日中に家庭で使用することが可能です。これにより、電気代を大幅に削減できます。
  • 停電時の非常用電源: V2Hは、停電時にEVのバッテリーから家庭へ電力を供給できるため、災害時や緊急時に非常用電源として活用できます。特に大容量のバッテリーを持つEVは、数日間の電力供給が可能です。
  • 充電時間の短縮: V2Hは、一般的な充電器よりも約2倍速くEVを充電できるため、急速充電が必要な場合にも便利です。
  • 太陽光発電との連携: 太陽光発電システムと組み合わせることで、自家発電した電力をEVに充電し、その後家庭で使用することができるため、エネルギーコストのさらなる削減が期待できます。

デメリット

  • 高額な初期費用: V2Hシステムの導入には高額な初期投資が必要であり、機器本体や設置工事費用が100万円以上になることがあります。このため、経済的負担が大きいと感じる家庭も多いです。
  • バッテリー劣化のリスク: EVのバッテリーは頻繁な充放電によって劣化する可能性があります。特にV2Hを利用することで充放電回数が増えるため、バッテリー寿命に影響を与えることがあります。
  • 設置スペースの必要性: V2Hシステムを設置するには十分なスペースが必要であり、特にメンテナンスや設置条件によっては適切な場所が確保できない場合があります。
  • 対応車種の制限: すべてのEVがV2Hに対応しているわけではなく、特定の車種のみが利用可能です。このため、自分の車両が対応しているか確認する必要があります。

V2Hの注意点と課題

V2Hシステムを利用する際の注意点として、充電器の互換性やバッテリー劣化のリスクがあります。

車両のメーカーと充電器の互換性がない場合、V2H機能が正常に動作しない可能性があります。

また、頻繁に家庭への給電を行うとバッテリーに負担がかかり、劣化が早まることもあるため、使用頻度や給電時間を慎重に管理することが求められます。

まとめ

V2H対応の電気自動車は、停電時のバックアップ電源としてや、電力消費の最適化によるコスト削減手段として、非常に魅力的な選択肢です。

本記事で紹介した日産リーフや三菱アウトランダーPHEVをはじめ、さまざまなメーカーがV2H機能を搭載した車種を提供しています。

V2Hのメリットを最大限に活用するためには、対応車種と専用の充電設備を適切に選び、効率的かつ経済的に導入が可能です。

今後、ますます多くの車種がV2Hに対応し、家庭でのエネルギーマネジメントが重要性を増していくことが予想されます。

この記事が、あなたの電気自動車と家庭のエネルギー利用についての理解を深め、最適な選択を行う手助けになれば幸いです。

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