「ホットカーペットって洗濯機で洗える?」「シーズンが終わったらどうしまえばいいの?」と迷っていませんか?
結論からいうと、ホットカーペットの本体はほとんどの製品で丸洗いもクリーニングもできず、掃除機と固く絞った布で拭くのがお手入れの基本です。しまうときは、汚れを取って通電で湿気を飛ばし、取扱説明書の折り方でたたんで、湿気の少ない場所に上に物を載せずに保管します。
この記事では、パナソニック・山善・アイリスオーヤマ・ニトリ・広電・無印良品の取扱説明書や公式Q&Aをもとに、ホットカーペットの洗い方・お手入れ・しまい方を解説します。飲み物をこぼしたときの対処、ダニ退治機能の使い方と時間、天日干しや夏の敷きっぱなしがよくない理由、次のシーズンに出すときの確認ポイントもまとめました。
ホットカーペットの洗い方とお手入れ:本体は丸洗いできない
ホットカーペットの本体は水洗い・洗濯機・クリーニングができない
ホットカーペットの本体(ヒーター線が入った部分)は、水洗い・洗濯機での丸洗い・クリーニングのどれもできないと考えてください。
本体の中には細いヒーター線と温度を感知する部品が通っていて、水に浸けたりもみ洗いしたりすると、断線や故障、感電・発火の原因になるおそれがあるからです。
主なメーカーの取扱説明書・公式Q&Aを確認すると、本体を洗えるとしている製品はなく、どれも「拭いて落とす」お手入れを案内しています。
| メーカー(製品) | 本体を洗えるか | 汚れたときのお手入れ |
|---|---|---|
| パナソニック(DC-15NK/2NK/3NK) | 水洗い・クリーニング不可 | おもて面は水に浸して絞ったタオルで拭く。うら面のほこりは掃除機 |
| 山善(YZC-109FLなど) | 丸洗い・ドライクリーニング不可 | 軽い汚れはモップ、ひどい汚れはぬるま湯を含ませた布で拭く |
| アイリスオーヤマ(IHC-D20) | 水洗い・クリーニング不可 | 水にぬらしてよく絞った布で拭く。落ちにくいときは薄めた台所用中性洗剤 |
| ニトリ(ホットカーペットS NT 1J) | 水をかけたり水洗いしたりしない | 水で薄めた台所用中性洗剤を含ませた布で拭き、その後水拭き |
| 広電(電気カーペット 標準) | 水洗い・ドライクリーニングなど不可 | ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を含ませた布やスポンジで拭く |
| 無印良品(公式Q&A) | Q&Aに洗濯の案内はなし | ぬるま湯で薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、その後水拭き |
「洗えないホットカーペットの洗い方」を探している場合も、答えは本体は洗わず、拭いて汚れを落とすです。コインランドリーやクリーニング店に持ち込むのも避けましょう。
「洗える」製品とカバーは扱いが違う
洗濯機で洗えるのは、取扱説明書で「洗える」とされている製品とカバーだけで、洗い方の条件も製品ごとに決まっています。
洗える製品はコントローラー(温度を調節する操作部)を外せるつくりになっていたり、布製のカバーが本体と別になっていたりして、水に濡らしてはいけない部分を切り離せるからです。
たとえば、本体丸洗いができるシャープのホットカーペット HJ-T10F の取扱説明書では、次の条件が示されています。
本体とカバーが別になっているタイプでは、洗うのはカバーのほうです。パナソニックのNKシリーズでは、カバーは全モデル手洗いでき、3畳以外は洗濯機で丸洗いもできますが、ドラム式洗濯機では洗わないよう案内しています。カバーの洗い方はカバーごとに違うので、カバーの洗濯表示や取扱説明書に従ってください。洗えるカバーの選び方はホットカーペットカバー・対応ラグの選び方で詳しく解説しています。
