ボタン電池AG13とLR44の違いは?間違えた場合の影響は?

ボタン電池AG13とLR44の違いは?間違えた場合の影響は? 一次電池(使い捨て電池)
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ボタン電池AG13とLR44は互換があるように記載されているけど、「AG13とLR44の違いは?」と気になった方に向けて解説します。

ボタン電池AG13とLR44は、ボタン電池の中でも最も一般的で、多くの機器で使用されている代表的な規格です。

AG13とLR44のどちらを使用するべきか?特性の違いや購入、使用するべきかの判断の参考にしていただけます。

  • AG13 と LR44 の互換性について
  • 間違えて使用した場合の影響
  • SR44/357系との違いとその影響
  • 購入や選び方のポイント
  • 保存寿命・注意点

ボタン電池AG13とLR44の違いは?基本的に互換性あり

 AG13とLR44は、その物理的および電気的特性において、実質的に同一のボタン電池です。

基本特性は?

どちらも、公称電圧1.5ボルトの安定した電力出力を提供します

この電圧は、多くの小型電子部品の性能を向上させるのに十分なレベルです。

電池の化学組成はアルカリマンガン電池であり、正極に二酸化マンガン、負極に亜鉛を使用し、水酸化カリウムを電解液としています。

特性LR44/AG13 (アルカリ)
バッテリータイプ (化学組成)アルカリマンガン電池 (亜鉛-二酸化マンガン)
公称電圧 (V)1.5V
直径 (mm)11.6mm
高さ (mm)5.4mm
代表容量 (mAh)110-140mAh
質量 (g)約2.0g
動作温度範囲 (°C)-10℃~60℃
保存寿命2-5年
電圧安定性 (放電曲線)放電とともに電圧が徐々に低下

AG13とLR44は、どちらも同じサイズ(直径11.6mm、厚さ5.4mm)の円形ボタン型電池です。

  • サイズ: どちらも同じサイズ(直径11.6mm、厚さ5.4mm)
  • : どちらも円形のボタン型
  • 見分け方: パッケージに書かれている文字で判断

価格の違い

AG13とLR44で極端な価格差は本来ありません

どちらも1個数十円~高くて数百円程度、メーカーや販売場所による。

ボタン電池AG13とLR44の違いは?違うはここ!

この混乱は、国際的な標準化団体(IEC)による命名規則と、各電池メーカーが採用する独自の製品名やコードが混在していることに起因します。

IEC規格では、LR44は「LR1154」というコードで識別されるアルカリボタン電池です 。

一方で、「AG13」は、このLR44電池に対して多くのメーカーが使用する一般的な名称の一つです。 

他にも多数の等価名称が存在します。

これには、A76、L1154、LR1154、157、G13、76A、PX76A、V13GA、RW82などが含まれます。

ただし、一部のメーカーや販売業者が、物理的なサイズが同じであるという理由だけで、化学組成が異なる酸化銀電池(SR44や357など)をLR44/AG13の「等価品」としてリストアップしている場合があります。

化学組成や電圧特性が違いますので、デバイスの性能と寿命に直接的な影響を与えます。

バッテリータイプIEC標準一般的なメーカーコード/等価名称
LR44/AG13 (アルカリ)LR1154, LR44 AG13, A76, 76A, L1154, G13, 157, PX76A, V13GA, RW82, D303, D357, SP303, NP313, SP347, 9, 7, 13
SR44/357 (酸化銀)SR44, SR1154357, 303, SR44W, SR44SW, SG13, S76, 157


SR44/357 (酸化銀)との電圧の安定性の違い

SR44は電圧が安定しており、ずっと同じ力で動き続けます。

一方、LR44は徐々に弱くなり、使うほど力が弱くなっていきます。

  • SR44系: 安定している(ずっと同じ力で動く)
  • LR44系: 徐々に弱くなる(使うほど力が弱くなる)

SR44系との用途の違い

SR44が向いている機器

SR44は時計(特に高級時計)、医療機器(血圧計、体温計など)、精密機器(レーザーポインターなど)、計測機器(デジタルカリパーなど)に適しています。

これらの機器では正確さと安定性が重要であるため、SR44の特性が活かされます。

  • 時計(特に高級時計)
  • 医療機器(血圧計、体温計など)
  • 精密機器(レーザーポインターなど)
  • 計測機器(デジタルカリパーなど)

LR44が向いている機器

LR44はおもちゃ(電動おもちゃ、ゲーム機など)、電卓、LEDライト、リモコン(テレビ、エアコンなど)に適しています。これらの機器ではコストを重視し、頻繁に交換しても問題ないため、LR44のコストパフォーマンスが活かされます。

  • おもちゃ(電動おもちゃ、ゲーム機など)
  • 電卓
  • LEDライト
  • リモコン(テレビ、エアコンなど)

ボタン電池AG13とLR44の違いは?結局どっちを買えば良い?

基本的に互換がありどちらで買っても機器は動作します。

国内では、LR44がよく見かけますので入手しやすいでしょう。

100均ストアやコンビニでも購入可能です。

ダイソーでLR44購入

購入先に関する記事は以下を参照

ボタン電池AG13とLR44保存寿命

電池の保存寿命は、購入戦略を決定する上で重要な要素です。

LR44/AG13アルカリ電池の保存寿命は通常2年から5年です。  

したがって、消費頻度が低いデバイスや、アルカリ電池の保存寿命を超えてしまう可能性がある場合は、大量のLR44/AG13を一度に購入することは避けるべきです。

ボタン電池AG13とLR44共通の注意点

プラス・マイナスを正しく装着することが重要です。

古い電池と新しい電池を混ぜないようにしましょう。

完全に使い切らないようにし、機器が動かなくなったら交換してください。

高温の場所に置くことは避けてください。

  • プラス・マイナスを正しく装着する
  • 古い電池と新しい電池を混ぜない
  • 完全に使い切らない(機器が動かなくなったら交換)
  • 高温の場所に置かない

保管方法

涼しい場所に保管し、子供の手の届かない場所に置くことが重要です。

元の包装のまま保管することをお勧めします。

  • 涼しい場所に保管
  • 子供の手の届かない場所に保管
  • 元の包装のまま保管

ボタン電池AG13とLR44の廃棄方法

電池の廃棄に関しては、環境への影響を考慮することが重要です。

LR44のようなアルカリ電池は、一般的に無毒であり、重金属を含まないた言われますが、LR44にも微量の重金属(亜鉛、マンガン、場合によっては鉛やニッケルなど)が含まれている場合があります。

完全に無毒とは言えません。

日本では、ボタン電池(LR44含む)は「資源有効利用促進法」に基づき、リサイクル回収が推奨されています。

ほとんどの自治体で「乾電池」や「ボタン電池」として分別し、家電量販店などの回収ボックスや自治体による回収に出すことが求められます。

通常の家庭ごみ(可燃ごみや不燃ごみ)として捨てることはできません。

すべてのボタン電池は、その小型さゆえに子供やペットが誤飲する危険性があるため、使用済みであっても安全な場所に保管し、責任ある方法で処分することが推奨されます。

ボタン電池AG13とLR44の違いは?のまとめ

今回の主なポイントは以下の3点になります。

  • AG13もLR44も同じ規格・性能を持つアルカリ電池で、互換性があります。
  • 機器に合った型番(AG13/LR44など)を選び、酸化銀電池との混同を避けることが重要です。
  • 信頼できる販売元から購入し、正しい方法で保管・取り扱いをすれば、安全で長持ちする使い方ができます。
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