私たちの生活に欠かせないスマートフォンやパソコンをはじめ、様々な家電製品。
使う機器が増えるにつれて、どうしても足りなくなってくるのがコンセントの数です。
そんな時に手軽に増設できるのがコンセントタップですが、最近では100円ショップでも様々な種類が手に入るようになりました。
「安くて便利!」と手に取る方も多いのではないでしょうか。
この記事では、100均のコンセントタップがなぜ人気を集めているのか、その魅力から安全な使い方、選び方のポイントまでを詳しく解説していきます。
コンセントタップ(電源タップ)は100均でも十分?人気の秘密と種類
100均コンセントタップが支持される理由:なぜこんなに人気?
100均のコンセントタップが多くの人に選ばれる最大の理由は、やはりその価格の手頃さにあります。
家電量販店などで購入すると数百円から数千円することも珍しくないコンセントタップが、低価格の550円(税込)から手に入るというのは大きな魅力です。
ちょっとだけコンセントを増やしたい、一時的に使いたいといったニーズに気軽に合致します。
また、100円ショップは全国各地に店舗があり、私たちの生活圏内で簡単に見つけられるのも人気の理由の一つです。
みなさんのご近所で現物を気軽に確認できるので安心ですね。
必要な時にすぐに購入できる手軽さは、忙しい現代人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、100均のコンセントタップは、多様な商品展開を見せています。
シンプルな延長コードから、USBポート付きのもの、デザイン性の高いものまで、様々なニーズに対応できる品揃えは、家電量販店にも引けを取りません。
この意外なほどの品揃えも、多くの人が100均でコンセントタップを選ぶ理由の一つと考えられます 。
100均で買えるコンセントタップの種類(ダイソー、セリア、キャンドゥ)
一昔前までは、100均のコンセントタップといえばシンプルな延長コードが主流でしたが、現在では様々な機能を持つものが登場しています。
主要な100円ショップであるダイソー、セリア、キャンドゥでは、それぞれ特色のあるコンセントタップを取り扱っており、私たちの多様なニーズに応えてくれます。
例えば、2個口や4個口など、さまざまなタイプが揃っています。
電源タップとコンセントタップの違い
用語を区別するとしたら、
コンセントは壁に固定された電源供給口、電源タップはそのコンセントを利用して複数の家電を同時に使うための器具です。
電源タップには延長コード付きや安全機能付きもあります。
しかし、延長コードをコンセントタップコードといった品名で売っていたりしますので、広くはコンセントタップ=電源タップと認識される傾向もあります。
そのためこの記事でも品名ベースで用語を使っていきます。
基本を押さえたスタンダードな延長コード
最も基本的なタイプは、複数のコンセント口がついた延長コードです。
コードの長さも様々で、短いものでは0.2m 、長いものでは3m のものまであります。
コンセント口の数も、3個口 や4個口 などがあり、用途に合わせて選ぶことができます。
中には、個別の電源スイッチが付いた節電タイプ もあり、使わない時はスイッチを切ることで待機電力をカットできるため、節約志向の方にもおすすめです。
省スペースに役立つコンパクトなアダプターと分岐タップ
コンセントの数を増やしたいけれど、場所を取りたくないという場合には、コンパクトなアダプターや分岐タップが便利です。
例えば、壁のコンセントに直接取り付けて使用する3個口のトリプルタップ や、コーナー部分にも設置しやすいコーナータップ などがあります。
また、プラグの向きを変えることで、他のコンセント口を邪魔しない縦型・横型アダプター も、狭い場所での使用に重宝します。
スマホ充電にも便利!USBポート付きコンセントタップ
現代人の必需品であるスマートフォンやタブレットの充電に便利なのが、USBポート付きのコンセントタップです。
ダイソーなどでは、USB Type-Aだけでなく、最新のUSB Type-Cポートを搭載したモデル も手に入ります。
これがあれば、ACアダプターを使わずに直接USBケーブルで充電できるため、デスク周りなどをすっきりと整理できます。
ただし、充電速度はモデルによって異なるため、注意が必要です 。
個性的な電源タップ 4個口スクエアタップ
ダイソーやキャンドゥで販売されている「4個口スクエアタップ」 は、壁のコンセントカバーを覆うように取り付けるユニークな形状が特徴です。
これ一つでコンセント口を4つに増やすことができ、コードがないため配線がごちゃごちゃしないというメリットがあります。
しかし、壁のコンセントの種類によってはうまく取り付けられない場合もあるようですので、購入前に確認が必要です 。
このように、100均では様々な種類のコンセントタップが手に入るため、私たちの多様なニーズに対応できる可能性を秘めています。
ダイソーのコンセントタップ・電源タップの特徴
- ダイソーで買えるコンセントタップの価格帯
ダイソーのコンセントタップは220円から、4個口タイプやUSB付きは550円程度で購入できます。 - 用途別おすすめコンセントタップ
デスク周りには2個口やUSB付き、リビングや家族用には4個口タイプが便利です。 - ダイソー 電源タップ 4個口の特徴と活用法
4個口スクエアタップは壁に直接差し込めてスッキリ。難燃・耐熱素材で安心、コンセント不足解消に最適です。 - USB付きコンセントタップのメリット
USBポートが2口付いているので、スマホやタブレットを同時充電可能。コンセントも2口使えて便利です。 - ダイソー コンセントタップ usbの充電性能
最大3.1A出力で急速充電対応。絶縁カバー付きで安全性も高いです。 - スマートフォンとデジタル機器を同時充電できる利便性
スマホ2台やスマホ+タブレットの同時充電もOK。家族や複数人での利用にも向いています。
100均 セリアの特徴と電源タップ ラインナップ
- セリアで買えるコンセント周り製品の概要
セリアでも2個口やL型・縦型のスペースアダプターなど、用途に合わせた商品が揃っています。 - スペースアダプターなど便利なコンセント関連品
コンセントの向きを変えたり、狭い場所でも使いやすくするアダプターが人気です。 - usb コンセントの有無と代替品
セリアではUSB付きタップは少なめですが、他の100均と組み合わせて使うのもおすすめです。
コンセントタップ(電源タップ)は100均でも十分?安全性と正しい活用方法
100均のコンセントタップ・電源タップは危険?