日常のお手入れ:掃除機と固く絞った布で拭く

ふだんのお手入れは、電源プラグを抜いてから、ほこりやごみを掃除機で吸い取り、汚れは水に浸して固く絞った布で拭き取ります。
各メーカーの取扱説明書が共通して案内している方法で、本体を濡らしすぎずに汚れを落とせるからです。
市販のカーペットクリーナーを使う場合、ニトリと広電は、そのクリーナーの使用方法に従うよう案内しています。ニトリは種類によってはホットカーペット本体を傷めることがあるとも注意しているので、水を吹き付けて吸い取るリンサークリーナーなど、本体を濡らす道具を使う前には取扱説明書で使えるかを確かめてください。
水や飲み物をこぼした・濡れたときの対処
ホットカーペットに水やお茶、牛乳などをこぼしたら、すぐに乾いた布で吸い取り、日陰で自然乾燥させます。コントローラーにかかったときは、すぐに電源プラグを抜いて販売店やメーカーに点検を頼みましょう。
コントローラーは防水ではなく、水がかかると発煙・発火の原因になり、本体に染み込んだ液体を放っておくと床の変色やシミの原因になるからです。
「濡れても大丈夫?」と心配なときは、濡れたまま電源を入れて乾かそうとせず、まず電源プラグを抜いて拭き取りましょう。ニトリの取扱説明書は、飲料水やペットの尿などを付着させると床に焦げ跡がつく原因になるとしています。乾かしたあとに、異常な音やこげ臭いにおいがする、コントローラーが異常に熱いといった症状があれば使うのをやめ、点検を依頼してください。
臭いや粉が気になるとき
使い始めのにおいは使ううちに少なくなるとメーカーは説明していますが、こげ臭いにおいがするときは故障のサインなので、すぐに使うのをやめます。
新品のにおいは製造時の材料によるもので、異常なにおいとは原因が違うからです。
パナソニックの取扱説明書は、購入後しばらくはにおいがすることがあるが使うにつれて少なくなるとし、気になるときは換気をよくしてしばらく通電し、においを飛ばすよう案内しています。無印良品も、使いはじめは製造時の接着剤のにおいがすることがあり、使用にともない少なくなると説明しています。一方、異常な音やこげ臭いにおいは、パナソニック・山善とも「使用を中止」する症状として挙げています。
食べこぼしや皮脂の汚れによるにおいは、上で紹介した拭き取りで汚れそのものを落とすのが基本です。粉のようなものが出る場合については、無印良品が、白い粉の正体はカーペットの繊維くずが細かく切れたもので、裏面もめくってこまめに掃除すると出にくくなると説明しています。ただし、表面がすり切れてヒーター線が見えている場合は、山善の取扱説明書で使用を中止すべき異常とされているので、粉と一緒に表面の傷みも確認しておきましょう。
ホットカーペットのダニ退治としまい方:たたみ方・収納袋・保管場所
ダニ退治機能の使い方と時間はメーカーごとに違う

ダニ退治(ダニ対策)機能の時間は、メーカーと製品によって約40分〜2時間と違うので、手元の取扱説明書の手順どおりに運転します。
カーペットを丸めるか包むかなどの温め方や、目盛りの合わせ方が製品ごとに決められていて、その条件でダニ対策ができるように作られているからです。
| メーカー(製品) | 準備 | 設定と時間 |
|---|---|---|
| パナソニック(DC-15NK/2NK/3NK) | カバーのおもて面を内側に折ってヒーターで包み、布団などを載せる | 「ダニ対策」の目盛り・全面で約90分 |
| 山善(YZC-109FLなど) | 表面を内側にして巻き、ひもなどでしばる | 「ダニ対策」の位置で2時間 |
| アイリスオーヤマ(IHC-D20) | 裏面を外側にして巻き、ひもで軽くしばる。布団などで全体を覆う | 全面・強(ダニ退治)で2時間 |
| ニトリ(NT 1J/1.5J) | 表面を内側にして巻き、ひもで軽く固定。布団などで全体を保温 | 「強」で通電約1時間後に終了 |
| 無印良品(公式Q&A) | カーペットを広げる | 「強」で40分 |
どの製品にも共通するのは、運転が終わったら電源を切り、広げて両面に掃除機をかけることです。ニトリやアイリスオーヤマの取扱説明書では、運転後にダニの死がいなどを掃除機で吸い取るところまでがダニ退治の手順になっています。ニトリは保温の状態によって効果が変わるとし、アイリスオーヤマは作業中にそばを離れないよう求めています。
行うタイミングは、パナソニックが「毎月一回とシーズンの始め・終わり」、アイリスオーヤマが「シーズンの始めや終わり」をすすめています。しまう前にダニ退治をしておくと、次のシーズンも気持ちよく使い始められます。なお、パナソニックは省エネモードにしないこと、運転後は温度調節つまみを「ダニ対策」以外に戻すことも注意しています。
しまう前の準備:汚れを取り、通電して湿気を飛ばす
ホットカーペットをしまう前には、汚れやほこりをよく取り除き、通電して本体の湿気を飛ばしてから、冷めた状態でしまいます。
食べ物のかすや飲み物の汚れ、湿気が残ったままだと、保管中にかびや虫が発生する原因になると、各メーカーが取扱説明書で注意しているからです。
乾燥の時間や目盛りは製品で違うため、取扱説明書に書かれた条件で行いましょう。通電での乾燥の手順が書かれていない製品(ニトリ・広電など)は、「本体をよく乾燥させる」「温かいうちに収納しない」という取扱説明書の注意に従ってください。
たたみ方:表面を内側にして取扱説明書の折り方で

ホットカーペットのたたみ方は、多くの製品で「表面を内側にして、取扱説明書の図の順番で折る」のが基本です。
メーカーは、ヒーター線やコントローラーに無理な力がかからない折り方を図で示しており、自己流で強く折り曲げると内部のヒーター線を傷めるおそれがあるからです。
アイリスオーヤマのように「おもて面を外側」とする製品もあるので、必ず手元の製品の図を見て折りましょう。取扱説明書をなくした場合は、メーカーのサイトで品番から取扱説明書をダウンロードできることが多く、パナソニックの2畳用のたたみ方もDC-2NKなどの取扱説明書で確認できます。
収納袋・保管場所:湿気が少なく、上に重い物を置かない
たたんだホットカーペットは、ポリ袋や買ったときの箱、収納袋に入れ、湿気の少ない場所に、上に重い物を載せずに保管します。
湿気はかびの原因になり、上からの重さや圧縮はヒーター線の断線につながるからです。
押し入れでほかの物と重ねて置く場合は、ホットカーペットを一番上にするか、棚の上など重さのかからない場所を選びましょう。
ホットカーペットの天日干し・夏の敷きっぱなし・次のシーズンの出し方
天日干しはしない。干すなら日陰で
ホットカーペットの本体は、ふとんのように外に干して天日干しをしないようにしましょう。
直射日光はヒーター線や表面の劣化・変色の原因になると、メーカーが取扱説明書で注意しているからです。
山善の取扱説明書は、お手入れ後は日陰で十分に自然乾燥させ、「ヒーター線が劣化しやすくなりますので、天日干しはしないでください」としています。また、直射日光の当たる場所で長時間使うと変色や変性することがあるとも書かれています。本体を洗えるシャープのHJ-T10Fも、洗ったあとの直射日光での乾燥は、表生地の変色や接着剤の劣化の原因になるとして禁止しています。
湿気を取りたいときは、外干しの代わりに、先に紹介した「通電して湿気を飛ばす」方法を使いましょう。拭き掃除のあとに乾かすときも、日陰の風通しのよい場所で自然乾燥させます。
夏の敷きっぱなし・一年中敷きっぱなしは避ける