100均コンセントタップを安心して使うための重要ポイント(PSEマーク、過負荷防止)
安価な100均のコンセントタップを使う上で、気になるのが安全性です。
しかし、多くの100円ショップで販売されているコンセントタップは、日本の電気用品安全法に基づいたPSEマークが表示されており、一定の安全基準を満たしていると言えます 。
特に、コンセントタップのような「特定電気用品」は、菱形のPSEマークが表示されており、より厳格な検査を受けていることを示しています 。
このマークの有無は、製品を選ぶ際の重要な判断基準となります。
最も重要な注意点:過負荷(たこ足配線)を避ける
安全に100均のコンセントタップを使う上で最も重要なことは、過負荷を防ぐことです。
「たこ足配線」という言葉で知られるように、一つのコンセントタップに多くの電気製品を接続しすぎると、タップやコンセントが許容できる電力を超えてしまい、発熱や火災の原因となる可能性があります 。
これは、100均製品に限らず、すべてのコンセントタップに言えます。
一般家庭のコンセントや多くのコンセントタップの最大許容電力は1500Wです 。
接続する電気製品の消費電力(ワット数)を確認し、合計が1500Wを超えないように注意する必要があります。
消費電力は、製品本体(機器の裏などにラベルなどで表示)や取扱説明書に記載されています。
もしワット数が不明な場合は、電圧(V)と電流(A)から計算することもできます(消費電力(W) = 電圧(V) × 電流(A)) 。
特に、ドライヤー、電子レンジ、ヒーター、電気ケトル、ホットプレート、IH調理器、こたつ、掃除機、食洗機など、消費電力の高い家電製品を100均のコンセントタップで使用するのは避けるべきです 。
これらの製品は、壁のコンセントに直接接続して使用するようにしましょう。
また、一つのコンセントタップに別のコンセントタップを接続する「たこ足配線の連鎖」も、過負荷のリスクを高めるため非常に危険です 。
その他の重要な安全対策
過負荷以外にも、100均のコンセントタップを安全に使うためにはいくつかの注意点があります。
- トラッキング火災の防止:
コンセントとプラグの間にホコリが溜まると、湿気などによって漏電し、火災を引き起こす可能性があります(トラッキング火災) 。定期的にプラグを抜き、乾いた布などでホコリを掃除することが大切です 。 - 水気の多い場所での使用は避ける:
キッチンや浴室など、水気のある場所でコンセントタップを使用すると、感電やショートの原因となるため非常に危険です 。 - 破損した製品は使用しない:
コードが傷んでいたり、プラグが変形しているなど、破損が見られるコンセントタップは使用を中止し、新しいものと交換しましょう 。 - コードを無理に曲げたり、束ねたりしない:
コードを無理に曲げたり、使用中に束ねたままにすると、熱がこもりやすく、断線や火災の原因となることがあります 。 - 特定の家電製品には使用しない:
エアコンや一部の消費電力の高いキッチン家電など、専用のコンセントが必要な製品には、100均のコンセントタップを使用しないようにしましょう 。
これらの安全対策をしっかりと守ることで、100均のコンセントタップも安心して活用することができます。
100均のコンセントタップに付属するUSBは危険?