使わない夏の間は、ホットカーペットを敷きっぱなしにせず、お手入れしてしまうのがおすすめです。
敷いたまま長く置くと、床との間に湿気がこもってかびが生えたり、床や畳が変色したりするおそれがあるからです。
アイリスオーヤマは使用中も、1か月に1回程度カーペットを持ち上げて結露していないか確認するよう案内しています。どうしても敷いたままにする場合は、電源プラグを必ず抜き(使わないときにプラグを差したままだと、絶縁劣化による感電や火災の原因になるとパナソニックは注意しています)、ときどき持ち上げて床を乾かしましょう。
次のシーズンに出すときの点検と折りじわの伸ばし方
次のシーズンに出したら、使う前に電源コードや操作部に傷みがないかを確認し、平らな床に広げて折りじわを伸ばしてから使います。
保管中の傷みに気づかずに使うと故障や事故につながるおそれがあり、しわが寄ったまま使うとヒーター線を傷める原因になるからです。
こげ臭いにおいがする、コードを動かすと通電したりしなかったりするといった症状があれば、使うのをやめてください。寿命や点検の目安、故障のサインはホットカーペットの捨て方・寿命の記事で詳しくまとめています。
ホットカーペットの洗い方・しまい方についてよくある質問
ホットカーペットはコインランドリーで洗える?
本体を洗えない製品は、コインランドリーでも洗えません。本体丸洗いができるシャープのHJ-T10Fでも、ドラム式洗濯機やコインランドリーでの洗濯は生地や洗濯機を傷めるとして禁止しています。コインランドリーで洗えるのは、洗濯表示でコインランドリーの洗濯機や乾燥機を使えると確認できたカバーやラグだけと考えましょう。
クリーニングに出せる?料金は?
パナソニック・山善・アイリスオーヤマ・広電の取扱説明書は、本体の水洗いやクリーニング(山善はドライクリーニング)をできないとしているため、本体はクリーニングに出さないようにしましょう。料金や受け付けの可否はお店によって違うので、カバーを出したい場合は、カバーの洗濯表示を見せてお店に確認してください。
ファブリーズなどの消臭スプレーは使える?
今回確認した取扱説明書には、本体に消臭スプレーを使ってよいとする記載は見当たりませんでした。パナソニックはスプレー式の洗浄液を操作部にかけないよう、またスプレー缶を本体の上や近くに置かないよう注意しています。においが気になるときは、拭き取りで汚れを落とし、カバーの場合はカバーの表示に従って洗いましょう。
ホットカーペットを裏返しにして使ってもいい?
裏返して使ってよいとする記載は、今回確認した取扱説明書には見当たりませんでした。山善のYZCシリーズは表面に防水シート、裏面にすべり止め加工がしてあるなど、製品によっておもて面とうら面の役割が違います。汚れや傷みが気になっても裏返さず、取扱説明書どおりの向きで使いましょう。
まとめ:ホットカーペットは「拭いて手入れ・乾かしてしまう」が基本
ホットカーペットの洗い方は、本体は丸洗い・クリーニングをせず、掃除機と固く絞った布で汚れを落とすのが基本です。洗えるのは、取扱説明書で洗えるとされている製品とカバーだけで、ドラム式やコインランドリーが使えないなど条件があります。
飲み物をこぼしたらすぐに拭き取って日陰で乾かし、コントローラーにかかったときは電源プラグを抜いて点検を頼みましょう。ダニ退治機能は、メーカーごとに決められた手順と時間で運転し、終わったら掃除機をかけます。
ホットカーペットのしまい方は、汚れを取って通電で湿気を飛ばし、冷めてから取扱説明書の折り方でたたみ、湿気の少ない場所に上に物を載せずに保管します。天日干しや夏の敷きっぱなしは避け、次のシーズンはコードや操作部を点検してから使い始めてください。
ホットカーペットの電気代が気になる方は、ホットカーペットの電気代は1時間・1ヶ月いくら?もあわせてご覧ください。