100均のコンセントタップに付属するUSBポートは、基本的にPSEマークなど安全基準を満たしている商品が多く、パッケージ記載の定格や注意事項を守って使えば、特別に危険というわけではありません。ただし、以下の点に注意が必要です。
- ホコリや汚れの蓄積、長期間差しっぱなし、コードの踏みつけや断線は火災の原因になるため、設置場所や使い方には注意が必要です。
- 100均のUSBケーブルや充電器は、MFi認証(iPhoneの場合)などの公式認証がないため、まれに機器との相性や安全性で問題が起きることがあります。
「100均だから危険」というよりも、使い方や製品の仕様を守らない場合にリスクが高まります。安全に使うためには、定格を守り、ホコリ対策や定期的な点検を心がけましょう。
もっと便利に!100均コンセントタップの賢い活用術(DIY、整理整頓)
100均のコンセントタップは、単にコンセントを増やすだけでなく、アイデア次第で様々な用途に活用できます。
配線整理でスッキリ快適な空間を
増えた家電製品のコードは、どうしてもごちゃごちゃしてしまいがちです。
100均には、コンセントタップと一緒に使える便利な配線整理グッズが豊富に揃っています。
例えば、ケーブルタイやコードクリップ を使って、絡まりやすいコードをまとめたり、壁やデスクの裏に固定したりすることで、見た目もスッキリし、掃除もしやすくなります。
また、電源タップ収納ケース を使えば、コンセントタップ本体や余ったコードを隠して、よりスマートな配線を実現できます 。
ダイソーのL型プラグ を活用すれば、コンセント周りの出っ張りを抑え、さらにスッキリとした印象になります。

DIYでさらに便利に活用
100均のアイテムを組み合わせることで、オリジナルの便利なグッズを作ることも可能です。
例えば、プラスチック製の食品保存容器と防水隙間テープ を使って、屋外用の簡易的なコンセントタップカバーをDIYした例があります。
これは、屋外でアクアリウムの電源を確保するために作られたものですが、アイデア次第で様々なシーンに応用できそうです。
ただし、電気と水は非常に危険な組み合わせですので、DIYを行う際は安全に十分配慮する必要があります。
様々な場所で活躍
100均のコンセントタップは、家庭内の様々な場所で活躍します。
リビングのテレビ周り、デスク周り、寝室のベッドサイドなど、コンセントが足りない場所に手軽に設置できます。
ただし、キッチンで使用する際は、消費電力の高い家電製品との併用に十分注意が必要です。
また、浴室など水気の多い場所での使用は避けるべきです。
100均コンセントタップの潜在的なデメリット:知っておきたい注意点
手軽で便利な100均のコンセントタップですが、購入前に知っておきたいいくつかの注意点も存在します。
耐久性と寿命について
PSEマークが付いているとはいえ、一般的な家電製品と比較すると、厳しいコストの制約を受けますので、100均のコンセントタップの耐久性や寿命は劣る可能性があります 。
一般的に、コンセントタップの寿命は使用状況にもよりますが、3〜5年程度が目安とされています 。
安価である分、定期的な交換を検討する必要があるでしょう。
ただし、ダイソーにはオーム電機のような信頼できるメーカーが製造している製品もあり 、一概に品質が低いとは言えません。
普通に使用する分には、ほぼ違いを感じる事は少ないでしょう。
機能面での制約
高機能なコンセントタップと比較すると、100均の製品は機能が限定的な場合があります。
例えば、急速充電に対応していなかったり 、ポート数が少なかったりすることがあります。
また、節電タップであっても、個々のコンセント口にスイッチが付いていない場合 もあります。
多機能性を求める場合は、高価なコンセントタップを検討する必要があります。
しかし、 100均の製品も日々進化して何らかの機能を持たせた製品が増えてきています。
相性問題
前述の「4個口スクエアタップ」のように、壁のコンセントの種類によっては取り付けられないといった相性問題 も起こりうる可能性があります。
購入前に、使用するコンセントの形状などを確認しておくことが大切です。
これらの点を理解した上で、100均のコンセントタップを賢く利用することが重要です。
コンセントタップの寿命と交換時期:いざという時のために
コンセントタップは、使用しているうちに劣化していく消耗品です。
例えば、使用回数による電極接点の摩耗や経年劣化によるカバー部分の樹脂の硬化などが考えられます。
安全に使い続けるためには、定期的な点検と交換が重要です。
一般的なコンセントタップの寿命は、使用状況や環境によって異なりますが、約3〜5年が目安とされています 。
以下のような兆候が見られた場合は、寿命が近づいているか、すでに故障している可能性があるため、すぐに使用を中止し、新しいものと交換しましょう 。
定期的にコンセントタップの状態をチェックし、少しでも異常を感じたら交換することが、安全な利用の第一歩です 。
コンセントタップ(電源タップ)は100均でも十分?のまとめ
100均のコンセントタップは、その手頃な価格と多様なラインナップで、私たちの生活を便利にしてくれる頼れるアイテムです。
しかし、安価であるからこそ、安全に関する注意点をしっかりと守り、正しい使い方をすることが重要です。過負荷に注意し、定期的な点検を行い、寿命がきたら交換する。
これらを心がければ、100均のコンセントタップは、私たちの暮らしをより快適で便利なものにしてくれるでしょう。